【追記】「稲ぎく」は閉店されました。おいしいごはんをありがとうございました。
農業もloT時代。
田んぼの「水位」「水温」「温度」「湿度」にいたるまで、センサーによって管理され、データは生産者のスマホに送信される。
もう田んぼの水は見に行かなくていい。自動運転のトラクターだって導入される。
そんな新時代が到来しようとする中、高知市宝永町にたたずむ老舗食堂『稲ぎく』は、ゆったりと時を刻んでいた。
高知市の老舗食堂:稲ぎく
昭和のノスタルジー、漂わす外観。
同じく老舗食堂で高知市中心部にある『丸吉食堂』を彷彿とさせる、素敵なウィンドウディスプレイ。
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昭和の「素敵」が集結した。そんな雰囲気。
六本木の高級レストランもいい。原宿のおしゃれカフェもいいけれども……
稲ぎくのこの感じ……!
歴史なくして醸せない……!
おカネでは買えないもの、「歴史」がここにある。
稲ぎくの駐車場は店舗の東側にある
稲ぎくの駐車場は、お店の東側にある。
丁寧に張り紙をしてくれているから、迷うこともない。
気をつけて駐車しよう。
稲ぎくの店内は座敷あり
稲ぎくの店内はそれほど広くはない。
4人がけの座敷が2卓、テーブルが1卓ある。
幼児連れは座敷を選択して、子どもを奥側に座らせ、大人が手前に座り、大人が"とうせんぼう"する一般的に誰しもが使う作戦で乗り切りたい。
稲ぎくのメニュー
稲ぎくのメニュー。数はなかなか多い。
飯類の筆頭は「中華飯」、だが画像が掲載されているのは「親子丼」と「オムライス」。
一品料理もあり。
定食ものもある。
麺もある!
「なにを食べようか……」
誰しもが迷うこの局面……。
「稲ぎくは"親子丼がおいしい"と聞いたことがあるぞ……」
それから数分……。
親子丼
着丼!
昭和のノスタルジーを漂わせ、親子丼が現れた。
とろとろの半熟卵だよ……!
このいかにも熱そうな、
この半熟卵を頭からかけられたい。
そして………
親子丼になりたい。
あなたもそう思いませんか?
キュウリの酢もの。
小鉢が素敵である。
オムライス
次順、稲ぎくの「オムライス」。
こちらは俗に"平成のオムライス"と呼ばれる、半熟卵のオムライスでなく、卵をしっかり焼いたオムライス。
「どうも、稲ぎくです」
私は稲ぎくのオムライスだと、主張するオムライスの声が聞こえてくる。
天津麺+半チャーハンセット
すべての麺類・一品料理は、
- 半チャーハンセット
- 半親子丼セット
- ライスセット(味噌汁・小鉢付き)
にすることができる稲ぎく。
半親子丼セットはめずらしい。私もかなり食べ歩いているけれど、見かけるのは初めてかもしれない。
けれどもこの局面、親子丼は単品で注文したから、天津麺の半チャーハンセットを注文。
黄色いよ!黄色い!
天津麺の天津が黄色いよ!
「きっと稲ぎくの天津麺は、昭和の頃からずっとずぅーと黄色く輝いてきたんだろうね」
そう言って私は遠くを見た。
チャーハンはこの状態。
添えられた福神漬けがいい!
「人類で最初にチャーハンに福神漬けを添えた人は天才だと思う」
考えてもみて欲しい。
彩り!食感のアクセント!それらの役割を一手に担う福神漬けの福ちゃんの存在は、あまりにも大きいのではないだろうか。
そして天津麺!
麺から食べようか、卵から食べようか。
天津麺を食べようとすると、いつも迷う。
でも……
でも……
きょうは……。
麺からいくっ!
そして卵!
「おいしい……!」
天津の天津が、天津となって攻めてくる!
優しくも攻撃力のある味。
「天津パンチだー!とパンチを効かせて攻めてくるんだよ!」
いいなぁ。稲ぎく。
伝統の味、歴史の味がお店全体に漂っている……。
稲ぎくの所在地、営業時間、定休日、駐車場
- 所在地/高知県高知市宝永町2-6(稲ぎくの地図)
- 営業時間/11:00〜20:00
- 定休日/火曜日、第1水曜日
- 駐車場/有(店舗東側)
- ■カウンター席/無 ■テーブル席/有 ■座敷/有(2卓)
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