久々!会いたい……!
あのうどんに……!
香川県丸亀市、『手打うどん 渡辺』。
同名のうどん店が三豊市高瀬町にもあり、俗に「高瀬の渡辺」と呼ばれるそちらが本家。香川県内にいくつかある「高瀬の渡辺」で修行して独立されたお弟子さんの店は、うどん通のあいだで「渡辺系」と呼ばれている。
「○○系ってカッコイイよね。競馬の世界でも優秀な種馬はサンデーサイレンス系みたいに、○○系って名前が付くもんね……」
ちなみに讃岐うどんの世界で、もっとも有名な○○系は「宮武系」である。
手打うどん渡辺の店内。
数年前に現在の店舗に移転されたようで、『渡辺』の店内はとても綺麗。
カウンター席とテーブル席のほか、座敷にも4人がけのテーブルが2卓用意されている。
「子連れにありがたい仕様……!」
手打うどん渡辺のメニュー。
「高瀬の渡辺」と同じく、「丸亀の渡辺」も一般店。多くの飲食店と同じように、席に腰を下ろしてから、メニューを開き、注文する。
「やっぱり安いな!香川のうどん店は。一般店にもかかわらず、ほとんどのメニューが300円~400円台だもんな……」
驚愕です!!!
「『渡辺』に来たら、月並みではあるけれど……」
「木の葉型エビ天」は食べにゃならん!
えび天うどん
器に入らない!入るはずもない!
木の葉型エビ天が鎮座する……!
圧倒的!世界観っ……!
これが渡辺だ!
『渡辺』名物の、木の葉型エビ天。
「以前、"高瀬の渡辺"でカウンター越しに制作過程を見られたことがあったが、何か器具を使って木の葉型を作り上げていた。結構な技術が必要そうで、一中一夜では作れるようになれないだろうな……」
『渡辺』の職人技が光る「木の葉型エビ天」を、少しずつ崩し、出汁に浸して食べる。
衣が吸った出汁!その出汁!かなりの強力パンチ!
「出汁の味がすごくシッカリしている!ボヤァーッとした味ではなく、ガツンッ!と叩いてくる感じ!出汁が『俺の旨みは半端ないぞ』と強く主張してくる……!」
天かす、おろし生姜、ネギといった薬味は小瓶に入れられている。
「好みで薬味を入れられるのがいい。最初は何も入れずに食べて、途中から徐々に薬味を投入する食べ方もできる……」
カレーうどん
木の葉型エビ天の「えび天うどん」に注目が集まる『渡辺』だが、じつは「カレーうどん」が美味しい、そんな評判を聞いて注文。
「デフォでカイワレがのっているのは珍しいな……」
「福神漬け」と「カイワレ大根」、褐色の世界に映える、赤と緑のコントラスト。
「キノコ……シメジが入っている!」
こいつぁ、よもやのキノコカレー!
食べる!竜一……!
甘い!
「意外と甘めのカレー!うどんに合う!お肉もいっぱい入っている……!」
美味しい。
カレー・オブ・ザ・イヤー!間違いなし……!
「カレーが甘め、だからこそどんどん食べられる」
うどんどんどん食べられる……!
どんどんどんどん食べられる……!
▲ わたしはドンドンと太鼓を叩いています。
「香川の大衆セルフうどんに行くと、店によっては業務用のカレー缶から直接カレーをかけていたりして、おおっと思うことがあるけれど、『渡辺』のカレー、すごく丁寧に作り込まれた味がする……」
むしろ俺が、このカレーに浸かりたい。カレー出汁に飛び込みたい!そう思うカレーうどんだった……!!
「手打うどん渡辺(丸亀)」の所在地、営業時間、定休日、駐車場
所在地/香川県丸亀市土器町東1丁目97(地図)
営業時間/11:00~20:00(水曜日のみ17時まで)
定休日/木曜日
駐車場/有
一人行きやすさ/◎ カウンター席有り
子連れ行きやすさ/○ 座敷に4人がけテーブル2卓有り