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(*この記事は「金婚・鹿児島放浪記!」第13話です。前回の12話は↑のリンクから!1話から読む場合はコチラをクリック!⇒「1話から読む」)
桜島を後にした一行は、鹿児島県内をドンドンと北上・・・!
霧島市は「霧島温泉郷」!山の上にある「旅行人山荘」に到着した・・・!
鹿児島、最後の夜・・・!
3日目!晩ごはん・・・!
まずはビールっ・・・!
うまいっ・・・!
<渦潮といえば徳島、鳴門というイメージがあったが、薩摩にもあった・・・!>
エビ・・・エビ・・・!
エビっ・・・!!
エビ渦潮っ・・・!
<グリングリンに巻いてやがるっ・・・!>
さらに炸裂する、職人の本気・・・!
<鹿児島で毎晩味わったキビナゴ!それが三たび登場したとしても、食べる者にキビナゴの新たなる一面を魅せる、腕!テクニック!技!盛り付けの技術・・・!>
毎晩、知らなかったキビナゴに出会える・・・!
何らかの芋が、めり込んださつま揚げ・・・!
のち・・・!
ごはんおかわり!倍プッシュでシメ・・・!
寝るっ・・・!
翌朝・・・!
起床したオビ=ワンと竜一!宿の外にあるという予約制の『貸切露天風呂』へと朝風呂に向かった・・・!
霧島市の山の中に位置する立地を最大限に活かした、セラピーロード!木々、立ち並ぶ自然の景観が美しい・・・!
その、はずだが・・・!
常日頃から大自然の中で農作業をしているオビ=ワンと竜一!絶景に対する免疫がズバ抜けており、とくに感動することなど一切なし・・・!
「こればあ綺麗に山を整備するいうたら、なかなかのもんやねゃ」
と歩きながらオビ=ワンが言えば、竜一も下世話な発言をしてしまう・・・!
「まあ、カネがかかってないと、タダではやれんね・・・」
風呂の直前に、門!"鹿は入浴禁止"と書かれている・・・!
「ありゃ!鹿がおるがやろうかねゃ・・・!」
そう言って辺りを見渡すオビ=ワン!けれども鹿らしき姿はない・・・!
やがて到着・・・!
貸切露天風呂「もみじの湯」・・・!
中は風光明媚・・・!
山に囲まれた露天風呂っ・・・!
入浴は時間制限があり、午前8時まで入っていて良いと言われたが、このときまだ7時10分ほど・・・!
腕時計を見て、顔をしかめるオビ=ワン・・・!
「8時までじゃあて、のぼせて入れんぞ・・・!」
「はよう出る分には、そらかまんろうけど・・・」
南国鹿児島といえど、1月下旬・・・!
「おお、ひやい!はよう入らな風邪引くぞ・・・」
小走りに湯船へ向かう・・・!
そしてオビ=ワンと2人、ゆっくりと風呂に浸かり、フォースの操り方について語り合う・・・!
だが7時40分ほどまで浸かっていると、段々とのぼせてくる・・・!
「いかん、オラぁもう出るぞ・・・!」
オビ=ワンの声と共に風呂から上がる・・・!
風呂の横にある脱衣所で着替える竜一・・・!
そのとき先に着替え終わっていたオビ=ワンの声が風呂の方から聞こえてくる・・・!
「ほいっ・・・!ほいほいほい・・・!」
<何を「ほいほい」言っているんだ・・・>
着替え終わって見に行く竜一・・・!
「しかっ・・・しかっ・・・!」
「ほいほい」の次は「しかしか」・・・!
<やれやれ・・・うるさい人だ・・・>
って!えぇっ!鹿っ!?
「見てみよ!おるろうが・・・!」
オビ=ワンが指差す方向を見てみると・・・
たしかに・・・!
鹿っ・・・!
鹿っ・・・!
「なんで!なんで鹿がおる・・・!」
驚く竜一にオビ=ワン・・・!
