「細麺が食べたいなぁ」玄関を出るとき、靴を履きながら漠然とそう思っていた。
「高知で細麺のラーメンを食べるならどこだろう」しばらく考えた。「うーん……」
うーん、をたぶん20回くらい言った。
そして閃いた。
りょう花だ……!
「最近行けていないから、定期点検としてもちょうどいい」
月日の経過とともに人間の見た目や性格、あるいは思考が変わるように、飲食店もまた変化する。
それは、まるで生命の進化の過程を見るようで楽しい。
たとえば同じお店でも、営業時間が変わったり定休日が変わることはよくあるし、メニューが変更されたり、テーブルに置かれた備品が変わっている場合や、テーブル自体が違うものになっていたりすることも時々ある。
私は変化の魅力を愛している……。
りょう花を訪れるのは、2017年8月以来だった。
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らーめん工房 りょう花 南国店でラーメンを食べる!
「結構混んでるなぁ……」
ほぼ満車に近い『りょう花 南国店』の駐車場に車を入れる。
「座敷はいっぱいかもしれない」と思った。子連れの局面、テーブル席ならまだしもカウンター席はつらい。
中に入ると、レジの辺りでちょうど小学生くらいの男の子を連れた家族が会計をしているところだった。
「ちょうど座敷が空いたかな?」希望の光が差し始めた。
その直後、いま片付けるから少し待っていてくれ、と店員さんより伝えられる。
りょう花南国店の店内は座敷があり、子連れで行ける!
少し待って店内へ。りょう花南国店に2卓ある座敷のひとつに通してもらえた。
「広い座敷だなぁ……」長いテーブル、6人ほどは座れそうに見える。
りょう花南国店にはもう何度も来ているのに、見たことのない風景だった。
「考えてみれば、子どもを連れてくるのは初めてかもしれない……」
りょう花のメニュー
メニューに目立った変更点は見当たらない。
メニューにある「贅沢のせ塩らー麺」(990円)が名前からして最高値なのかと思いきや、実際は「塩味玉チャーシュー麺」(1,240円)がもっとも高額なメニューである模様。
「そうくるのか……」
贅沢、その上がある、りょう花。
りょう花の看板メニュー「塩らー麺」
元々は「醤油ラーメン」が売りのお店だったと聞いた記憶があるが、いまや『りょう花』といえば「塩」。
塩のりょう花。
その看板メニュー「塩らー麺」。
透き通ったスープに細麺が浸かる。
それを見て、感じる違和感。
「なにか雰囲気が違う……」
2015年版の「鶏塩らー麺」と比較すると一目瞭然。
「メニュー名は同じでも、仕様が変更されている……!」
見ればわかる、この違い。
「なんというか……。鶏が羽ばたいてんだよ……」
ラーメンの中でさぁ……。
鶏白湯らー麺は、大盛で注文!
次順は「鶏白湯らー麺」(とりぱいたんらーめん)。
りょう花で、これまで食べたことのなかった唯一のメニューである。
今回気が付いた、りょう花のラーメン、最大の変更点はこれ……。
チャーシューが、鶏チャーシューから豚肉に変更されている!
以前は表面を炙った「鶏チャーシュー」がのっていた、りょう花のラーメン。
しかしいま、そこに鎮座するのは豚……。
豚肉が幅をきかせている……!
「元々、俺が知った頃のりょう花は、豚チャーシューを使っていた。それがいつしか鶏チャーシューに変更された。個人的には鶏チャーシューも好きだったが、ともかくまた以前のように戻ったというわけだ」
それでも……と私は思った。
「明らかに、昔のりょう花の豚チャーシューとは異なる仕様……」
箸で持った感触など、まったく違う……!
しかし、りょう花は鶏と決別していない。むしろ鶏の使い方を完全に把握されたようにも見える。
事実、メニューには「鶏○○」といった表記が並ぶ。
その鶏……!
白湯スープが細麺に絡む!
「麺も一時期変更されていたものを元に戻したという」
調整しながらも、確実に前へ……!
進化していく……!
らーめん工房りょう花……!!
餃子でシメる。
シメは、りょう花の「特製餃子」。価格は6個で290円(税別)と安め。
「たまに食べたくなるもの、それが餃子……」
餃子のタレに、卓上の「ゆず胡椒」を落として食べると、世界がりょう花の餃子らしくなる。
「爽やかな清涼感が鼻に抜けるのだ……」
りょう花南国店の所在地、営業時間、定休日、駐車場
- 所在地/高知県南国市大埇乙1082-3(りょう花南国店の地図)
- 営業時間/11:30~14:30、18:00~21:00 *昼夜ともに営業時間が少し短縮されています。ご注意ください。
- 定休日/火曜日・第3水曜日 *第3水曜日が定休日に追加されています。
- 駐車場/有
- ■カウンター席/有 ■テーブル席/有 ■座敷/有(2卓)
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