『EP2を読む』
大久野島・・・。
通称「ウサギ島」とも呼ばれるその島は、本当にウサギの楽園だった。
「あ!あそこにウサギがいる!」「おっ!ココにもいる!」
と僕は、その辺で寝転がっていたり、あるいはピョンピョン飛び跳ねているウサギたちの可愛らしさに完全に魅了されながら、島内を散策した。
ほげぇーーーーー!
大久野島自体が観光地と化しているので、
ウサギたちは、やはり人に慣れていて、かなりの距離まで近付いても逃げない。
逃げないどころか、ごはんをくれると思ってコチラに近付いてくる。
<やーん!俺モテモテやー!>
と僕は大喜びだった。しかし見るとウサギたちは他の人にも同じように駆け寄っていた・・・。
<誰にでもそういうことをするのね・・・!全部作戦か・・・!>
島内の地面や土手のアチラコチラに、ウサギたちが掘ったと思われる小さな穴が空いている。
<ここで寝るのかな!>
僕はキョロキョロと辺りを観察して、
そこら中にいるウサギたちにデレデレしながら歩を進め、
やがて島唯一のホテルに達した。
(続く・・・!)
『EP4を読む』