回転寿司店『はま寿司』では年間に数度、マグロのトロが安く食べられるキャンペーンを行っている。
今回は「中トロ」が税抜100円。平日はなんと税抜90円で食べられるという。
悪い話ではない……。
「90円で中トロが食べられるなんて、"ごちそうさまでした"と、食べる前から言いたい気分だぜ……」
以前、大トロが90円で食べられた期間もあったが、中トロ90円も魅力的。
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回転寿司 はま寿司はスマホからウェブ予約可能
暗闇の中で青く光る『はま寿司』。店内の待合席に数人の人影が見える。
「しまった。スマホ予約すればよかった……」
『はま寿司』は無料の会員登録をすれば、スマホから席の予約ができて待たなくてよいシステムになっている。
「うっかり予約するのを忘れていた。せっかく会員登録してるのに……」
少し憂鬱になりながら店内に入る。だがちょうど待機客が減ったタイミングで入れたようで、待合席にいる先客は一組だけ。
受付は人間ではなく、ロボットのペッパーくんがしてくれる。
来店人数と希望の席を、ペッパーくんの胸部にあるタッチパネルに入力する。
イスに腰を下ろして待っていると、作業着を着たおじさんが、颯爽と持ち帰り寿司を受け取って去っていく。
「持ち帰り、そういうのもありなんだよな……」
関連記事:【自宅で回転寿司】「はま寿司」を持ち帰りして家で回す!
2~3分待っていると、ペッパーくんが受付番号を呼んでくれた。
「キミが一人いたら、人間いらないなぁ」ペッパーくんの前を通りすぎるとき、心の中でそうつぶやいた。
はま寿司のメニュー一覧
はま寿司のメニューは全国同じではなく、店舗によって多少異なる。私が行った店舗のメニューはこの状態。
2月28日まで、中トロ100円。
「あった!あった!やってるよぉ。中トロ」
はま寿司 2018年2月28日までの限定メニュー
私は寿司に関して好き嫌いがなく、青魚はもちろん、どんなネタでも好きだし、とくに「これだけは食べる!」みたいなコダワリがない。
とにかく寿司だったら何でもいいのだけれど、「何でもいい」では注文が決まらないから、いつも"いましか食べられない"限定メニューを中心に食べることが多い。
今回も、まずは2018年2月28日までの限定メニューばかりを食べていく。
中とろ100円!平日は90円!
初手は、今回の限定メニューで主役級の扱いを受ける「中トロ」。
湯飲みに粉末のお茶を溶きながら待っていると「中トロ」はレーンに乗ってやってきた。
シャリにのしかかる、中トロ。
とくにマグロが好きなわけではない。トロが好きなわけでもない。「まあ普通」である。ハッキリ言ってマグロよりサーモンのほうが好きだ。
けれどもこのフォルム!
流線形のマグロ!切り身……!!
これがもし「新幹線」だったと仮定しよう。東京ー大阪間を何時間で走れるだろう。
これが平日90円!
子どもの小遣いで食べられるトロがここにある!
厳選一貫 炙り中とろ
「炙り中トロ」も一皿100円(平日90円)で食べられる。
ゆず皮が添えられている。
「小粋だねぇ……」
炙り中トロを眺めながら、お茶を一口すすった。
生と炙りを並べてみる。
彩りのコントラストが美しい。
2種類の違う新幹線がそこにいる。
そんなふうにも見える。
天然赤えび塩レモン
通常の赤エビも存在したが、あえて"塩レモン版"の赤エビを注文した。
「塩とレモンで食べる赤エビ。はま寿司では初めてだ……」
最初こそプリプリとした食感で魅せる赤エビだったが、噛んでいると次第にモチモチしてくる。
「うーん。エビはいつ食べてもおいしい。エビは裏切らない……」
経験からいって、まずいエビ、というのは滅多にない。
炙りうなぎ
そして「炙りウナギ」。
まだ表面がほのかに温かい。
愛媛県宇和島産 活〆しまあじ
「活〆シマアジ」は、活〆だけに、イキイキした締まりかた。
ウルトラギガ ほたて
「どれだけ大きいのだろう」
興味があって注文した「ウルトラギガほたて」は、なかなかのサイズ感。
回転寿司店によくあるホタテの2倍くらい大きいように感じる。
はま寿司の最強メニュー、ビールを注文
ここで『はま寿司』の最強メニュー「ビール」を注文。
本来は寿司には日本酒が合うのだが、私の体にはそれほど合わない(酔って大変なことになる)ため、ビールで自重。
「ウナギの辺りから、ビールが飲みたいなぁって思ってたんだよねぇ」
飲みたいなぁ、じゃない……!
