香川・善通寺市のうどん

オハラうどん!香川・善通寺市で熱い!熱い!名物「玉子とじうどん」

更新日:

オハラうどん10

夏らしい青空に白い雲が、風に飛ばされたティッシュペーパーみたいにユラユラ浮かんでいる。

僕の約12.195メートル先には、香川県善通寺市の名店『オハラうどん』が佇んでいる。

「目の前にうどん屋さんがあるという現状……」と僕は『オハラうどん』の駐車場に、ただただペンギンみたいに呆然と立ち尽くしながら漠然と思った。

目の前にうどん屋さんがあるのならば入るしかない。そう、目の前に山があれば上らざるを得ないように……」

だけど。誰にだって生理現象は訪れる。

「中へ入る前に、トイレ……!」

トイレ勝負だっ!

僕は店舗の本体とは別に、"離れ"みたいにして駐車場の一角にあったトイレへ急いだ。便器の周りにダークグレーの石が敷き詰められている。

「キレイなトイレやねゃ・・・」と僕は土佐弁で思った。

そのとき店から出てきた、おばちゃん2人組みとすれ違う。「このトイレも店主の手作りなのよ」と、おばちゃんはもう1人のおばちゃんに解説する。それがたまたま耳に入る。

「えっ!すごいっ!手作り!?驚きのあまり、自分の目が地球みたいに丸くなるのを感じた。このトイレ、手作りなの……?

「すごいな。そりゃあ」とたまげながら、トイレから『オハラうどん』の本丸まで歩いていき、戸を開ける。莫大な緊張と共に。

オハラうどん2

「いらっしゃいませ!」店のお姉さんが声をかけてくれる。僕は勝手がわからずにドギマギする。「横の壁にメニューがありますので!」

そう言われて見ると、たしかにそばの壁にメニューが貼られていた。

オハラうどんのメニュー。

オハラうどん メニュー1 オハラうどん メニュー2
(▲ 画像は卓上に置かれていたメニューです。クリックすると拡大して表示します

「いっぱいあるなぁ……」
香川価格で、全体的に安めの値段設定。

この局面、迷わない。
スタスタとカウンターへ歩き、お姉さんに注文する。

「た、玉子とじうどんの小……!」

僕は高知のBARでウイスキーを飲んでいたとき、以前、善通寺市に住んでいたというかたから薦めらていた。

「オハラうどんの"玉子とじうどん"が美味しい」
それを聞いてここまでやってきたのだ。

「『玉子とじうどん』を頼むのは当然の流れ……」

だが「玉子とじうどん」、それだけでは大きくなれない。「かけ小」も注文する。これも当然の流れ。

「ぬくいのんと、ひやいのんがあるけど……」とお姉さんは僕に聞く。

おおぉっ本場・讃岐弁……!

僕はなんだか感激して、あえての圧倒的・土佐弁で答える。「ぬくいがで……!」

熱いものを「ぬくい」。冷たいものを「ひやい」と言うのは、讃岐弁も土佐弁も同じである(讃岐弁では「ひやこい」とも言う模様?)

「ほななぁ、そこと座敷もあるけん、座って待っとってください」
そう言ってお姉さんは、目の前のカウンター席と奥の座敷を指差す。お姉さんは澄んだ"かけ出汁"みたいに微笑んでいる。「できたら呼ぶけん!」

厨房の奥でヒゲを蓄えた店主が、真剣な眼差しで何かをこしらえている。

オハラうどんの店内は座敷あり。

オハラうどん1

僕はフラフラと座敷に腰を下ろす。

店主は大相撲がお好きなようで、たくさんの力士の写真が壁一面に貼られている。写真の中の力士も『オハラうどん』のうどんを食べている。

それらを観察していると、お姉さんが僕を呼ぶ声がした。僕は厨房のほうへ、うどんを取りにいく。

玉子とじうどん

オハラうどん3

見たこともないうどん、現る!

オハラうどん4

「これが噂の玉子とじうどん……!」
黄色い。とにかく黄色い。ドンブリの上面を黄色い玉子が覆い尽くしている。

オハラうどん5

しかも玉子は、ただの玉子じゃない。メレンゲのように、泡状にフワフワしている。

いったい、どうしてこうなっているのか僕にはわからない。
「わからないけれど、何だかすごく美味しそう……」

オハラうどん8

フワフワ玉子の下には、かけ出汁が入っている。

オハラうどん7

立ち昇る湯気と、熱気。
僕は、荒ぶる鷹のように荒々しく箸で白い麺をつまみ上げ、口へ運ぶ。

「熱いっ……!」
玉子でフタをされているからか、かけ出汁がまったく冷めず、熱い。熱い!熱いよ……!」

でも熱いのがイイッ……!

最初は、泡のようにフワフワだった玉子。食べていると、かけ出汁の熱が影響して次第に固まってくる。

「食べ始めたときは、麺と一緒に泡を飲む独特の感じだったけれど、固まると玉子スープの溶き玉子みたいな雰囲気を帯びてきた……!」

玉子は時と共に変化する!人がまたそうであるように……!

少し食べてから、トッピングに取ってきていた「ゲソ天」を麺上にのせる。

オハラうどん13

大王イカのゲソかしら。

…と言いたくなるほどに大きい。かけ出汁を存分に含ませた衣を噛むと、イカと油とイリコの旨味が噴き出てくる。

かけ(小)

オハラうどん6

さらに「かけ(小)」
生姜はカウンターにて自分でおろした。

一から店主がこしらえた、完全なる"本手打ち"だという麺。口の中で小麦のパワーが弾ける。

圧倒的!POWER……!!!

店のお姉さんに食器を返しにいって『オハラうどん』を出る。厨房の奥で店主は変わらず真剣な眼差しでナニカをこしらえている。

外に出た僕は『オハラうどん』を背景に記念撮影したい、と思った。辺りを見回すと、「ここで記念撮影してくれ!」と言わんばかりの、記念撮影には打ってつけのオブジェがあった。

僕は、まんまとそこで記念撮影する。

オハラうどん11

パシャッ!
(え?見えない?竜ちゃんいるよ!)

(では、拡大して見てみましょう!)

オハラうどん12

ほらっ!いたっ!圧倒的!農民!

(ここ失笑していいところだよっ・・・!!!)

「オハラうどん」の所在地、営業時間、定休日、駐車場

所在地/香川県善通寺市善通寺町919−2(地図
営業時間/10:00~15:00
定休日/木曜日
駐車場/有

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

竜一

1982年生まれ。高知で生姜農家をしています。うどんをかぶって寝たいほどうどんが好き。ラーメンとカフェも好き。農業家/ブロガー/農業界のうどん野郎/農業は生姜一本で稼いでます。

-香川・善通寺市のうどん

Copyright© 生姜農家の野望Online , 2018 All Rights Reserved.