四方を山に囲まれた秘境に「道の駅」がある……!
愛媛県四国中央市新宮町。平成の大合併前まで「新宮村」だったそこに有名な道の駅がある。
高知自動車道を「新宮インターチェンジ」で降りた竜一。
「ホントに山しかない……!」
唖然としながら、目的である道の駅を目指す。
すると、すぐさま見えてくる、それらしき建物。
「おっ!あれじゃない?」
愛媛県四国中央市新宮町、温泉のある道の駅「霧の森」。
たどり着いた駐車場。ゴールデンウィーク期間中とはいえ満車。
失礼な話、山の中にある道の駅…。あまり混雑していないのではないかと考えていた竜一、驚愕。
「こんなにお客さんくるもの……!?」
▲ 駐車場に植えられた、ツツジの花は満開。
「綺麗……!」
しばし見とれる。
片隅では、「アメゴ」が炭火で焼かれている。
「地元の川でとれたアメゴかな?」
そんな中……。
「チョッパーの帽子」発見!
漫画「ワンピース」を世代ではないため、読んだことがない竜一でも知っているキャラクター「チョッパー」の帽子が置かれていたのだ。
チョッパーの帽子には、シカの角が取り付けられている。
「って、うぇぇっ!これ本物のシカの角だよ!」
▲ どんどん写メを撮ってくれと書かれている。
自己顕示欲のかたまりで有名な竜一さん。
当然かぶる……!
はい!俺かわいい!
こんなにかわいい35歳(男)を見たことがあるか……!
竜一以外にいるとすれば、「タッキー」こと滝沢秀明さんくらいだろう!
「俺、タッキーと生年月日がまったく同じなんだよ!まったく同じ日に生まれてんだよ!」
すごくない?
「それなのに、他人にそのネタを言ってもまったくウケないんだよ!」
▲ 魔法使いの帽子?もあった。もちろん、かぶる。
ヤバいなぁ。俺本気でかわいいな。
近くでアメゴを焼いていた、おばちゃんにも「よう似おうとる」と絶賛される。
「そうでしょう?僕かわいいでしょ?」
「お嬢ちゃん、似おうとるなぁ」
お嬢ちゃん?
おばちゃんの視線の先には、竜一に抱かれた1歳の娘がいた。
「ああ、俺じゃない……」
お・れ・じゃ・な・い。
「すいませんでした……」
道の駅「霧の森」での思い出の1ページ目を作って、駐車場の向こう側に見える建物のほうへ、テクテク歩いていく。
「あれが『霧の森』の本体か……」
▲ 山の中に埋もれる道の駅『霧の森』。
「田舎の道の駅はよくあっても、このロケーションは全国的に見ても珍しいんじゃないかな……」
▲ 道の駅本体と駐車場をへだてる「馬立川」に架かる吊り橋。(馬立の読みは「うまたて」)
▲ 吊り橋の直前に「立て札」。"川遊びのお客様専用更衣室"と書かれている。
「更衣室?川遊びするのに着替えるための更衣室が、ちゃんと用意されてるのか……!」
▲ 吊り橋を渡る。下方には馬立川。
「水が綺麗!すごい透明度!川の底までハッキリと見える……!」
▲ 川の対岸に渡った。"ようこそ霧の森へ"。出迎えてくれる『霧の森』。
霧の森ふれあい館。
▲ 『霧の森ふれあい館』の館内には、四国中央市を中心とした愛媛県の情報を記載したチラシが多数置かれている。
▲ 正面の反対側に通り抜けられる構造になっている『霧の森ふれあい館』。抜けてみると、裏にもまたほかの建物が見える。
霧の森 菓子工房。
▲ 「霧の森菓子工房」と書かれている。
中に入ってみる、竜一。
「おお、高名な『霧の森大福』が販売されている。茶蕎麦も…。新宮のお茶、有名だもんなぁ……」
ほかにも、いくつかの建物が見える。
街道売店「聴水庵」。
▲ 『街道売店 聴水庵』では、新宮特産のお茶と茶菓子が楽しめるという。
▲ おもむきのある景観。
▲ ゆっくりできるときに行きたい。
▲ 『霧の森 菓子工房』前の池には大量のコイ。
▲ ウジャウジャいるよ!!!
「やたらとコイが寄ってくる。俺のオーラにコイが引き寄せられているのかもしれない……」などと考える竜一の隣で、おじさんがソフトクリームのコーンを池に投げていた。
だから、コイが異様に集まってきていたのか……!
「俺のオーラは関係ない感じ……」
ていうか、ソフトクリーム食べたい!
空は快晴。気温は上昇し、汗ばむ陽気だった。
「おじさん、どこでソフトクリームを買ったんだろう……」
辺りを見渡すと、池のすぐそばにあった。
茶フェ~ゆるり~。
『街道売店 聴水庵』が新宮茶と和菓子の店なのに対して、『茶フェ~ゆるり~』は新宮茶と「洋菓子」の店とのこと。
行列にならんで「ソフトクリーム」購入。
緑茶とほうじ茶のソフトクリーム、そのミックスにした。
くぅー!冷たい!
「緑茶の部分と、ほうじ茶の部分、味の差をしっかりと感じられて美味しい」
茶畑を凍らせた、そんな味だ!
聴水の道。
『街道売店 聴水庵』そのすぐそばにあった、「聴水の道」。
「遊歩道……?」
このとき竜一、「聴水の道」が何なのか、まだわからない。
立て看板の記載を読んでみると……。
やはり遊歩道らしい。
清流・馬立川に降りられるらしいが……。
「この道、歩くの?マジで……?」
ちょっと怖い。
「なんか薄暗いし、道幅…だいぶ狭いよ……」
不安がる竜一。降りると待ち構えていたのは、
絶景……!
圧倒的!景観!
「なにこの透明!水が透き通っている!むしろ透明を超越してエメラルドグリーン!透き通った水は少し緑がかっている……!」
霧の森レストラン。
すさまじい透明度をほこる馬立川に感動して「聴水の道」を道なりに1周してくるとあった、『霧の森レストラン』。
名物は、注文を受けてから"にがり"を加えて作る「おぼろ豆富」。それから新宮茶を使った「霧の森茶そば」、さらには「川魚料理」などが人気とのこと。
がっ!竜一このとき満腹状態。
「昼ごはん食べずに来れば良かったな。次は絶対ここで食べよう……」
温泉施設「霧の森 交湯~館」。
天然温泉まである、道の駅『霧の森』。
「名前がいいな。"交湯~"ってのが。温泉に浸かっていると、たまに知らないおじさんに話しかけられたりすることがあるもんね……」
「兄ちゃんどっかり来たの?」
「高知です~」
「ああ、高知か。高知の人は酒飲むやろ。兄ちゃんも飲めるんやろなぁ」
「そんなことないです。晩酌で焼酎2升くらいです~」
なんてね。「ああ言われたら、"交湯~"」みたいな展開になるときある!裸同士の"交湯"、あるよね。
道の駅「霧の森」の営業時間、定休日。
道の駅『霧の森』は、基本的に月曜日が定休日で、祝日の場合は営業・翌日休み。4月~8月は無休で営業となっている模様(温泉は4月~8月も定休日あり)。
そのほか営業時間などは各施設により異なるため、詳細は『霧の森の公式サイト』にてご確認ください。