飲まなきゃダメなんだ……!!
そう思い、注文してしまった。
悪魔的飲料水、それがビールである。
飲むと次のようになる。
ううう、うまいっ!
うますぎる……!
染み込んでくる……!
からだにっ……!!
青森県産 天然寒びらめ
「寒ビラメは、メニュー画像とちょっと違うな……」
こういうことが回転寿司店では時々あるが、まさにそのパティーンで「寒ビラメ」は少し残念。
特大えび天握り
「特大エビ天にぎり」
はま寿司に元々ある「エビ天」のにぎりは、2貫で100円(平日90円)だが、こちらは1貫で150円する。
たしかに大きい。
「鬼退治にも使えそうだな」
棍棒みたいな大きさである。
ここまでが今回の限定メニューで、以下はレギュラーメニュー。
四国・九州産 ゆず塩炙りぶり
「ゆず塩炙りブリ」
二皿注文したが、一皿は2貫ともモロに血合いの部分だった。こちらは1貫の半分が血合い。
「血合いうんぬんはさておき、炙りすぎであるのがちょっと残念だな……」
それでもシッカリ食べる。
サーモン三種盛り
子どもの頃から大好きだけれど、最近は密かにブームが過ぎ始めている「サーモン三種盛り」。
それでもサーモンはうまい。
大とろサーモン、焼とろサーモン、通常のサーモン。
「それぞれに、それぞれのおいしさがある……」
ビールに合う!
四国・九州産 活〆ぶり
「活〆ブリ」
"炙りブリ"が残念だったからこそ注文した、生のブリは当たり。
脂がのっていておいしい!
「冬のブリはうまいんだよねぇ……」
あおさみそ汁はクーポン利用で無料
本来、100円で提供されている「青さ海苔の味噌汁」。
こちらはメールクーポン利用で、なんと人数分無料だった。「ありがたい!」
はま寿司 2018年2月の限定メニューでおすすめのネタ
「お腹が張った……」
最後に、はま寿司の2018年2月の限定メニューにおける、おすすめのネタを勝手に選出しておきたい。
はま寿司……。
2018年2月の限定メニューにおける……。
おすすめのネタは……!!
どゅるるるるるるるるる!(ドラムロール)
どゅるるるるるるるるるるるる!(ドラムロール)
るんっ……!!!
マグロ中トロぉ!
やはりこれしかない。平日90円という圧倒的価格。
はま寿司に限らず、回転寿司店のマグロ……トロを語るときに「あんなのはマグロじゃない」そう言うかたも多い。
けれども考えてみてほしい。
はま寿司の中トロは、1貫2,000円する中トロではない。
それよりも20分の1の価格、1貫90円なのだ。この値段で中トロを提供してくれるありがたさ。
バックに外食最大手の巨大企業「ゼンショー」がいるからできることかもしれない。
1貫2,000円のクオリティでは当然ない。
けれども中トロを90円で提供することは、天下のゼンショー様にとっても簡単なことではなかったはず。
「90円で出すのかぁ。マジかぁ」と、担当のかたは頭を抱えたはず。
そこを乗り越えられたからこそ、1貫90円の感動が実現されている。
私はゼンショーの中の人に届くと信じて、感謝したい。
手を合わせて感謝したい。
だが私はコミュ障……。
圧倒的人見知り……。
<初対面の店員さんに言えるわけねぇよなぁ。ごちそうさまでした、なんて……>
そのまま店を出る。
瞬間。振り向くと、レジカウンターの向こう側にいる女性の店員さんに向かって、2歳の娘がなにか言っている。
「ごじゃじゃじゃ」と言っているように聞こえる。
なんて言ったっ!?
娘の言葉に耳をすませた。
「ごちょしょうしゃまでした!」そう娘が言っている。それが「ごちそうさま」の意味であることはすぐに理解できた。
「初対面の人とここまで話せるとは、なかなかだな……」
娘は父より、コミュ力が高い……。