高知に昔からあるラーメン店としてファンの多い『豚太郎』。
県外に働きに出ている人でも、『豚太郎』『自由軒』『旭軒』など、老舗の懐かしいラーメンが食べたくなって、高知に帰省するたび寄ってしまう、という人もいる。
その豚太郎の名物メニューといえば、やはり「味噌カツラーメン」。
以前、書いた「高知・味噌カツラーメンまとめ」にも記載したとおり、豚太郎の味噌カツラーメンには「一口カツタイプ」と、私が勝手に呼んでいる大きなトンカツが1枚のった「一枚岩タイプ」が存在する。
が、各店舗どちらか片方のタイプの味噌カツラーメンしか存在していない、つまり1店舗に味噌カツラーメンは1種類のみである、との認識だった。
それを覆される大変なできごとが、これまで行ったことのなかった、高知市河ノ瀬町にある『豚太郎土佐道路店』で起きた。
事件は会議室で起きてるんじゃない。
ラーメン屋で起きてんだ!
豚太郎 土佐道路店の店内。
カウンター席、テーブル席、ほかに座敷が数卓。子連れも安心の設計。
男性の一人客も多く、一人でも来やすい印象。
豚太郎 土佐道路店のメニュー。
花セット!月セット!星セット!
宝塚歌劇団のように、居並ぶセットメニュー!
「土佐道路店もよもやの宝塚方式だったか……!」
このセットメニュー名、店舗によって違うのだ。
よくある記載の仕方で「半チャンセット」や「Aセット」「Bセット」みたいに書いた店舗もある。
参考記事:[香美市]土佐山田町のラーメン「豚太郎」宮の口店でランチ!(メニュー画像は撮れていません)
対して、「花セット」「月セット」「星セット」なんて、宝塚歌劇団の組の名前みたいに記載した店舗もある。
参考記事:【高知ラーメン】豚太郎佐川店!迫力の「ピリ辛ネギカツラーメン」
参考記事:ボリューム満点のメニューが揃う「豚太郎 高須店」味噌カツラーメン
来てみてわかった。
土佐道路店も、宝塚歌劇団だということが。
とにかくたくさんのメニューが存在する、豚太郎土佐道路店。
▲ さらにラーメンを注文すると、小ライスが無料で付くとのこと。
スポーツをされているかたや、学生にはありがたいサービスといえる。
そのとき。
竜一に電流走る。
び、ビッグカツ!?
「ビッグカツラーメンなんてものが存在するのか……!」
覆された……!
豚太郎、1店舗1カツラーメン説が……
たったいま根底から覆された……!
「170グラムのロースカツと、生パン粉を使用したトンカツがのったラーメン!」
強すぎるアピール!
即決でビッグカツにする、それしかない局面に思えた。
がっ!
「通常の"味噌カツラーメン"もある。こっちは70円安い。これは単純に70円分カツが小さいのか、あるいは一口カツであるのか……」
とりあえず「ビッグカツラーメン」は、メニューに画像が載っている。それによるとビッグカツは「1枚岩タイプ」で間違いない。
「しかし通常の「味噌カツラーメン」のカツの形状は、何タイプだかわからない……」
一口カツだったらどうする……!
知らぬが仏と言うが、知らぬまま帰るわけにはいかない。
「一口ですか、一枚岩ですか、と聞くのは簡単。だが聞いて終わらすほど味気ないものはない……!」
さあ、そうなったらもう見せてもらうしかない。
豚太郎土佐道路店のノーマル……!
味噌カツラーメンを!
花セット
味噌カツラーメンの前に、まずは宝塚シリーズの一員「花セット」。
醤油、味噌、塩、好みの味のラーメンに、サラダ、そして半チャーハンが付くセット。選んだのは「醤油味」。
サラダには、卓上の大きなドレッシングがかけ放題となっている。
醤油の香り漂うスープに、ゆで卵やキクラゲ、モヤシなど、豚太郎のラーメンらしい具材が浮かぶ。
「ああ、豚太郎に来たなぁ」そんな気がなり、高知県民は安心する。そんな世界が広がっている。
半チャーハンは……
「ちょっとピラフみたいな感じだ!」
そして来るっ!
来るぞ!味噌カツ!
味噌カツラーメン(大盛)
でかぁっ!
デカすぎた!これはデカいぞ!
「事件は豚太郎で起きてんだ!」と、デカも走ってくる勢い!
「普通サイズでは、俺の胃袋という宇宙は満たせない」そういう思いから「大盛」にしたが、これほどまでにデカいとは!
乳幼児なら、お風呂としても使用できる、
器の……
圧倒的サイズ感!
具材は醤油ラーメンと同じように、モヤシ、ネギ、キクラゲにゆで卵などが浮かぶ。
……って!
そのとき視界に入ったカツを見てみると……
一枚岩だねぇ!
ノーマルも一枚岩だよ!土佐道路店さん!
メニュー画像に見た「ビッグカツラーメン」と同じく、四つ切りのトンカツ。
「間違えてビッグカツだとか、サービスでビッグカツにしてくれた、なんてことはないよね?」
いたってデカい!
器だけでなく、カツも巨大!
夏の肝試しみたいな不安に陥る。
「食べきれるかなぁ。食べきれるかなぁ……」
こめかみから、冷や汗がしたたるのがわかる。
「怖いなぁ……怖いなぁ……」
しかし竜一。
普段からわりと自信過剰。
いける!俺ならいける!
だって俺だから……!!
大事なのは、おいしそうやなぁっ!と思うことです!
トンカツとラーメン、同時に食べると夢が広がるんです!
そして高知から他県にまで広がりを見せる豚太郎さんのように、
夢、そして旨味が広がるのです……!!!
当初あった完食への不安はどこへやら。
いっぱい食べて、ごちそうさま。
▲ 途中から卓上に用意された「揚げニンニク」を入れると、さらにおいしかったです。
この「揚げニンニク」も、土佐道路店オリジナルですよねぇ。
「豚太郎土佐道路店」の所在地、営業時間、定休日、駐車場。
所在地/高知県高知市河ノ瀬町3-1(地図)
営業時間/11:00~22:00(L.O.21:30)
定休日/無
駐車場/有
一人行きやすさ/◎ カウンター席あり。
子連れ行きやすさ/◎ 座敷数卓あり。子ども用のオモチャあり(座った席によっては取れないかも)。