「はちきんらーめん」北川村いごっそらーめん店長、お弟子さんの新店

投稿日:2015.08.26 更新日:

2015年7月下旬。
北川村の『いごっそらーめん店長』にラーメンを食べに行ったときだった。

閉店時間を間近にした店内はいつもの賑わいと違い、ゆったりとした空気が流れている。ラーメンの出来上がりを待っていると、壁に貼られた一枚の紙に目が留まった。

"香南市野市町にて、お弟子さんが出店される"という内容が記載されている。

<野市にラーメン屋?これいつ書かれたものだろう…。最近野市に新店はないはずだけれど…>視線が宙を泳いだ(このときの模様はすでに文にしたためております。→『いごっそラーメン店長 & 進撃情報!』)。

衝撃的な出来事は、それから数日もしない内に起こった。
そのとき私は近くの書店に文庫本を探しに行こうとしていた。すると車窓の外の暗闇に瞳孔が開くような文字列が一瞬だけ見えた。

<いまなんか書いちゃあせんかった…?>
即座に車をUターンさせて戻った。

『ドラッグストアmac』や『ほっかほっか亭』がある敷地から、道路を挟んで西側の建物の一階、その片隅。目を凝らすと小さな電飾式の立て看板に、やはりこう書かれていた。

『はちきんらーめん』

<いごっそ…だから、はちきん、か…>
しかし店は営業されている雰囲気ではない。

看板だけの新店。
十中八九、あの生ける伝説と化している人気店、『いごっそらーめん店長』の遺伝子を受け継ぐ店。

それからしばらく近くに来るたび、定期的に前を通って状況を確認した。けれども相変わらず、あの立て看板に灯りがともることはなかった。


2015年8月25日。正午前。
九州を北上する台風15号の雨雲がかかり、直前まで強い雨が降っていたが、この時点で小康状態。しかし風は強い。生姜畑はいまのところ問題ない。

香南市野市町の県道を抜けて、昼食にうどんを食べに行こうとしていた。

「あれっ……!?暖簾かかっちゅう…?」
あのときと同じように車をUターンさせて戻った。

見間違いではない。戸の上にかけられた紺色の暖簾が台風の風にあおられてヒラヒラと舞っている。駐車場は満車。路上に停車してどうしようかと考えていると、一台の軽乗用車が出て駐車場があいた。

<今日はどぉもうどんは食べれんよぉ>
うどん案は消し飛んだ。

はちきんらーめん1

『はちきんらーめん』突撃だ!

はちきんらーめん2

店先に何か書かれている。

はちきんらーめん3

「北川村いごっそラーメンで修行してました修行生のお店です」
<やっぱり、いごっその店内に書かれちょったお店ってここのことやったんや!>

「修業」ではなく「修行」という字をあえて使われている雰囲気。並々ならぬものを感じる。

はちきんらーめん6

カウンターは満席に近かったので、小上がりへ。

<ユズコショウがある!北川村とおんなじや!>卓上のユズコショウを見て、いごっそらーめんに何回も行ったことがないのに、なんだか感動してしまった。おろしニンニクと赤いカラシみたいなものも置かれている。

はちきんらーめん4

さらに店内の張り紙によると、8月中はラーメン一杯500円(マジか!)。

はちきんらーめん5

<この局面…北川村でも大人気の…みんな大好き塩ラーメン、いや塩バターラーメンにしよう!>バターのみ50円増し。とはいっても、通常900円の塩バターラーメンが550円で食べられる(マジか!)。嬉しさでお腹が空いてくる。

はちきんらーめん7

それにしても座布団が最高。

大抵の飲食店の座布団は薄っぺらくて尻が痛くなる。だが、はちきんらーめんの座布団は座った瞬間から尻を完璧に包み込んでくれるというか、むしろ尻を跳ね返される勢いで、あまりのフンワリ具合に「座布団すごっ!」と声が出てしまったほどだった。

八人ほどが座れるカウンターの向こう側で、女性が一人で忙しそうにラーメンを拵えて出している。
<あの人が、はちきんらーめんのはちきん!つまり女将さん!>

はちきんらーめん16

次は何のコスプレをしようか、なんてぼんやり考えていると『塩バターラーメン』がきた。

はちきんらーめん15

<はっ!はっ!はっ!血は争えんな…!>
北川村の『いごっそらーめん』のDNAをシッカリと受け継ぎ、ネギ、モヤシ多め。

はちきんらーめん10

そしてやはり『いごっそらーめん』と同じ仕様で、ネギとモヤシの下には何枚ものチャーシューが隠れている。『チャーシューメン』などというメニューはいらない。元々全部もれなくチャーシューメンなのだ。

はちきんらーめん11

おそらく麺も『いごっそらーめん』と同じ麺。たぶんモヤシも同じ品種のモヤシを使用している(笑)。

<なんなら品種名まで当ててやろうか。はっ!はっ!はっ!>なんて、モヤシ評論家を気取りながら食べていても、どうしても北川村の『いごっそらーめん』の味と比べてしまう。

<『いごっそらーめん』よりもスープが若干濃いめな気もする>でも、すごく濃いというわけではなく、むしろ濃度が攻撃力に繋がっている雰囲気で個人的には結構好き。

はちきんらーめん12

先発していた塩スープを半分食べた頃に卓上のユズコショウを投入。さわやかになった。

はちきんらーめん13

さらにその後、抑えの守護神・おろしニンニクを投入。漂い散らすニンニクの香り。パンチが出た。

<よぉし!もっとユズコショウを入れよう!俺はもっとさわやかになりたい!>ユズコショウをひとすくい。だいぶさわやかになった。<うーん、まだまだ足りない!もっともっとさわやかになりたい!>血迷ってユズコショウをもうひとすくい。

<ありゃ!ちょっとユズコショウ入れすぎた!>こういう局面にありがちな失敗をしながらも完食。スープも飲み干した。

はちきんらーめん14

はちきん女将さん、ありがとう!

はちきんらーめん8

『しょうゆラーメン』も、いごっそDNA入りまくりでした!)

関連記事:【高知】香南市の「はちきんらーめん」に「油そば」が登場!

◆ はちきんらーめん
(高知県香南市野市町西野2122−4 コーポほりかわ1F)
営業時間/11:00~14:00、 17:00~20:00
定休日/月曜日、金曜日
駐車場/有(満車でも近隣のドラッグストアに停めるのダメ。ゼッタイ)

 

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竜一

1982年生まれ。高知で生姜農家をしています。うどんをかぶって寝たいほどうどんが好き。ラーメンとカフェも好き。これまでに食べ歩いた飲食店は数千件。高知のグルメ情報はおまかせください。農業家/ブロガー/農業界のうどん野郎/農業は生姜一本で稼いでます。

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