【愛媛】「出雲屋」松山・大街道でランチに美味しい「鯛丼」食べる

2017.05.27

  1. TOP >
  2. 香川・愛媛・徳島グルメ >

【愛媛】「出雲屋」松山・大街道でランチに美味しい「鯛丼」食べる

2017.05.27

「いで湯と城と文学のまち」松山。

松山には、やさしい心と夢
……そして物語がある。

(*松山市の観光案内パンフレットより)

愛媛県松山市中心部のアーケード街大街道」を歩く。

宇和島でも「鯛めし」を食べたが、様々ある「愛媛のグルメ」の中でも「鯛めし」は格別の美味しさである。

(参考記事:愛媛・宇和島「鯛めし」のおすすめ店「とみや」でランチ!

「愛媛に来たからには、もちろん……」

鯛めし行くぞ!

「香川県=うどん」
「高知県=カツオ」

そんな雰囲気で、「愛媛県=鯛めし」。
私の中ですっかり公式が出来上がっていた。

松山・大街道の老舗料理店「出雲屋」。

出雲屋8
(*行ったのは、2015年2月です)

フラフラ歩いて、ちょうどお昼どき。

噂に聞いた「鯛めし」が食べられる店『出雲屋』。100年以上の歴史を持つという、圧倒的老舗の戸を開ける。

その前にここで一旦、決め台詞。

「歴史の扉が、いま開かれるっ……!!」

出雲屋9

ジョジョ立ちしつつ、入店。

しかし店内、ほぼ満席。
「座れないかな?」疑心暗鬼する竜一。

わずかにあった空席に腰を下ろすと、早速メニューを開き『鯛めし』を探した。

「あったあった…これだ……」
見つけるのに、大した時間はかからなかった。

がっ……!
ここで想定外の出来事、起きる。

「どうやら『出雲屋』の鯛めしは"炊き込みご飯風"のようだ……」
このとき竜一が食べたかったのは、宇和島など南予地域で食べられる、生の鯛がのった鯛めし。

しかし、こちらの鯛めしは米と鯛を一緒に炊いた、中予や東予でよく食べられる「鯛めし」のようだった。

『出雲屋』があるのは、中予、松山市。鯛めしが炊き込みご飯風であるのは、むしろ自然なこと。

「そうか。そうだよな……」

行き詰まり、途方に暮れていたそのとき。

光、射す……!

「メニューにある!"鯛丼"ってのがっ……!!」

そこに記載された「鯛丼」なるメニュー。
"ご飯に鯛の刺身を乗せたものです"と書かれている。

これが俺の求めていた『鯛めし』じゃないのか……!

しかし確信が持てない。

店のおばちゃんを呼ぶ。

そしてコミュ障、竜一。コミュ障の殻を打ち破り、頑張って聞く。土佐弁丸出しで。

「鯛丼って、どんながぁーながですか?」

すると、おばちゃん。
鯛の刺身をご飯にのせたものを、醤油で食べるのだ、と教えてくれる。

どうやら出汁に鯛を浸けて食べる、宇和島風の鯛めしとは違うもののようで、食べ方は一般的な「海鮮丼」である。

でもイイッ……!

それはそれで、美味しそう……!

「じゃあ、鯛丼で!」
と、おばちゃんに注文する。

「鯛丼でよろしいですか?」
そう言ってニッコリ微笑むおばちゃんに、竜一返事する。

「ふぇい!」

スポンサーリンク

松山市「出雲屋」の海鮮丼。

出雲屋1

初手は「海鮮丼」。「鯛丼」が海鮮丼みたいなメニューだと判明したが、こちらは完全なる、正真正銘の「海鮮丼」。

出雲屋2

飯の上を席巻する!
色とりどりの魚介!

出雲屋3

「いっぱい入っている……」

ありがたいっ……!

食べると甘い。

魚が甘い!

舌の上に旨味が広がる!
そう、海のように……!

直後に待望の「鯛丼」
"たいびんび"がくる!

スポンサーリンク

松山市「出雲屋」の鯛丼。

出雲屋4

瞬間、竜一、興奮を隠せない。
「どうしよう……!」

卵黄がかわいい!

出雲屋5

「見ろよ、これ!なんて丸い卵黄なんだ……!

丼上を埋め尽くす鯛!ほとばしる鮮度!

鯛が私は新鮮です!と言っている……」

俺には聴こえるのさ……。

鯛の生の声が……!
(刺身だけに、生、上手い!上手すぎる!)

出雲屋6

天から「刺身醤油」を回しかけ!鯛の上のかわいい卵黄を潰し……!

食べるっ

出雲屋7

鯛丼!

「宇和島風の鯛めしも、美味しいけれど……」

「鯛丼」もうまい!

同じ鯛でも出汁で食べるのと、また違う。

宇和島風の鯛めしが、ピッチャー大谷だとすると、鯛丼は、バッター大谷。

そんな様相。
「つまりは同じ鯛でも、仕事の仕方が違う、そういうことだ……!」

しかしそれにしても、宇和島風の鯛めしが食べたくて『出雲屋』に来て、ないとわかって勝手に落ち込んだりもしたけれど……。

結局「鯛丼」という、よもやの美味に出逢うことができて……。

人生、なにが起きるかわからないよ。

そのとき、竜一の中に疑念が浮かぶ。

「海鮮丼の鯛と、鯛丼の鯛は、同じなのか?」

"海鮮丼の鯛"を食べてみる。
「ああっ!何か違う気がする……」

鯛丼の鯛と、海鮮丼の鯛の違い。それは淹れ方による、お茶の味の違いのようにも思えた。

鯛もお茶も人生も、わりと些細なことで大きく違ってくるのかもしれない。

スポンサーリンク

「出雲屋」の所在地、営業時間、定休日、駐車場

所在地/愛媛県松山市大街道2丁目6−7(地図
営業時間/9:00~21:00
定休日/不定休
駐車場/無