パスタやフォーなど、世界中に溢れる麺文化の中でも、
『和食』に位置付けられるジャパニーズヌードル。
『饂飩(うどん)』
うどんは恐ろしくシンプル。
小麦粉と水と塩だけ。
という材料も去ることながら、
食べ方も単純明快。
醤油をかけただけで頂く『醤油うどん』や、
出汁をかけただけの『ぶっかけ』、卵で絡めただけの『釜玉』のスタイルは、
他の麺では、なかなか無い。
うどんは愛された。
愛されて過ぎて、映画化までされた。
うどんの魅力は、計り知れない。
うどんに魅せられた者たちは、
うどんのことを語り出すと止まらなくなる。
『饂飩(うどん)』
それは日本が世界に誇る、
圧倒的・・・!
麺文化っ・・・!
である。
『花見』という名目だったことに、
帰って初めて気が付いた夢の舞台、「うどんオフ会」から数ヶ月。
再び、例の駐車場に集う、
小麦に導かれし者たち。
開催される・・・!
うどんオフ会・・・秋の陣・・・!
今回の名目は、月見だ。
とは言っても、
当日は小雨が降っていて、月が見える気配なんてまったく無い。
けれども、
こまけぇこたぁいいんだよ。
花より団子・・・!
月よりうどんっ・・・!
出掛ける前、Twitterを眺めていた竜一。
思わず、飲んでいたブラックコーヒーを、
吹き出しそうになってしまう出来事があった。
参加者の一人、butch(ブッチー)さんのツイートである。
そのツイートを読んだ瞬間、
竜一、若干パニック。
「うぇぇぇぇぇっ・・・!
岡崎っ・・・!!」
岡崎って・・・!
あの岡崎・・・!?
(※ 『うどんの岡崎』・・・今年8月に閉店された高知の超有名店)
<閉店された今も・・・麺を注文販売しているという話は聞いたけれど・・・!
それにしても・・・ホントに・・・あの岡崎のうどんが・・・来るの・・・!?>
歓喜・・・興奮・・・!
荒くなる・・・鼻息っ・・・!!
<これは・・・ドキがムネムネどころの騒ぎじゃねぇ・・・!
ドキがムネッムネッ・・・小さい『ッ』が付く事態だぜ・・・!>
思い起こせば、岡崎最後の営業となった今年の夏。
日を限定して店を開けるという方式だったこともあって、
私は仕事との折り合いも付かず、結局、行けずに終わった。
未練、残りまくり。
遠距離恋愛だった恋人と、
長期間逢えないままに関係が終わったみたいな気分だった。
それが、今回あの駐車場で食べられるというのだ。
鼻息が荒くなるのも無理はない。
今回も幻製麺所の山雀さん共に、会場に到着。
この時、既に、
とうやくさんと、jinrockさん一家が談笑していた。
そんな中、竜一、
持参したビール350ml6缶パックの包装紙を、
その場でベリベリと破り、景気付け。
立て続けに・・・ほんの2本・・・!
飲みおおすっ・・・!
「ゴクッ・・・ゴクッ・・・!
ぷはぁっ・・・!」
<うううううう・・・美味いっ・・・美味すぎるっ・・・!
働いたあとに飲むビールもうめぇけど・・・!
働かずに飲んでも・・・美味いものは美味いっ・・・!>
(※ この日、雨天のため、竜一さんは労働しておりませんでした)
若干、景気付けが過ぎて、
いい気分になり始めた頃に、発見。
あら・・・こんな所にお風呂・・・!
五右衛門風呂があるっ・・・!
<でもこれ・・・!あかーん・・・!
めっちゃ沸いとるっ・・・これは暑過ぎて入れまへんでぇっ・・・!>
そう思ったのも束の間。
近づいてよくよく見てみると、
湯煙の向こう側に、うどんのようなものが見える。
<えらいこっちゃ・・・!
これ・・・!お風呂ちゃう・・・!>
でっかい茹で釜やぁっ・・・!
湯の中で泳ぐうどんを眺めて、
軽快に飲み進めながらも、心、落ち着かない。
<今回も来はるらしいんや・・・あの人がっ・・・!>
飲みまくりながら、
今か今かとその瞬間を待つ竜一。
すると・・・。
見た事も無い高級車に乗って颯爽と現れる・・・!
圧倒的・・・!局長っ・・・!
<うおぉぉぉ・・・以前にお逢いした時より・・・!
ますます美しくなっておられるっ・・・!>
もう止められない、この気持ち。
きゅんきゅんするぅぅううう・・・♪
前回は、はるさんの真正面という、
局長観察には絶好の位置を確保した竜一。
今回は、はるさんの隣、
超至近距離を確保。
やったぁぁぁあああ・・・!
嬉し過ぎる・・・この状況っ・・・!
<しかも・・・!はるさん・・・!
なんか・・・すっげぇいい香りがするし・・・!>
興奮と緊張が入り乱れて、ビールが進む進む。
いっけんさんや、ねぎちゃん一家も来たところで、
みんなが持ち寄った食べ物をいただく。
<ぬおぉぉぉ・・・どれもうめぇ・・・!>
料理って・・・!
こんなに美味しく作れるものなのかよっ・・・!
料理がまるで出来ない竜一は、
ただただ驚くばかりだった。
まるで本マグロの赤身ように光る、鹿肉。
生姜醤油を付けて、生のままでいただく。
これがまたビールに合うっ・・・!
大きな皿にたくさん盛られていたのだけれど、
みんな「喰うシカねぇっ・・・!」という凶器に満ちた目付きで、
ドンドンと食べて、アッと言う間に無くなった。
そうこうしていると、
茹で上がる、うどん。
いよいよ始まる・・・!
うどん乱舞っ・・・!!
(後編へ続く・・・!)
『駐車場うどん・秋の陣 後編/うどん夢幻郷』