「神社でうどん」といえば、香川県高松市の『田村神社』「日曜市うどん」が有名だが、宇多津町にも"神社うどん"がある。
有名なうどんの人気店『おか泉』。そのすぐそばの信号を南に入り、細い路地を抜けるとある「宇夫階」と書いて「うぶしな」と読む『宇夫階神社』。
そこでうどんが食べられるのだ……!
神社で本格的手打ちうどんが食べられる「うぶしな」。
(* 行ったのは2014年6月です)
宇夫階神社の境内……!
その片隅にある、神社と同じ名前の……
圧倒的!うどん屋……!
それが「うぶしな」!
「うぶしな」店内のつくりは特殊。
▲ 境内から続く階段を上った先に、店舗があるのかと思いきや、そこは通路。
「店舗はこの奥にあるのかな……」
だどり付いた竜一、唖然。
そこには……
圧巻の光景が広がっていた……!
なんじゃこりゃあ……!
決して広くはない店内は、人!人!人!
大量の人で、あふれかえっている……!
満員っ……!
うぶしな!超満員!
困った。
座れるのかっ……!
座ることができるのか、この状況……!
まあ……。
「この際、立ち食いでもいい……!」
なんとしてでも食べて帰ってやる……!
こちとら高知から来とんのじゃぁ……!
「うぶしな」はセルフ店。
カウンターへと続く長蛇の列に並ぶ。だが、さすがは香川の繁盛店。回転が早く、さほど待たずに順番がきて注文する。
しかしそのとき席は、まだ満席。
「ヤバいな。本当に座る先がないぞ。マジで立ち食いか……!?」
そう思えた直後……!
空のドンブリがのった盆を手に、立ち上がる年配の夫婦。
この局面……!
するりと座席、空きおおすっ……!!
俺には憑いている……!
全知全能!うどんの神がっ……!
「さすがは俺。持っている運の絶対値が違う。空いちゃうんだなぁ、こういうときに……!」
立ち食い回避。座って食べる、"おすすめ"と書かれた『うぶしな』の人気メニュー「肉ごぼうぶっかけ」。
「うぶしな」の人気メニュー「肉ごぼうぶっかけうどん(冷)」
自分で、おろし生姜、ネギをのせ、「ちくわ天」を添えて食べる「肉ごぼうぶっかけ」。
「思えば『冨永』の『温卵うどん』も"名物"と書かれていたから頼んだ……」
大将のおすすめを食べていれば、大抵間違いないんだよ……!
洗いたてのシャツのように白い麺。そこにかかるは褐色の出汁。
シャツの上には、牛……!
横綱のごとく重厚な、牛がのる構成……!
うおぉっ!牛さんの脂がブルンブルン!ブルンブルンしちゃってるよぉっ!
艶やかな麺線!しなやかに反るエッジ!
いわゆる「女麺」といった雰囲気をかもす軟弱ゴシの麺。見た目からにセクシー路線。
うどんにも「可愛い」「綺麗」「男らしい」などがあるが、『うぶしな』のうどん、
いわゆる「フェロモン系」。
白くて美しい「モンシロチョウ」を彷彿とさせる妖艶さが放たれている……!
牛肉とゴボウの風味が溶け出した、甘めだが深みのある出汁。そこにうどんを絡めて食べると、麺がまさにモンシロチョウのように口の中で舞い、最終進化。うどんバタフライと化す。
「喉越しが素晴らしい……」
宇夫階神社の隣には「公園」がある。
すべり台の傾斜、ゆるっ……!
手打ちうどん「うぶしな」の所在地、営業時間、定休日、駐車場
所在地/香川県綾歌郡宇多津町1597-1 宇夫階神社境内(地図)
営業時間/11:00~15:00
定休日/水曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)
営業形態/セルフ
駐車場/有