香南市野市町の県道364号線、通称「旧道」沿いに、民家カフェの新店がオープンに向けて改築されているのに気が付いたのは2019年1月下旬のこと。
まだ工事中だった店先の張り紙に記載されたオープン日は、2月4日月曜日。
以来、オープンをずっと心待ちにしていた。
が……。
新しいお店に行くのはいつだってドキドキする……。
あぁ……ムネムネする。
ドキがムネムネする……。
香南市野市町の住宅街に佇む、ヴェッセル(VESSEL)
ヴェッセルの場所
見た目は民家。
外観からは店内の様子をうかがい知ることはできず、"ドキムネ"のボルテージは最高潮。
新店はいつだって緊張する。
これは、ただランチを食べるだけの話ではない。
ランチを食べられるか、ランチに食べられるか。
そういう次元の話なんだ……。
ヴェッセルの店内へ
ヴェッセルの店内
民家カフェには2種類あり、靴を脱いで上がるのか、土足のまま入ってよいのかお店によって分かれるが......。
ヴェッセルは土足のまま上がるスタイル。
正解は土足。
というわけで、土足に賭けていた人には100万点。
「それにしても店内の木の使い方が素敵だ......」
それにしても、お店の名前になっている「ヴェッセル」ってどんな意味なんだろう。
ヴェッセルの由来(個人的推測)
VESSELとは
そういえば店先の看板にも、船のデザインがあったっけ。
ヴェッセルのメニュー
ヴェッセルのメニュー
モーニング14時まで。
遅く起きた朝......いや昼に起きちゃっても大丈夫そうだ。
これなら夜のお仕事のかたも安心してモーニングできるはず。
セットのドリンクはホットコーヒーあるいはホット紅茶だが、+50円でアイスドリンクにすることも可能。
「何を注文しようか......」
迷いながらも、昼下がりに訪れたこの局面......。
「定番の日替わりランチかな......」
ヴェッセルの日替わりランチ「鶏団子のトマトソース煮込み」
日替わりランチ
大きさが、均一である必要などないのだ。
鶏団子を頬張った歯ざわり、食感、喉を通る感覚。
均一でないからこそ、すべて異なる。
「みんな違ってみんないい」
ヴェッセルの鶏団子は教えてくれる。
人も鶏団子も同じだということを……。
個性を認め合う社会へ。by鶏団子竜一
鶏団子のトマトソースには、ハーブ?的なものが入っていて想像と違う味。
ただトマトソースがかかった鶏団子を想像して食べると驚く。
明らかにトマトソースの中に何か入っているが、わからない。わからないそれが味に深みを与えている。
ちょっとした海溝みたいな深みを……。
ふわっふわの鶏団子。
驚くほどやわらかい......。
率直に言っておいしい......。
ふた切れのダイコンで、ごはん2合くらい食べられそう......。
この味噌汁で、さらに2合だな。
鶏団子のトマトソース煮込みと合わせると、もうごはん何合食べられるのかわからない。
米がすすむぞぉ!
ごはんがすすむぞぉ!
鶏団子が、そう言っているんだ......。
付け合わせのマッシュポテトもいい感じ。
「これもただのマッシュポテトじゃない。何か香辛料が入っている」
高知市にある洋食の名店「クー・ドゥ・バレーヌ」のマッシュポテトを彷彿とさせる仕様だ。
デザートは手作りのコーヒーゼリー
手作りコーヒーゼリー
コーヒーの苦味とゼリーの甘味が、舌の上にジワーッと広がる。ジワジワのコーヒーゼリー。
少し苦いけれど、少し甘い。
まるで思春期の恋の味がするのじゃよ。
食後にホットコーヒー
ホットコーヒー
穏やかな音楽が流れる、真新しい店内。
素敵な空間で、昼下がりにコーヒーカップを傾けていると、なんだか優雅な感じがするなぁ……。
これで850円。
満足感しかない。
ヴェッセルの店舗情報
所在地 | 高知県香南市野市町西野1065-1(地図) |
営業時間 | 8:00〜17:00(モーニング・ランチ共に14時まで) |
定休日 | 木曜日 |
駐車場 | 有(道路を挟んだ店舗向かい側にもあり) |
店内 | ■カウンター席/無 ■テーブル席/有 ■座敷/無 |
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