さすがはうどん県、香川県。
神社で「うどん」が食べられる!
神社で食べられるうどんとしては、宇多津の「宇夫階神社」の境内にある『うぶしな』が有名。*宇夫階の読みは、うぶしな
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だが、それよりもレア度が高いのが、ここ『田村神社』名物・日曜市うどん。
その名の通り、毎週日曜日のみ早朝6時より……
神社の境内に、うどん店が開かれるのだ……!!
ちなみに竜一の地元、高知にも「日曜市うどん」が……あることはある!
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田村神社 日曜市うどんの店内。
広い境内。駐車場に車をとめて降り立つと、初回はおそらく迷う。
「どこでうどんが食べられるんだ?」
わからない。
きっと最初から、うどんなんてものはなかったんだ。
村上春樹さんなみに迷うことだろう。
そして大抵はうどんを求めて、世界の終りと田村神社ハードボイルドワンダーランドをさまようことになるのだが、田村神社日曜市うどんは、本殿すぐそばにある建物の中で提供されている。
田村神社 日曜市うどんはセルフシステム
- 入口で注文して、食券を受け取る。
- そのまま即席のセルフレーンの奥へ進み、うどんをもらい、会計。
- 空いている席に、自分でうどんを運んで行って食べる。
- 食器を返却口に持って行き、退店。
うどんを提供してくれるのは、ボランティアスタッフである、地元のおじちゃん、おばちゃん。
田村神社 日曜市うどんのメニュー(持ち帰り用のばら寿司もある)
メニューはシンプル。
- かけうどん 150円
- 天ぷら 50円~
- ばら寿司 100円
冬季限定で「そば」の提供もあり、持ち帰り用の「ばら寿司」は、200円(ケース入り)で販売されている。
それにしても……
かけうどん150円……!
炸裂する香川価格っ……!!
4人で食べに行っても、
たったの600円……!
かけうどん
ほっかほっか!
器からあふれるほど盛られた、温かいうどん。
ゆで置きで強烈なコシは期待できないが、ある意味これが「讃岐うどん古来の形」といえるのではないだろうか。
打ち立て、ゆで立てでないとダメだ。そんな風潮になってきたのは、わりと最近のように感じる。
優しい味わいの出汁に、うどんが浸かる。
それを食べると、なにかこちらまで優しい気持ちになってくる。
うどんは人間と同じだ。
刺激的な人に魅力を感じる一方で、穏やかな人に惹かれることもある。
コシが、コシが……、
そういう現代の讃岐うどんを取り巻く状況に、果たしてそれがすべてだろうかと、田村神社の日曜市うどんは問いかけているようである。
昔ながらの讃岐うどん、田村神社日曜市うどんは、縁側に腰をかけて、ひなたぼっこをするお爺ちゃん、あるいは孫を見つめるお婆ちゃんみたいに、優しく微笑んでいる。
食べさせていただいて、ありがとうございます。
田村神社日曜市うどんにかかわるすべてのかたに感謝したい。
田村神社 日曜市うどんの所在地、営業時間、定休日、駐車場。
所在地/香川県高松市一宮町286(地図)
営業時間/6:00~13:00(麺がなくなり次第終了)
定休日/日曜のみ営業
駐車場/広い!(約100台駐車可能)
一人行きやすさ/○ 長テーブルにみんなで座る形だが、セルフの利点でサッと食べて出られる
子連れ行きやすさ/○ 座敷などないが、店内で車椅子・ベビーカーの利用もOKとのことで、入りやすい