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『うどん食堂 ちっ子亭』
「開店勝負だっ・・・!」
とか、ほざきながら、
10時30分の開店時間に、大幅に遅刻。
着いて、見やった携帯電話の液晶は、
たしか11時10分ほどを示していた。
「遅くなってすみません・・・!」
農業界のうどん野郎なら、
当然、言わなければならない陳謝の言葉さえも言えずに、
澄ましきった表情で、入店。
初体験。
初めて踏み入る空間。
初めて吸う、その空気。
半セルフ。
Nぎちゃんのブログのおかげで、
先に注文するシステムだということは解っていたから、
入って正面にあるカウンターに迷わず直行。
そこで待ち構えるおばちゃんに、
珍しく、何の迷いも無く、注文。
「しょうゆの大・・・!」
「ご注文は・・・!」
の問いに、まさかの即答。
それが出来た理由は、
入口の扉に貼られたメニュー表を見て、
既にオーダーを決定していたからだ。
『浜心うどん』もそうだが、
先に注文しないといけないシステムの場合、
入口にメニュー表があると、客としては、格段に注文がし易くなる。
<あぁっ・・・こんなメニューもあったんだ・・・!
知らなかった・・・知ってたらこれを注文したのに・・・!>
なんていう、つまらない後悔をする確率が、大幅に削減されるし・・・。
注文した後は席に座って待っていれば、
店の人が出来上がったうどんを持って来てくれるみたいだったから、
大人しく待つ。
窓際に設置された、
カウンターテーブルの形状が面白い。
ギザギザ、稲妻型に切り取られている。
<高知の麺屋・・・数あれど・・・!!
この形状は前代未聞・・・初めて見た・・・!>
匠の技、光る、
稲妻カウンター。
<これは・・・このカウンターの形状は・・・!
うどん県にすら・・・なかなか無い速攻・・・戦術・・・!>
いわゆる・・・!
カウンター攻撃っ・・・!
<それを・・・既に・・・!
オープン当初のこの局面で実現しているだなんて・・・!>
個性が強ければ強いほど、面白い。
早くも見つけた、
ちっ子亭の個性に、キュンとした。
そして、その個性は、
とどまることを知らず、
現れた麺線は、驚くほど独特だった・・・。
(エピソード3へ続く・・・!)
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