【高知】「美味だし家」オープン!出汁に拘る「無添加」の店でランチ

2018.02.07

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【高知】「美味だし家」オープン!出汁に拘る「無添加」の店でランチ

2018.02.07

冬の晴天の中に『美味だし家(びみだしや)』は佇んでいた。

高名なステーキハウスとして、高知県民は誰しもが知っている老舗『やぽんすき』の南側。

大阪王将 高知 南川添十石店』から、道路をはさんだすぐ西側でもある。

美味だし家(高知市北川添)

美味だし家の外観

美味だし家(高知市北川添)

週末の昼下がり……。

ここが……

美味だし家……。

快晴。晴れやかな空とは裏腹に、南国土佐に冷たい空気が漂う。

入口の格子戸から、店内の様子をうかがい知ることはできない。

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美味だし家の店内は座敷あり、子連れで入りやすい

その格子戸をガラガラと開いて入った店内。

私の脇から、2歳の娘が駆けてゆく。

「あっ………」
と思った、次の瞬間「ちょっと!」と妻が声を上げる。

しまった……!
土足禁止……!!

下駄箱がある。
靴が置かれている。

<これは明らかに、靴を脱いで入るタイプのお店……!>

目の前の出来事に思考が追いついていない。

だが直後には、走る娘の背中を両手で抱きにいく妻の姿が視界に入る。

「"くっく"脱いで入らんといかんよ……」
そう言いながら、妻は娘を抱きかかえる。

<危ない……>
……なんてもんじゃない。娘は数歩、店内に土足で入ってしまった。

<すいません……>
心の中で謝罪の言葉を発した直後、店のかたが出てくる。

ヤバっ……!

正直そう思った。
<土足禁止の店内に、靴を履いたまま踏み入るなど言語道断。親の責任を問われても仕方がない……>

恐る恐る見上げると、ダンディーな男性が目尻にしわを寄せて微笑んでいる。

「すいません……」
今度は心の中でなく、実際に言葉にして発していた。

男性は、相変わらずニコニコと微笑んでいる。

「元気がえいねぇ」土佐弁でそう笑う。

靴を脱いだ娘はどんどん歩いて、個室に勝手に上がり込んでいく。

<おいおい……!>
私が制止しようとしたより先に、男性が言う。

「そこに、するかね?」

私は苦笑した。妻も苦笑している。

美味だし家の店内

掘りごたつ。戸を閉めれば完全個室になりそうな部屋。

美味だし家のメニュー

『美味だし家』の店名通り、出汁にこだわられているお店のようだ。

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美味だし家のメニュー

美味だし家のメニュー

美味だし家のメニュー

出汁にこだわるお店……。
漠然としたイメージから、メニューは少ないのかと思っていた。けれども実際は違う。

「いっぱいあるなぁ……」

美味だし家のメニュー

即決できないほどのメニュー数が存在する。

美味だし家のメニュー

決められない……。

美味だし家のメニュー

迷う……!
ありすぎる幸せ……!!

美味だし家のメニュー

どれも魅力的で、全部食べたい。

美味だし家のメニュー

「おすすめ!季節限定メニュー」と書かれたそこには、「本マグロの目玉煮付け」がある……。

「1目玉400円……!?安いっ……!」

私はマグロに限らず、大きな魚の目玉が好きで、これまでに数々の目玉を食べてきたが、マグロの目玉が400円は魅力的。

「眼球周りのコラーゲンがうまいんだよなぁ……!」
一見、変態の発言のようだが、世の中そんなものである。

世の中には、変態しかいない。

正味……。
いわゆる"まとも"など存在しない……。

周りにいる一見まともに見える人は、本当にまともだろうか。

あるいは"まこも"……マコモダケである。そういう可能性も捨てきれない。

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 鴨塩バターラーメン(900円)+まぐろ丼セット(500円)

美味だし家のランチ

鴨塩バターラーメン+まぐろ丼セット

メニューの雰囲気から察するに、『美味だし家』の推しは「鴨」「マグロ」であると判断。

そこで迷った挙げ句、初手は「鴨塩バターラーメン」「極上まぐろ丼」のセットに決定。

美味だし家のランチ

鴨塩バターラーメン

バターがブンブン香る、「鴨塩バターラーメン」。

とんでもない野菜量!

