うどん入れ放題!愛媛の有名セルフ「大介うどん」で食べる伊予うどん

2017.04.30

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うどん入れ放題!愛媛の有名セルフ「大介うどん」で食べる伊予うどん

2017.04.30

レストラン野咲(のさき)』で「特ラン」を食べた2時間後。

急にうどんが食べたくなった。

思えば俺は……おはようからおやすみまで、ずっとうどんのことを考えていた……!

愛媛に来ると、よく見かけるセルフうどん店がある。

「たしか『大介うどん』って店だった気が……」

大介うどん フライブルク店

愛媛シリーズ・大介うどん1

たどり着いた『大介うどん フライブルク店』。
(*訪問したのは2015年7月です)

愛媛県松山市にある、地元のかたに永く愛されているセルフうどん店である。

「フライブルク!何だかドイツっぽい……!」

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大介うどんのセルフシステムは独特。

セルフ方式の店だということは知っていたが、それにしてもそのシステム、特殊。

うどんのメッカ・讃岐、香川県でいろいろな怪しい店に挑戦してきた結果、近年はどんなセルフシステムにも、そうそう戸惑うことはなくなっていた竜一。

がっ!
入店後、久々、どうしていいのかわからないよ状態に突入!

『大介うどん フライブルク店』の入口には、独特のシステムを解説した紙が貼ってあり、竜一もそこでおおよその流れは掴んだかに思えたが、イメージと実戦はまた別物。

まずは多くのセルフうどん店と同じく、セルフレーンの端に着く。するとカウンターの上に麺を1玉ずつ入れた"ざる"が並んでいる。

ざるに入れられた麺は「うどん」だけじゃない。「蕎麦」もある。

「なんだこれは、どうなっている。うどん屋に蕎麦があることは、香川などでもまれにある。しかし麺をざるに入れてカウンターに並べるなんて……

見たことがないぞ、この状況……!

ざるに入れて並べられた麺の脇には、2種類のドンブリがある。

  • 小さめの「白いドンブリ」1~3玉を食べる人用で、300円。
  • 大きめの「黒いドンブリ」4~6玉用で、400円。

つまりドンブリの大きさで値段が決まる模様。

さらに黒いドンブリは4~6玉用とされてはいるが、最大で10玉ほど投入することが可能で、仮に10玉入れても黒いドンブリに入っている以上、値段は400円とのこと(うどんと蕎麦のミックスも可能)

だが、このとき竜一、まだシステムを理解できていない。
「晩ごはんが近いから控えめに…。白い器に2玉、そのくらいにしておこうかな……」

この選択が完全に間違い。後悔することとなる。

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大介うどんは、自分で麺を温める必要あり。

取った麺をテボに入れ、湯だまりで温める。

「常日頃から、俺は高知唯一のセルフ湯だまりシステム完備!たも屋』で練習してきている。ざるの攻めには驚かされたが、テボの扱いでは1点も失わない……!

『たも屋』での、客としての長い修行の過程で教えられてきたとおり……!

5秒~10秒温めおおす……!!

「あちらのお湯で、5秒から10秒温めお願いしますー」

いつも俺は『たも屋』でそう言われて育ってきた……!

花開く!修行の成果……!
「どうですか!大介さん!俺のテボさばき……!」

だが、このとき『大介うどん』の店員さん。誰も見ていない。竜一はただ、1人で麺を温めるだけ……!

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麺を温めたあとは、トッピングコーナー ⇒ 会計の流れ。

ここで愛媛県名物「ジャコ天」を発見。迷わず取る。

「海に面した高知にも、美味しいカマボコを作る業者さんがいくつかあるけれど、ジャコ天がセルフうどん店のトッピングコーナーにあるのはレアケースだよな……」

セルフレーンの終点で、かけ出汁を入れてもらって会計。
「ここまで"超セルフ"だったけれど、出汁は自分で入れる方式じゃないんだな……」

ちなみにこの瞬間まで、竜一、一言も発していない。

多くのうどん店のように「かけ」や「ぶっかけ」「釜玉」などと注文すること自体がなく、客はただ麺を取る、好きなだけ取るのみ。

「驚きのシステム……!」

大介うどんには「注文」がないっ……!
(*「カレーうどん」などを食べる場合には注文する必要あり)

会計を終えて空席へ向かう。

かけうどん(2玉)・ジャコ天レボリューション

愛媛シリーズ・大介うどん2

そのかけ出汁……!

愛媛に面す、瀬戸内海を彷彿とさせる、静水面……!

愛媛シリーズ・大介うどん3

たしか70円~80円くらいとリーズナブルな値段で提供されていた「ジャコ天」

「脇にいたんじゃあ、ただの『ジャコ天』と『うどん』……」

ゆこう!ジャコ天……!

入れる!竜一!

愛媛シリーズ・大介うどん5

ドボーン!ジャコ天!かけ出汁の海へ!ダイブっ……!!

「ジャコ天はたったいま、海へ帰った……!」

おかえり!ジャコ天!
ジャコ天と共に、食べる!大介うどん……!

愛媛シリーズ・大介うどん6

あえて言おう……!
この麺!フニャフニャであると……!!

コシなど、ほとんど感じない。だがこれでいい。
「伊予うどんは、昔からコシがないとされるもの。愛媛で生きるセルフうどん…『大介うどん』はこれでいい!むしろこれがいい……!」

もしかすると"湯がきたて"を食べると、もっとコシがあるのかもしれない。

だが、そもそも、ざるに麺を入れてカウンターに並べている時点で、「ゆで置きしてはいけない」という、コシ重視の思想が『大介うどん』にはないように思える。

「食べる側の好みも様々で、うどんにコシなどいらない、という人もよく見受けられる。そういう人に『大介うどん』は打って付けだ……」

大介うどんの「1玉」の量は少なめ?

愛媛シリーズ・大介うどん7

瞬く間に完食した竜一。
「『大介うどん』の1玉はかなり少ない。2玉入れても一般的なセルフうどん店の1玉あるかどうか、そんな風に感じる……」

晩ごはんが近くても、せめて3玉にするべきだったと後悔。
「初めまして、と、さよなら、が、あまりにも一瞬の出来事だった……」

やわらかい麺、濃い出汁。
それらを一気に飲み干して思う。

「大介うどんは、飲み物です」

「普段は俺もコシの強いうどんが好きだが、『大介うどん』のこの感じも好きだな……」

この瞬間、生まれる、オヤジギャグ。

「だいすけ、だいすき!」

(以上です)

「大介うどん 松山フライブルク店」の所在地、営業時間、定休日、駐車場

所在地/愛媛県松山市南江戸5丁目477−8(地図
営業時間/10:00~21:30(←信頼度低めのため要確認)
定休日/無
駐車場/有