高知市、産業道路沿いに昔からある人気洋食店『カフェ&グリル 北欧館』。
いつも店先の駐車場が満車で車をとめられず、ほかの店に行ってしまうことが多いのだけれど、この日は店先を通りがかったとき、たまたま駐車スペースを見つけた。
とくに『北欧館』に行く予定ではなかったのだが、「空いているのなら行こう」と、急遽Uターンして『北欧館』の駐車場に飛び込んだ。
駐車場の空きを待つ忍耐、あるいは今回のように偶然めぐってくる幸運がないと『北欧館』で食事はできないな、と思いながら店に入ると、中に張り紙が……。
それによると『北欧館』トナリの元ガソリンスタンドで、一時期チケット制のパーキングになっていた土地を、どうやら"いまだけ"『北欧館』の臨時駐車場として使用している模様。
「知らなかった。いつの間にか『北欧館』駐車のハードルが下がっていたとは……」
カフェ&グリル「北欧館」のメニュー
「ハンバーグ」「ポーク料理」「チキン料理」「カレー」「グラタン」「パスタ」、ずらりと並ぶ洋食メニュー。
中でも「茄子と挽肉のカレー」は、昔から『北欧館』の人気メニュー、かつ名物メニュー。
これを食べずして、北欧館は語れない、すごくおいしいカレーライスである。
とにかくカレーがおいしいお店だから、今回もカレーメニューに心ひかれたが、カレー以外だっておいしいことは知っている。
「違うもの……パスタとか食べてみたいなぁ……」
タコのバジリコスパゲティー
湯気を漂わせて現れたパスタ料理「タコのバジリコスパゲティー」。
▲ サラダ付き。
▲ ガーリックトーストも付いている。
「焼きたてで香ばしい……!」
▲ パスタには大きなタコが、ふんだんに盛られている。
▲ 使用されているパスタは、リングイーネか……!?
タコと一緒に食べれば、ハッキリと浮かぶ……!
イタリア……!
地中海の風景がっ……!!
「いま、俺というヴェネツィアに船が着いた……!!」
タコは、たこ焼きだけでなく、パスタに加えて食べてもおいしい、唐揚げにしても、酢ものにしても、生で刺身として食べてもおいしい。
タコはすごい……!
すごいんですっ……!!
我々はこのような、すごいタコにお礼をのべなければならない。
声を大にして、タコのいる海に向かってお礼を言おう。
タコさん、ありがとう!
日頃から、タコに感謝する人生であるだろうか。胸に手を当てて問いたい。
最後にタコに感謝したのはいつだったか。
たしかに人類は進化した。
文明を発展させてきた。
しかし、そのすべてはタコに支えられているのだ。
子どもの頃、夏祭りの出店で「たこ焼き」を買ってもらって食べた。あの思い出を忘れてはいないだろうか。
あのたこ焼きの中に、もしもタコがいなかったら……。
それはただの「焼き」だ。
タコが入っていない「焼き」を買ってもらって食べた?なんだそれは、ということになる。
思い出が「焼き」だと悲しいだろう。タコが入って「たこ焼き」だから懐かしい思い出になるのだ。
だから私は言いたい。
いま、タコに感謝しよう。
チキンソテーときのこのクリーム煮
▲ こちらはサラダのほかに、スープが付いている。
▲ そのスープは、コーンスープ。
メインは、チキン!
……だがっ!
「チキンだけでなく、脇を固めるグラッセ…煮た野菜たちが、またおいしいんだよ!」
立体的に盛られた様は、"高知のモン・サン=ミシェル"と言っても過言ではない。
▲ 特筆すべきは、このパン。
バターが挟まれているのだが、
これが、もう……!
とろっとろ!
溶けた大量のバターが、熱せられたふわふわのパンの中に染み込んで、悶絶級のおいしさを実現!
タコに感謝したあとは、小麦!
大地の恵みに感謝しなければならない。
相次ぐ感謝の必要性。
なかなか大変である。
カフェ&グリル「北欧館」の所在地、営業時間、定休日、駐車場
- 所在地/高知県高知市和泉町1-13(北欧館の地図)
- 営業時間/8:00~22:00(L.O.21:30) *15:00〜17:00はカフェメニューのみ
- 定休日/木曜日
- 駐車場/有
- 一人行きやすさ/○ ソファーがある喫茶店風の店内。カウンター席なし。
- 子連れ行きやすさ/○ 座敷などないが、ある程度大人しくしていられるなら…。