カピバラに逢いに徳島へ ~納豆の香りと共に~

2012.07.02

  1. TOP >
  2. 徳島観光 >

カピバラに逢いに徳島へ ~納豆の香りと共に~

2012.07.02

【徳島・カピバラの旅】
「カピバラに逢いに徳島へ ~納豆の香りと共に~」 → 『192号線は麺だらけ』 → 『とくしま動物園 EP1/鳥に接近』
→ 『とくしま動物園 EP2/おねむの時間』 → 『とくしま動物園 EP3/待望のカピバラさん』 → 『動物園から鉄火場へ』
→ 『中華そば 田村』 → 『あすたむらんど徳島 & 巨大たらい』


早朝、コンビニの駐車場に停めた車の中で
私は「納豆おにぎり」を食べていた。

これから車で徳島県を目指す。
納豆おにぎりは、その"腹ごしらえ"というわけだ。

ちなみに今回の旅の目的は、"うどん"ではない。

カピバラ

カピバラだ。

元来、動物が好きで、特に可愛い動物が大好きな可愛い私は
カピバラという、やたらと愛らしい姿の動物に、何年も前から興味を抱いていて、
是非、一度、実際に間近で見てみたいと思っていた。

けれども、四国内では見ることができないだろうと、
なんとなく勝手に判断していて、今日までカピバラとの遭遇を諦めていた。

だがしかし、ある日、「とくしま動物園」のホームページを、
特に理由も無くなんとなく勝手に閲覧していると、
「園内マップ」の中に、さりげなく「カピバラ」の文字が記載されているではないか。

「カピバラ普通におるがやん!」

私はパソコンのモニターの前で、
口に含んだ「どん兵衛」のおツユを噴き出す勢いだった。

徳島にカピバラがいる。
その事実を知ってしまったら、もう我慢できない。

それから何日もしない内に、
一路、徳島を目指すこととなった。

コンビニの駐車場から車を発進させると、漂う香り。

それにしても臭い。車内が臭い。
納豆おにぎりを選んだのは失敗だったか、
無難に「鮭おにぎり」にしておくべきだったか・・・。

例によって高速道は使わない。

切実な問題として、高速料金をケチりたい、というのもあるし、
やはり、人々が生活する土地の風景を、可能な限りこの目で見て、
記憶の板に焼き付けたい、という理由が最も大きかった。

窓を開けて、納豆臭を車外へ放出しながら、
平日の一般道をひた走る。

南国市から坂を上り、根曳峠(ねびきとうげ)を越えて大豊町に達す。
またコンビニに寄った。大豊の豊かな自然に抱かれたコンビニ。

そこで今度は眠気覚ましに効くという、栄養ドリンクみたいなものを買った。
運転しながら寝てしまってはいけないからだ、当たり前である。

ズンズン走って、やがて徳島県に入った。
現在地は、四国のほぼ中央付近だ。

ここから徳島市へ向けて、
徳島県内を西から東へ横断する。

吉野川の南側を、吉野川に平行して通る国道192号線を走りながら、
休憩のために、「道の駅・貞光ゆうゆう館」という所へ寄った。

駐車場に車を停めようと、「貞光ゆうゆう館」の敷地に入ってスグだった。
大変なことが起きた。

駐車場の端にある小さな黄色い看板に、「手打うどん○○」と、
うどん屋さんの名前が書かれてあるのだ。

しかし、看板に記された矢印が指す方向を見ても、
うどん屋さんなんか見当たらない。

スグソコにうどん屋さんがあれば、
あぁうどん屋さんがあるね、で済むのだけれど、無いから大変だ。
気になるではないか。

トイレから出た私は、
すぐさま車に飛び乗って看板の矢印が示す方向へ行ってみた。

すると眼前に、住宅街と、
車一台がやっと通れるような、狭くて行き止まりだらけの道が現れた。

どうやら道を間違えたようだ。
こんなヘンテコな所にうどん屋さんがあるわけが・・・と思っていると、
こんなヘンテコな所にうどん屋さんがあった。

あとから調べてみると、そこは自宅の車庫を改装して営業されているうどん屋さんで、
徳島県内では、「西の雄」と謳われたりして、なかなか有名なうどん屋さんであるようだった。

店前の小さな看板に書かれた「うどん」という平仮名三文字。

それを見つめていると、今すぐにでもココでうどんを食べたいという、
衝動だか発作だかわからないものが込み上げてきて、吸い込まれそうだったけれど、
生憎、営業開始時間まで、まだ少し間があったので、渋々退散して徳島市を目指した。

(つづく・・・!)
「カピバラに逢いに徳島へ ~納豆の香りと共に~」 → 『192号線は麺だらけ』 → 『とくしま動物園 EP1/鳥に接近』
→ 『とくしま動物園 EP2/おねむの時間』 → 『とくしま動物園 EP3/待望のカピバラさん』 → 『動物園から鉄火場へ』
→ 『中華そば 田村』 → 『あすたむらんど徳島 & 巨大たらい』