あれは随分前のことだった……!
なにかをググッていて…たまたまHITしたブログがあった…!
<なんだこのブログは…!やたら長文…!俺みたいな長文…!>
のちに「ムシマル節」と名が付く…独特の語り口調に魅了され…!即座にブックマークした…!
そのブログこそが……!
『ムシマルの(主に)高知うろうろ記』…!
以来…ブログで出会いを求める一昔前の若者のように…
<ムシマルさんに出会いたい!一体どんな人があんな妙な文を書いているんだろう…!>
そう思い続けた大願は成就し…!実際に出会ってしまい…!さらに紆余曲折あり…!いまやマブダチとなったムシマルさんと竜一!
なのに………!
近々ムシマルさんが仕事の都合で…しばらく県外に行ってしまうという…!
ムシマルをこのまま高知から逃がすわけにはいかん…!
<遠距離通信になる前に…一度サシで飲んでみたい…!>
こうなったらサシで飲んで…がんばって……
倒すしかない…!
ムシマルをっ……!!
「ムシマルさん、今度の金曜日飲みに行きましょうよ。へっへっへ」
なんて誘いおおし……!
迎えた当日…………!
決戦は高知市廿代町…!
『美食酒房 英屋』…!
大将と娘さんが営まれる……
ムシマルさんも竜一も…よく行くお店……!
<おい…本日のオヌヌメメニューを見ると…生牡蠣があるじゃないかっ…>
何度か英屋で生牡蠣を食べたことがある竜一。知っていた…。
英屋の生牡蠣は半端ないっ…!
<まず生牡蠣いこう…。生牡蠣だけは絶対に食べておきたい…。でも生牡蠣はわりと好き嫌いが分かれる…!苦手な人は苦手だ…。ムシマルさん…生牡蠣大丈夫かな……>
カウンターで横に並んだムシマルさんに、やんわりと生牡蠣を提案する。
「ムシマルさん…生牡蠣ありますよ…。俺…生牡蠣いっちゃおっかな…」
するとムシマルさんも食べると言う。
<ムシマルさん…生牡蠣大丈夫なんだな…>
これを受けて英屋娘さんに注文する。
「生牡蠣を……」
「一人前にします?二人前にします?一人前で二個入りですけど」
そう訊く娘さん。悩む竜一。
<二個あれば…二人で一個ずつ食べる…なんてことも可能ではあるな…。でも正直…俺…二個食べたいな…>
などと考えていると、すかさずムシマルさん。
「あっ!二人前で……!」
<ちょっ…!絶対この人、生牡蠣めっちゃ好きやんっ…!!!>
個人的に付き合いのあるブロガーさんは、大体みんな貝が好き。私も好き。貝が好き。ブロガーはどうして貝を食べるのか。ブロガーが貝好きなのか、貝がブロガーなのか。ブロガーは貝なのか。
物思いにふけっていると……
生牡蠣!降臨!
今夜の生牡蠣………!
九州は有明海産のものとのこと…!
見るからに………
プルンプルンしてやがるっ…!!
実際に食べるとすごい!すごい!すごい!
<キュー!っと引き締まった身が…シュー!っと喉に入ってくる…!>
キュー!からの!シュー!っと来る辺り…!
さすがはキューシュー産の牡蠣っ………!!
今回…ムシマルさん…「高知らしいものを食べたい」とのことで…!
『ハマアザミの天ぷら』…!
そして『清水サバの刺身』…!
<身がモッチモチで美味しいなぁ…>
などと食べていると………!
去りゆくムシマルさんに…大将からのプレゼント…!
『金目鯛の煮つけ』……!
マジかっ…!
喜びのあまり…!ムシマルさんへの……ということを忘れ…!喰らい付く竜一!
<旨いんだよなぁ…!魚のアラってのは……!目玉の周りがとくにッッッ……!>
『カツオのタタキ』
タレと塩、選べる食べ方はムシマルさんチョイスで「塩」…!
<食べ方を訊かれて…ここはおムシにおまかせを…!そう言わんばかり…即座に塩を選択する辺り…!さては…おムシ…!かなりの魚好き…!>
それから『ウツボの唐揚げ』
海のギャングを食べて、おムシよ、なにを思う。
さらに大将のプレゼント第二弾!
『黒毛和牛のステーキ』……!
<これは…もらい過ぎ…!おムシ…!もらい過ぎ……!>
などと思いつつ……!
「こりゃあラッキー!」と横からチャッカリいただく竜一…!
飲みながら、食べながら、話す中で……!
ムシマルさんのブログの記事……!
その下書き状態のストックが…数十記事におよぶと知り…!
驚愕っ…!
「自分も飲食"ネタ"のストックは百以上ありますけど、記事のストックはほとんどないっスよ!」
(*遅筆な自分には、書き溜めできる感覚がない。だからどうやってそんなことをしているのか理解できない部分があった。書いておいて、ある程度の期間寝かすと良い具合になるのだそう。自分もネタを寝かすことによって、一歩引いた視点で書きやすくなるかなぁとは思うのだけれど、そんな雰囲気だろうか…。ともかく…ムシマル節はそうやって生み出されていたのだね!!)
帰り際、英屋娘さんが竜一に言う…!
「ちょっと痩せました?なんか顔がシュッとして見える…」
「え…そんなことないっすよ…最近かなり太って大変で…」
などと答えていると…横から大将……!
「そんなことないない!お腹もほらっ…!」
って、大将っ…!!
超満員の『英屋』をあとにして……!
二軒目!『resort dining Se Relaxer (リゾートダイニング ス ルラクセ)』
ムシマルさんチョイスで日本酒、『亀泉』…!
<ティーポットに入っている…!紅茶を淹れるみたいな……!でも中身は日本酒だなんて…!なんだか楽しいねぇっ…!>このとき、だいぶ酔いが回り始めていた!
<付き出しの白子的なヤツ…!これ美味しい…!こういうのはなかなか家で食べられない…!リゾートダイニングに来て良かったと思える瞬間…>
しばらく飲みながら待っていると……!
出来上がる…入店後…すぐに注文していた品…!
『土佐あかうしの低温ロースト』
息をのむような絶景……!
<褐色の中に光る赤……!>
あかうしちゃん久しぶりぃぃぃ…!!
噛めば噛むほど…!
じわっ…!じわっ…!
肉の味が…旨味が…中からあふれ出てくる…!!
「おおお、美味しい……」
ムシマルさんと二人、頬を緩める。
私はあかうしが好きだ。あかうしを見るためだけに、嶺北地域まで行くほど、あかうしが好きだ。
見ながら思う。
「あの牛…よく太って美味しそう…!ルラクセで低温ローストしてもらったら…絶対美味しい…!!」
さらにムシマルさんチョイス…!
『酒盗(しゅとう)チーズ』……!
<酒盗…たしかに高知ならではのものではあるが…なかなか渋い…!リゾートダイニングで酒盗…!この選択…!さすがは…おムシ…!渋さが柴田恭平のようだ…!>
亀泉をちびり。酒盗をちびり。
「そろそろうどん行きましょう」とムシマルさん!
「ああ、そうですねぇ」
ムシマルさんは翌日も仕事とのこと。
<ククク…!締めのうどんで…!ムシマルをグルグル巻きにしてくれるわっ!明日は仕事どころではないぞ!ファッファッファッ!>
(つづく・・・↓↓↓)
https://syoga-udon.com/archives/36664
(この1年後、スルラクセに再訪した記事:美味しい洋食の店「スルラクセ」高知市で土佐あかうしの低温ロースト)