期間限定で定期的に様々な味が発売されている、日清食品のロングセラー・カップ麺「カップヌードル」。
各社にいえることだが、限定味の発売ペースがあまりにも早すぎて、2017年3月発売の「エネジー味噌ジンジャー」以来食べることができていなかったのだが、久々に発売前から登場を待ってしまうほど興味深い商品に出会った。
「カップヌードル チーズピザポテトマト味」だ。
面白い……!
ピザ味のラーメンなんて、一般的なラーメン屋さんメニューにまず記載されていない。
だから面白い!
未知への挑戦は、いつも楽しいものだ。
カップヌードル チーズピザポテトマトのカロリー、発売日、価格
▼ 「カップヌードル チーズピザポテトマト」のカロリー、発売日、価格は以下の通り。
- カロリー/470kcal(1食100g・麺80g)
- 発売日/2017年11月13日
- 価格/205円(税別)
カップヌードル チーズピザポテトマトの中身
開封した中身は赤い。
『来来亭』の旨辛麺を彷彿とさせる。
「でも辛くはないざます。これはトマトの赤さのはずです。だってチーズピザ"トマト"なんだもの」と、突然私は昼下がりの主婦のような口調になった。
カップヌードル チーズピザポテトマトの作り方
「カップヌードル チーズピザポテト」の作り方は、ノーマルのカップヌードルとまったく同じだ。お湯を注いで3分待つだけ。
「かやく」だの「調味オイル」だの「液体スープ」だの分かれていない。非常にシンプルでカップヌードルらしい。きっと山で食べるのにも向いている。
山頂で食べるカップヌードルは最高だろうと想像する。
完成!「カップヌードル チーズピザポテトマト」
3分後、できあがった「カップヌードル チーズピザポテト味」。
おわかりいただけるだろうか。チーズがヌードルの海に広がっている。
そこにジャガイモが休日のお父さんみたいにゴロゴロと転がり、サイコロ状に切られたトマトが「正月には私でスゴロクをするのよ」なんて顔して佇んでいる。
「カップヌードル チーズピザポテトマト」は、ある意味……素敵な家族なのかもしれないな、と私は思った。
カップの中に入っている食材のすべてが、家族なのだ。
カップヌードル チーズピザポテトマトを食べた感想
カップヌードル独特の、平べったく細い麺。それを口に含む前から漂う……
ピザの香り!
チーズとトマトの匂いが入り交じった、よくあるピザの香りがたしかにするのだ。
「これは、おいしそう……」
興奮のボルテージが上がるのを感じながら食べると……
見える!イタリア!
ナポリの風景が……!!
現状、ネットに出回っている「カップヌードル チーズピザポテト」の評判はそれほどよくないように見受けられる。
しかし私は嫌いではない味。むしろ好き。
元々、私は亜種系の料理が好きな竜一。
累計1000杯は軽く超えていると思われる「うどん」の食べ歩きにおいても、たとえば「味噌カツうどん」や「生のマグロの切り身がのったうどん」など、変わったうどんをよく食べる。
あくまで"そういうのが好きな人の感想"というところではあるが、好きな味だ。
表面に浮かぶチーズをどうしても先に食べてしまう形になって、その後はチーズなしでそのほかの味と対峙しなくてはならないため、トマトの味が強く印象に残る。
だが、それはピザっぽい味のあとにトマトラーメンが食べられるということで、"一粒で2度おいしい"とも言える。
醤油うどんなどで、途中から柚子酢を加えて味を変化させる食べ方があるが、「カップヌードル チーズピザポテトマト」においては、わざわざ変化させなくてもチーズを先に食べることによって勝手にトマト味に変化していくのである。
この形は「手打ちうどん」の世界にも応用できないか、と小一時間真剣に考えてしまった。
「カップヌードル チーズピザポテトマト味」。私はおすすめです。