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『CAFE RESTAURANT ツバメ食堂 前編/新たなる旅立ち』
『CAFE RESTAURANT ツバメ食堂』
高知県に存在する建造物だとは思えないほどオシャレな外観。
赤レンガが印象的。
「ご注文は、のちほどで宜しいですか?」
男性店員の言葉に、
「はい」と答える。
注文は、ランチパスのメニューに決まっているのだけれど、
チラリと見えたメニュー表のラインナップが気になって、
即座に注文することを、控えた。
メニューを開くと、
そこには普段、私が食べ慣れないような料理の数々。
<うわぁっ・・・!ステーキのセットがいっぱいある・・・!
肉・・・!肉・・・!肉・・・!!>
しかも、値段はそんなに高くはなくて、
1000円から少しハミ出た程度。
これなら手を伸ばせる範囲である。
<い・・・行っちゃうか・・・!
ステーキ・・・!>
庶民の・・・!
憧れ・・・!
自分に問うた。
すると、自分の問いかけに、
もう一人の自分が答える。
<アホか・・・!マジメにラーメン食えやボケ・・・!
大体・・・!お前・・・!
ステーキなんか食うたらランチパスの意味無いやん・・・!>
もう一人の自分は、ラーメンを支持。
<ま・・・まぁたしかに・・・!
外食に出て・・・麺以外を食べるなんて・・・!
俺のマニュアル的にもありえねぇ・・・!>
<だろ・・・!?・・・素直になれよ・・・!
お前はステーキより麺が好きだろ・・・?そうだろ・・・?>
諭されて気付く・・・!
自分の内なる声・・・!
本心に・・・!
<あぁ・・・そうだ・・・!
俺はステーキより麺が好きだ・・・!
俺にとっては・・・ステーキより・・・!>
ラーメンだっ・・・!
素敵なステーキよりも・・・!
素敵なラーメン・・・!
ツバメ食堂の従業員は絶妙。
竜一が心の葛藤を終えた瞬間・・・!
テクテクテク・・・!歩み寄って来た・・・!
<やるな・・・!ツバメ食堂・・・!
俺が腹を括った瞬間を捕らえきってやがるっ・・・!>
歩み寄って来た男性店員は言う。
「ご注文はお決まりでしょうか?」
竜一・・・!
すかさず応酬・・・!
「ほ・・・ほほ・・・ほっとこうちのヤツで・・・!」
<ごめんね・・・ごめんね・・・!
散々悩む素振りを見せた挙句・・・!
500円ランチパスでゴメンね・・・!>
心の中で、少し気を遣った。
暫し待つ・・・!
店に入ったのは、18時半ほどで、
当初は、私以外には一組の女性二人しかいなかった店内も、
夜の食事時が近付き、徐々に賑わい始める。
ランチパス参加店に行くと、ランチパスを手に入店して来る人が多いのだけれど、
夜であることと、対象メニューの関係か、
ランチパスを持っているように見受けられる人は、他にいなかった。
窓から見やる、大津バイパス。
包み始めた闇の中を、
次々に流れて行く車のヘッドライト。
<人工ホタル・・・!>
脳内でそんな言葉が過ぎった時。
先程の男性店員の足音が聞こえてきた。
『牛肉もやしラーメン』
(790円 → ランチパス提示で500円、期間中4回使用可能)
うほほーい・・・!
来たで来たで来たで・・・!
百花繚乱・・・絢爛豪華・・・!
雅・・・雅・・・雅っ・・・!
これが・・・現代企業社の・・・!
芸術の爆発・・・ファンタジー・・・!
順に見て行くと、
もやしの上に、牛肉。
牛肉の上に、ネギ。
ネギの上に、温泉玉子。
温泉玉子の上に、糸唐辛子。
上へ上へ上へ・・・!
天高く・・・積み上げられた塔・・・!
トッピング・タワー・・・!
登るか・・・!?
いいや・・・逆だ・・・!
上から攻める・・・!
糸唐辛子からだっ・・・!
竜一・・・!
糸唐辛子を・・・パクッ・・・!
からぁぁあああい・・・!
ゴジラや・・・!
松井秀喜や・・・!
お口ビリビリや・・・!!
大変や・・・!
これは大変なことになりましたよぉ・・・!!
そのまま下攻め・・・!
温玉・・・ネギ・・・肉・・・もやし・・・!
麺もスープも全部行く・・・!
全喰いっ・・・!
<おぅ・・・!
食べたことが無い味・・・!>
スープ・・・!
独特う・・・!
ランチパスには、チキンベースのスープであると記されているが、
乗っている牛肉の味が溶け出しているのか、牛肉の風味を強く感じた。
チキンを圧倒する・・・!ビーフ・・・!
羊の皮を被った・・・獰猛なる牛め・・・!
一思いに飲み干してくれるわ・・・!!
ゴック・・・!
ゴック・・・!
ぷはぁあ・・・!
取り込んだ・・・!
猛牛のパワーを取り込んだ・・・!
これで俺の戦闘力は100万・・・!
悟空を超えた・・・!
ひゃっひゃっひゃっひゃひゃ・・・!
やたらと食べまくる農民、竜一。
あと10年ぐらいしたら、
衰えたギャル曽根に挑戦すると、
事あるごとに豪語している竜一。
当初は、ラーメンだけという内容に、
お腹が張るのかという心配があったのだけれど、
意外とズシリと来る麺とスープに、なかなかお腹が張った。
<そのポテンシャルは・・・!
本職のラーメン店をも凌ぐとさえ云われる現代企業ラーメンも・・・!
今や俺の胃袋の中・・・!>
竜一のラーメンを追う旅は続く。
ラーメン店のラーメン。
中華料理店のラーメン。
喫茶店のラーメン。
果てしなく広がるラーメンの世界を、
完全制覇する日まで。
◆ CAFE RESTAURANT ツバメ食堂 (高知市大津)
営業時間/9時~22時オーダーストップ
定休日/元日
駐車場/30台
『ツバメ食堂』の場所はココっ・・・!
お好きな呪文を唱えながら押してください。♪~(´ε` )