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(*この記事は「金婚・鹿児島放浪記!」第12話です。前回の11話は↑のリンクから!1話から読む場合はコチラをクリック!⇒「1話から読む」)
「鹿児島のおにぎり」こと「開聞岳」!その他の山を圧倒する、おにぎりっぷりに大変な感銘を受けた一行の眼前に現れたのは、鹿児島が誇るもうひとつのおにぎりだった・・・!
<食べかけのおにぎり・・・!>
圧倒的!桜島っ・・・!
車ごと乗り込んだ「桜島フェリー」・・・!
15分後!到着・・・!
鹿児島最大の名所、桜島っ・・・!
「龍河洞スカイライン」みたいな坂道を、車でドンドン登って行って達した『湯之平展望所』!そこから見た「桜島火山」は衝撃的だった・・・!
<どう猛なる頂の姿!地球が生身を剥き出しにしているみたいだ・・・!>
すごいとか、感動するとか、そんな次元ではない・・・!
<この地、この場所に立っているだけで、命綱なしの綱渡りをしているみたいに、一種の恐怖さえ感じる圧倒的迫力っ・・・!>
生きている・・・!
この山、生きているっ・・・!
<これは鹿児島観光客として、是が非でも記念撮影する必要がある!ここで撮影しないと、いったい鹿児島のどこで撮影するんだと、いうことになる!桜島で記念撮影しないなんて、高知の桂浜で記念撮影しないようなもの・・・!>
竜一!おもむろにカメラを取り出して向ける!自分に・・・!
はい!記念撮影失敗・・・!
山がロクに写ってないっ・・・!
桜島には火山の展望所が数箇所ある・・・!
一行は『湯之平展望所』を後にして、『有村溶岩展望所』に移動・・・!
<な、なにっ!地面を埋め尽くすこれ!ただの砂かと思いきや、全部火山灰かっ・・・!>
そのとき桜島!本気モード・・・!
「えいかえ、こらぁ!煙を出しだいた・・・!」
驚愕する竜一と、たまげるオビ=ワン・・・!
「ありゃ・・・!まことねゃ・・・!」
降ってくる・・・!
降ってくる!火山灰・・・!
「バラバラッ!バラバラッ・・・!」
火山灰が空から、にわか雨みたいに降ってきた・・・!
高知から来た一行に、桜島・・・!
大サービスの火山灰っ・・・!
そのサービス精神に応えなくてはと竜一!大興奮で、ほか3人を煽る・・・!
「あの煙!こっちへ来ゆうで…!車へ、はよう逃げなぁ、オオゴトでぇ!髪の毛も服も、灰だらけになるでよぉっ・・・!」
「ひぇぇっ・・・!」
なんて、やたらと反応の良いオバ=ア!さらに調子に乗ってしまう竜一!空中を漂い、迫る粉塵を指さして言う・・・!
「あぁっ…!あぁっ…!もうそこまで黒い煙が来たでぇっ!オオゴト!あれを被ったらオオゴトでよぉっ・・・!」
高らかに噴煙を上がる桜島火山・・・!
<驚いたことに、桜島内にはたくさんの民家も宿泊施設もある!火山と共に暮らしているのだ・・・>
車にかかってくる少量の火山灰・・・!
「フロントガラスに傷が付くき、灰が付いてもワイパー動かすな言いよったで・・・」
レンタカー店で注意されたことを、運転するオカンに伝える竜一・・・!
「動かいたらいかんち、仕舞いに前が見えんなるやか・・・」
と言って怪訝な表情を浮かべるオビ=ワン・・・!
「見えんなったら、ガソリンスタンド入って、水で流してもらえ言いよったで・・・」
「そんなことしよって、テコに合うか・・・!」
予定では、また「桜島フェリー」に乗船して桜島を離れるはずが、「九州電力・山川発電所」⇒「長崎鼻」⇒「西大山駅」⇒「池田湖」と巡った3日目の日程消化に想定以上の時間が経過・・・!
その日、泊まる宿に伝えているチェックイン時刻より、到着が大幅に遅れる見通しとなった・・・!
そこで桜島からの帰りは、船より早そうな陸路に急遽変更・・・!
竜一、このとき初めて知った・・・!
「えぇっ!桜島って、本土と繋がっちゅうがやねぇ・・・」
(「金婚・鹿児島放浪記!」第12話・終。13話につづく・・・!)