ついに"うどんの聖地"こと「讃岐」の地に到ったコスプレ農民・竜一は、
西讃の豪麺屋『上戸うどん』を攻略した後、国道11号線を北上していた。
<さすがは香川・・・うどんうどんうどん・・・!
何処も彼処もうどん屋だらけ・・・!
圧倒的・・・夢世界・・・!頭が狂いそうだぜ・・・!>
興奮して外れそうになる頭のネジを、
押さえつけながら走行していると、見えてきた。
目的の店が、見えてきた。
さあ・・・!
さあ・・・!
さあ・・・!
夢の続きを見に行こう・・・!
二店目・・・!
二店目っ・・・!
『手打うどん 渡辺』
降りしきる雨は、強さを増していた。
普段、傘をさすことが滅多に無い私も、
駐車場から店の入口まで、傘をさした。
時刻は12時前ほどだっただろうか。
店内は、ほぼ満席。
僅かに空いたカウンター席に座った。
カウンターの奥では、おじさんや、おばちゃんを中心とした、
5~6人の従業員さんが忙しそうに働いている。
一般店だから、注文して待つのみ。
ただただ、ホゲーッと待った。
数分後。
店のおばちゃん。
ソーッと前方に歩み寄ってくると、
カウンター越しに、静かに丼を置いた。
<うはぁ・・・!噂通り噂通り噂通り・・・!
聞きしに勝る・・・華麗なるこの姿・・・!>
目蓋の裏に・・・!
焼き付けろっ・・・!
これが讃岐が生んだ・・・!
現代アートの結晶だっ・・・!
『天ぷらうどん(小)』
木の葉・・・!
木の葉・・・!
木の葉っ・・・!
パッと見、何が起きているのか分からないほどの丼内。
水面に浮かべられた木の葉型の船の上には、エビが乗船。
これだ・・・これこそが・・・!
古来よりのエビ天の常識を・・・!
根底から覆す・・・!
木の葉型エビ天・・・!
太めの麺。
切り立ったエッジ。
不用意に、
噛み込んだ瞬間。
来る・・・!
来る・・・!
とてつもないアルデンテが・・・!
襲ってくる・・・!
あぁぎゃあああああ・・・!
噛み込む・・・!
すると・・・!
モチ・・・モチ・・・!
モチモチモチ・・・!
獰猛なる強反発・・・!
顎が・・・パァーン・・・!
弾け跳ぶ・・・!
圧倒的・・・!
攻撃力っ・・・!
そして・・・!
出汁・・・!
スッ・・・!
と入ってきて・・・!
フワッ・・・!
軽やかな甘さ・・・!
口内に広がり尽くす・・・!
かけ出汁の中に浸りながらも・・・!
シッカリとした歯応えを主張する麺・・・!
洗練された出汁・・・!
つ・・・つえぇ・・・!
くっ・・・!とてつもない強さだ・・・!
アルデンテの魔法で・・・!
卒倒しそうだぜっ・・・!
フラフラになりながら店を出て、
駐車場に停めた車に乗り込んだ時、はたと気付く。
「あっ・・・!傘忘れてきた・・・!」
傘を取るために再度入店。
なんだか恥ずかしくて、照れ笑いを浮かべながら大将に会釈をすると、
大将も優しく微笑みながら、会釈を返してくれた。
もう少しで、恋が始まりそうだった。
※ 香川シリーズ、あと一軒あります。
また追々レポートします!☆(ゝω・)vキャピ
【追記】書きました!香川シリーズラスト! → 『かすが町市場』
◆ 手打うどん 渡辺(香川県三豊市高瀬町)
営業時間/10時30分~19時
定休日/木曜日
営業形態/一般店
駐車場/有
(天ぷらうどん小450円、天ぷらうどん中500円など)
『手打うどん渡辺』の場所はココっ・・・!
お好きな呪文を唱えながら押してください。♪~(´ε` )