「ラーメンだと知らなかったら、野菜スープと間違えてもおかしくない姿……」

美味だし家のランチ

極上まぐろ丼

「一度は食べていただきたいのです」

……そうメニューに記載されていた「極上まぐろ丼」とのセット。

美味だし家のランチ

「ぬぬぬ……。漬け……?」

マグロの"漬け"がごはんの上にのっている……ように見える。

それはひとまず置いておいて……。

美味だし家のランチ

とんでもない野菜に挑む!

美味だし家のランチ

「麺はどこだろう……」
まだ見ぬ麺を探っていると、鴨肉が出てきた。

美味だし家のランチ

ドンブリの脇には、レモンが置かれている。

「見るからにフレッシュなレモン。こんなに瑞々しいレモンはなかなかない……」

美味だし家のランチ

野菜の海をまさぐり、やっと見つけた麺と共に食べる!

超バター!
「バターが効いているせいか、想像よりも遥かに濃厚……!」

それにしてもこのラーメン……。
「麺だけを食べることが難しい。箸で麺を取ろうとすると、絶対に野菜も一緒にはさんでしまう……」

野菜が、麺のみ食べることを許してくれない!

「まぐろ丼」にも手を伸ばす。

「やっぱり漬けだ……。のっているのは、漬けになったマグロだ……」

けれども……

ただの漬けじゃない!

「どうなっているのかわからないけれど、醤油の味が強くない。スパイシーというか、醤油ではないなにかの味が主張する……

このまぐろ丼……!
普通じゃない……!!

美味だし家のランチ

まぐろ丼の謎は究明できないまま……。

途中からラーメンにレモンをしぼる。
「酸味が効いておいしい……」

日替わりよくばり膳(1,000円)

美味だし家のランチ

日替わりよくばり膳

豪華定食……!
満漢全席っ……!

こ、これが1,000円……!?

日替わりの「よくばり膳」……。

1,000円でこれ……!!

美味だし家のランチ

有頭エビホタルイカのお刺身を始め……!

美味だし家のランチ

もりもり盛りまくって……!

美味だし家のランチ

おうどんorお蕎麦まで付いて、1,000円!

美味だし家のランチ

お得感がありすぎて興奮。

鼻血が出そうな定食だぜ……。

「私もこれまでに数々の日替わりランチを食べてきた……」

しかしこの構成……。

間違いなく………

トップ3に入るお得感!

「毎日限定とあるから、食べられたのは幸運だった」

しかもこれ、明らかに全部手作り。

無添加無化調。

「優しい味がする……」

そういえば……。
「お店の雰囲気自体がどこか落ち着いていて、優しい空気に包まれている」

私はこのとき、"美味だし"の出所を完全に把握していた。

「もうわかったんだ……」

出迎えてくれた男性から、厨房で料理する姿が見えるご婦人から、そしてお店の天井、床、壁、柱から……。

"美味だし"が、あふれてんだ……。

「つまり、”美味だし"は料理だけじゃない……」

店のすべて、引っくるめて「美味だし家」。

美味だしの「家」なのだ……。

「美味だし家」の特徴まとめ

  • 無添加無化調。
  • 出汁にこだわるお店。
  • 店内には靴を脱いで上がる仕様。
  • 座敷(個室)あり。
  • お店の推しは「鴨(カモ)」と「マグロ」?
  • ラーメンの野菜量が普通じゃない。
  • ラーメンは野菜マシも可能なようだが、増すと大変なことになりそう。
  • コスパが高いのは「日替わりよくばり膳」。
  • 極上まぐろ丼は、ただの漬け丼ではないため、一度食べておきたい。

「美味だし家」の所在地、営業時間、定休日、駐車場

  • 所在地/高知県高知市北川添2-28(地図
  • 営業時間/11:00~14:00、18:00~22:00(夜営業は金・土のみ。予約すれば平日も可能)
  • 定休日/日曜日
  • 駐車場/有
  • ■カウンター席/有 ■テーブル席/無 ■座敷/有(個室)

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