『第5話-1を読む』
『穴吹製麺所』
昭和30年頃に創業された。
そう攻略本にも書かれていただけに、
名ばかりの製麺所ではない。
10人も入れるだろうか…
というほどの飲食スペース。
飲食スペースは、
ついでに設けてあるだけ、
といった様相。
たまんねぇっ……!
俺…こういうの好きっ…!!
店全体からほとばしる……!
圧倒的!讃岐感!
讃岐じゃないと、なかなかない。
こういうお店。
ワクをテカテカさせながら、入る。
飲食スペースと製麺スペースを
仕切るカウンターで、
店のおじさんに麺を貰う。
「ぬくいんと、ひやいんがある」
と讃岐弁で言うおじさんに、竜一。
「うわぁーい!讃岐やぁー!」
大感激っ…!
全員、「ぬくいん」を指名。
1玉130円。
出汁は、鍋から。
ネギは器から。
自分で入れ、
生姜も自分ですりおろす。
生姜が大きい。
良い生姜だ。
かけた出汁。
少し濃いめ。
そしてもちろん……。
はいっ…!
絶景っ……!!
みんなで、「うぉっ…うぉっ…」
言いながら『ぬくいん』を食べる。
それぞれの器から
白い湯気が昇っている。
そのあいだにも、
続々とお客さんがやってくる。
10玉のうどんを買って帰る、
お父さんと小さい子。
慣れた様子で注文したうどんを、
ものの数秒ですすり終えて、
「ごっつぉさん!」
と颯爽と店をあとにする、
常連客風のおじさん。
んんんん……!
讃岐の製麺所やぁー!
(つづく)
『第6話を読む』
◆ 穴吹製麺所
(香川県高松市上林町752)
営業時間/9:00~15:00(麺切れで終了)
定休日/不定休
営業形態/セルフ
駐車場/10台
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