『第3話を読む』
行くぞ…!
2軒目……!
『よこいうどん店』
完全な手打ちで、
足踏み、手切りしていると
例の攻略本に書かれていた店。
雰囲気がいい……!
なんていうか…老舗の雰囲気…!
セルフ方式。
カウンターで注文する。
このとき竜一。
迷っていた。
『えびの天ぷらうどん』と、
『山かけ』がオヌヌメらしいけど…!
いったいどっちに
すればいいのやら…
えびの天ぷらうどんか…!
山かけか………!
嫁、先に注文。
「えびの天ぷらうどんー☆」
ええっ……!
俺もそれが良かったのに…!
取られた……!
いや………
しかし………
同じのは…ダメ…
そんなことはない…!
「俺も『えびの天ぷらうどん』にしようかな」
「えー!同んなじのー?」
どうせだったら違うのにすればいいのに、
みたいなことを言う嫁。
たしかに………
同じ『えびの天ぷらうどん』にするよりは…
俺は別のうどんにして…
嫁のを一口貰う……
そういう策もある……。
「じ…じゃあ……
俺…山かけ……!」
そのとき店のおばちゃん。
温かいのと冷たいのがある、と言う。
「温かいので!」
「温かいのでいいですか?」
確認された瞬間、
迷い、生じる。
1軒目は『かけ』だったぞ…!
また温かいのでいいのか……!
「いや……
やっぱり冷たいので!」
注文!変更!
この優柔不断ぶりに、
お母さん、苦笑。
少し待ってからうどんを受け取り、席へ。
竜一、山かけ。
嫁、えびの天ぷらうどん。
お母さん、釜揚げ。
お父さん、ざる蕎麦。
ざる蕎麦……!
この局面……!
お父さん……!
冬期限定の…!
ざる蕎麦っ……!!!
やはりお父さんは蕎麦好きなのか…!
わからない……
わからないがしかし…!
いま蕎麦が食べたい……
そう思われていたのだけは確かだ…!
『第4話-2を読む』