3年間の沈黙を破り、あの店が帰ってきた・・・!
【追記】坂本屋さんはその後に閉店されました……。
坂本屋 土佐山饂飩
場所は高知駅の西、『龍馬学園 高知情報ビジネス&フード専門学校』向かい側にして、うどんと蕎麦を提供していてファンも多かった老舗、旧『信州庵』跡の隣。
以前は高知市堺町で営業されていた「坂本屋」
(* 上記画像は2014年3月に訪問した際に撮影)
https://syoga-udon.com/archives/35821
(↑上が旧店舗の看板。↓下が新店舗の看板)
同じ木の看板、同じ書体。
「これは十中八九・・・」
間違いない・・・!
堺町にあった、あの坂本屋っ・・・!
(*上記画像は旧店舗で提供されていた「醤油うどん」です)
幻と化していたうどんが、2016年末、復活・・・!
移転再オープン「坂本屋 土佐山饂飩」
旧店舗と同じく、新店舗にも駐車場はないため、すぐ西の30分100円で駐車できるコインパーキングに車を入れて歩く。
「閉店した店が数年の期間を経て、再オープンするパティーン。おそらくは高知のうどん界初の出来事・・・」
新生・坂本屋は半セルフ
「注文→席で待機→うどんができ次第、運んできてくれる→食べる→食器返却→退店」の流れ。
『たも屋』のように自分で麺を湯煎して温める必要はなく、『丸亀製麺』のように自分で出汁を麺にかける必要もない。
要するに、席に着くより先に注文すること、そして食べ終わったあとに自分で食器を返却する点が違うだけで、あとは一般店と同じ。セルフ方式に慣れない者でも、大して難易度の高いシステムではない。
居並ぶ「坂本屋」の新メニュー
入店後、まずはカウンターにて注文する。
この局面、いささか迷いを見せる竜一・・・。
「釜玉や釜玉バターが魅力的に映るが、以前の店舗でも食べた"醤油"も捨てがたい・・・」
そのとき目に入る、おすすめメニューを記載した張り紙・・・!
坂本屋のおすすめは・・・
「ぶっかけ」・・・!
当店の男麺のよさを味わっていただけるのは、ぶっかけだ!そんな雰囲気の文言が書かれている・・・!
「だったら迷うことはない!ぶっかけ…それも豪勢に肉ぶっかけでいこう・・・!」
坂本屋の店内、子連れにありがたい座敷有り
座敷には4人が座れるテーブルが6卓ほどある。
竜一「肉ぶっかけ大盛」、そのとき嫁「日替わりうどん定食」。
座敷にて暫し待つ。
「閉店間際の遅めの時間に来たのが幸い。座敷にほかの客はゼロ・・・」
縦横無尽に歩き回る娘!1歳児・・・!
なんて楽・・・!
無人の座敷、最高っ・・・!
日替わりうどん定食
カツオ飯とおかずは、盆にのせられた状態で、あらかじめ棚に置かれている。それを取ってきて、あとはうどんの到着を待つ。
和風ワンプレートに盛られたおかずは、卵焼き、水菜のおひたし、水菜とツナのサラダ、白身魚のフライ柚子風味、カブの漬物(*名称はいずれも竜一が勝手に付けました)。
そして漁師が釣って、うどん屋さんがまぶしたカツオ飯。
やがて、うどんが到着する。
日替り定食のうどんは、温かいのか冷たいのかを選べたが、嫁は「温」すなわち「かけ」を選択。
か、かけ出汁の中で魚が泳いでいる・・・!
透き通った出汁・・・!
その中で・・・!
イリコ!2尾・・・!
浮かびおおすっ・・・!
透明度の高い美しい出汁・・・!
俺だって泳ぎたい・・・!
この大海原をっ・・・!
出汁の中に飛び込もうとしていた、まさにそのとき、くるっ・・・!
圧巻の「肉ぶっかけ(大盛)」
だ、だだだ、大にした・・・!
たしかに大盛にしたけれど・・・!
ナニコレ・・・!
よもやの山・・・!
肉山の攻勢っ・・・!
「ここ最近、大盛推しの店に行っていなかったせいで、"盛り"に対する警戒感が薄れていた・・・」
予期せぬ角度からの攻撃・・・!
茂みに身を潜めていたスナイパーに撃たれた・・・!
突然!目の前に現れた大盛り・・・!
完全に怯む竜一!すでに心身を負傷している・・・!
うずくまる・・・!
そこに1歩1歩近づいてくる・・・!
狙撃手・坂本屋の肉ぶっかけ大・・・!
「危ない!奇襲を喰らったこの状況・・・!」
次順!竜一・・・!
箸を手に持ち、己の口に投げるうどん・・・!
捨て身のオープンリーチ・・・!
剛麺!男麺・・・!
竜一の体内を駆けめぐる、グルテン!小麦の物質・・・!
「以前の坂本屋も太めの麺を提供していた記憶があるが、あの頃と比較すれば数段上の次元・・・!」
太い!そしてかため・・・!
いかにも男麺の様相だが、ただ…かたいだけでなく、滑らかな舌触りと共に・・・
伸びる・・・!
薄味のぶっかけ出汁。それが功を奏して、太麺であるがどんどん食べられる。
「肉の味付けもそれほど甘くないのが俺好み…。あとはおろし生姜が欲しかったところだけれど・・・」
懸念された肉山。坂本屋の肉ぶっかけ大盛だったが、"食べやすさ"のおかげで難なく完食。
「今年オープンした店は、いずれも粒ぞろい・・・!」
2016年最後の新店は、力強い麺線で輝いた。
「坂本屋 土佐山饂飩」の住所、営業日、定休日、駐車場
所在地/高知県高知市北本町1丁目6-12(地図)
営業時間/11:30~14:00(麺切れで終了)
定休日/日曜、月曜(年末年始は要確認)
駐車場/無(近隣に30分100円のコインパーキング有り)
営業形態/半セルフ(注文→席で待機→運んできてくれる→食べる→食器返却→退店)
一人行きやすさ/○ 高知のセルフには珍しくカウンター席無し…
子連れ行きやすさ/◎ 小上がり6卓ほど有り。ほかはテーブル席