<"生姜らーめん"を食べずして生きられない・・・> 晩酌の焼酎を煽りながら、僕はそう思っていた。 帰りに買ってきた小説を読んでいても、 心のどこかで常に"生姜らーめん"のことを考えていた。 <生姜らーめん・・・食べたい・・・! あのときは、なんとも思っていなかったのに・・・! いまは違う・・・!生姜らーめんのことしか考えられない!> 恋が始まりそうだった・・・。 あれから僕は、前回「りょう花」でそれを食べなかった理由を、ずっと考えていた。 <好きな人とわざと口を聞かないようにしたりする、 子供みたいな感情 ...