「ここの温泉で餌付けして、飼いゆうがやろうかねゃ・・・!」
「しかも、これよう見たらいっぱいおるやんっ!あの木の向こうにも、アッチの木のところにもおる・・・!」
「ちゃっ!まことねゃ!ナンボでもおるやいかっ・・・!」
通常、鹿を見ても「美味しそう」としか思わない竜一・・・!
だがこのとき予期せぬサプライズに少し興奮!不覚にも思う・・・!
「か・・・可愛い・・・」
「旅行人山荘」の貸切露天風呂は、オビ=ワンと竜一が入った「もみじの湯」だけでなく数箇所あり、オバ=アとオカンは同時刻に別の露天風呂に浸かっていた・・・!
「もみじの湯」から上がって「旅行人山荘」の部屋に戻ると、先に戻ってきていたオバ=アとオカンに竜一は興奮気味に告げた・・・!
「鹿がおったで・・・鹿がっ・・・!」
するとオバ=ア、悪徳の笑みで答える・・・!
「鹿やったら、アタシらぁの所にもドッサリおったよ!行ったら鹿がお迎えしてくれたで・・・!」
鹿がお迎えっ・・・!?
「オラぁ、風呂から上がろうと思うて着替えよったわよ!ほいたらオビ=ワンが鹿を見つけて、それで初めて鹿がおるがに気付いたわオビ=ワンが見つけんかったら、鹿らぁ見んづく帰ってきちょったがやった・・・!」
「そらぁ!いかん!アタシらぁお迎えしてもろうたに・・・!ねぇっ・・・!?」
そう言って、ニンマリと笑みを浮かべてオカンの顔を得意げに見やるオバ=ア・・・!
「オラらぁには・・・お迎えなかった・・・!」
「そらぁいかん・・・!」
「もうちょっとで鹿に気が付かんとに帰ってくるがやった・・・!」
「そらぁいかん!アタシらぁお迎えしてもろうたに・・・!」
何度も「お迎えしてもらった」とドヤ顔で言うオバ=アに対して、お迎えをしてもらえなかった竜一、10%ヘコむ・・・!
朝から温泉を満喫した4人の前に現れるのは、最後の朝食・・・!
4日目!最終日!
朝ごはんっ・・・!
<いよいよ鹿児島を離れるときが近づいてきた・・・>
竜一を襲う、喪失感・・・!
<いったいどういうわけだろう!俄然、食欲が沸いてきた・・・!>
朝からごはん4杯余裕・・・!
<半世紀以上にわたって稲を栽培するオビ=ワンも認めた米!鹿児島の米は本当にうまい!香り、旨味、甘み、それらが絶妙バランスで構成されている・・・!>
干物はセルフ・・・!
固形燃料を下にした鉄板で焼く・・・!
<「セルフうどん」はよく行くが、「セルフ干物」は初めて・・・!>
初めてのセルフうどん店にて、「かけ」を注文し、テボに麺を入れて湯溜まりで温めた記憶が蘇る中・・・!
焼く!アジの干物・・・!
「オビ=ワンのだけ火力が強いねぇ!俺のアジ、まだ生やに、はや焼けゆうやか・・・!」
オビ=ワンの固形燃料、その圧倒的火力に感銘を受ける竜一と共にオバ=アも驚く・・・!
「まことっ!オジイさんのだけ、はや焼けゆう・・・!」
するとオビ=ワン・・・!
「そんなことあるかや!一緒よ!変わるかや・・・!」
などと、自分の固形燃料の高火力を猛然と否定・・・!
「たしかにオジイさんのだけ、火がよう燃えゆうでね・・・?」
「燃えゆう・・・」
「そんなことあるかや・・・!」
朝ごはんを食べている食堂の窓から、温泉の湯気が立ち昇っているのが見える。高知では見慣れないその光景をカメラに収め、『旅行人山荘』をあとにした。
(「金婚・鹿児島放浪記!」第13話・終。次回は完結!14話につづく・・・!)
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◆ 旅行人山荘
(鹿児島県霧島市牧園町高千穂字龍石3865)