コインパーキングに車をとめて、愛媛県宇和島市の商店街を歩く。
「高知でいうところの愛宕あるいは升形…いいや雰囲気は万々の商店街か」などと比較的どうでもいいことを思いながら歩いていたそのとき……。
牛鬼発見!
「牛鬼」とは、西日本に伝わる妖怪で、愛媛県宇和島市では毎年「うわじま牛鬼まつり」が開催されるほど、"牛鬼愛"が強い。
「商店街のいたるところに牛鬼がいる!さすがは牛鬼の町、宇和島……!」
その牛鬼に並ぶ、宇和島の名物といえば……。
そう!「鯛めし」!
…と言うと「鯛の身がまぶされた炊き込みご飯」を想像する者が多数だろうが、「宇和島の鯛めし」は違う!
生の鯛をタレにつけて食べるんだよ!
宇和島市内にいくつかある、「鯛めし」を提供する店。その中でも美味しいと評判の『とみや』さん。ここに今回は潜入。
お食事処「とみや」で、宇和島名物「鯛めし」ランチ!
宇和島市の商店街にある『お食事処 とみや』。昼の営業時間は午後2時まで。
竜一が『とみや』の縄のれんをくぐったそのとき、午後1時55分。
超!ギリギリ!
「ま、まだ大丈夫ですか……」
普段であれば、入店を諦める可能性もあるタイミング。しかしここは宇和島。
「鯛めし」を食べるのが至上命題。
「鯛めし」を食べずには帰れない……!
まだ大丈夫だ、とのことで入店した店内……。
宇和島市「とみや」のメニュー。
織田からの書状!発見!
「幸村ぁぁぁ!織田から書状が来たぞぉ……!」(*「真田丸」の真田昌幸・設定です)
書状を見てみると、なんとそれがメニュー。
織田の書状ではない……!
「ここであえて『トンカツ定食』を食べる。そういう手もないことはないけれど……、やっぱりそれはないだろう……」
ここで打つ勝負手は一つ……!
「とみや」の宇和島鯛めし定食。
小鉢が数種、デザートにありがたいミカンまで付く豪華セット。
何と言っても主役は「鯛めし」!
憧れの「宇和島鯛めし」が眼前に……!!
注目の器。鯛の刺身の上に、鯛が海から連れてきたと思われる、海草と海苔がのっている。
その器の下に、タレ、生卵、薬味が入った器。
「えっ!?これどうやって食べるの?」
戸惑っていると店の女将さん(?)が、「宇和島鯛めしの食べ方」を教えてくれる。
それによると、鯛をタレに浸けて、ごはんにのせて食べるのが宇和島鯛めしの正しい食べ方とのこと。
「なるほど。浸けて、かける……」
言われたとおり、鯛が入った器とタレが入った器、2つの器を分離させ、鯛をタレの中に浸ける。
「すごいなこの鯛。箸でつまんだ時点で、箸先から身のハリが腕に伝わってくる……」
鯛を浸ける……!
浸けて、ごはんにのせる!
すると胸に去来する、感謝の気持ち……!
ありがたいっ!
海に!大自然に!お礼しよう!
「鯛の身が!すごく引き締まってんだよ……!」
しらうおの踊り食いみたいに、いまにもピチピチ動き出しそうなほど……!
とみやの鯛……!
圧倒的!鮮度っ……!!
終盤は"つゆだく"にして……。
タレも全部、飲みおおした!
興奮のあまり「ジョジョ立ち」して去る。
ドドドドドドド……。
お食事処「とみや」の所在地、営業時間、定休日、駐車場。
所在地/愛媛県宇和島市錦町9-9(地図)
営業時間/11:00~14:00、16:00~21:00(L.O.20:30)
定休日/木曜日
駐車場/無(近隣にコインPあり)
1人行きやすさ/?
子連れ行きやすさ/○ 座敷あり。