月別アーカイブ:2013年09月

【閉店】本場讃岐セルフうどん 桃山製麺所

雨を凌ぐための傘を、私は持っていなかった。 どこへ行くにも車に乗るので、傘を持つ習慣があまりない。 雨はさらに勢いを増す。 <これだけ降ってると、一瞬でズブ濡れになっちゃうな> 私は高級な軽自動車の車窓から外を見つめていた。<もうちょっと小降りにならないか・・・> しばらく待つ。 屋根にうるさく叩きつけていた雨音、少し静かになる。 ドアを開け、ドアを閉め、全速で駆ける。 『桃山製麺所』へ。 (※ 豪雨にて、車内から撮影しています!) 走ったので暑い。 私はTシャツの襟を持ち、中に空気を送り込んだ。 「はじ ...

安芸市!弘田龍太郎!歌碑めぐり! EP4/雨

『EP3を読む』 安芸市で生まれた作曲家・弘田龍太郎氏の歌碑をめぐる『歌碑めぐり』その数は全10歌碑で、残る歌碑はあと4つ。道路脇の水路や獣道を用意して襲い掛かる安芸市を相手に、果たして無事に回りきれるのだろうか・・・! <あらあら・・・ドシャ降りになってきましたよぉー>元々降ったり止んだりしていた雨が、6つ目の歌碑「春よ来い」を回った辺りから強くなる。 次に目指すは、3曲碑「お山のお猿に」 <どこから行きゃあいいんだよ・・・>私は途方に暮れていた。<歌碑がある場所はわかってんだけど、そこに行く道がないっ ...

安芸市!弘田龍太郎!歌碑めぐり! EP3/水没の恐怖

『EP2を読む』 安芸市で生まれた作曲家・弘田龍太郎氏の歌碑をめぐる『歌碑めぐり』開始からチンタラしすぎ、まだ回った歌碑は「浜千鳥」と「雀の学校」のわずか2つのみ。残りあと8つ。日没までに回りきれるのか・・・!? 次に目指す歌碑は、8曲碑「鯉のぼり」高級な軽自動車を駆り、安芸市内を北上する。 <うぇっ・・・!>目の前の光景を見てハンドルを持つ手に力が入る。<えらく狭い道ですなぁー> "襲い掛かる、安芸市!" 道幅は、車1台がやっと通れるほど。そのすぐ右側に、車1台が水没できるほどの広い水路を掘り、大量の水 ...

安芸市!弘田龍太郎!歌碑めぐり! EP2/罠

『EP1を読む』 安芸市までドライブがてら、やってきた。でも安芸市で何をすればいいのか、わからなかった。私は『安芸観光情報センター』を訪ねた。 そこで見つけたものは、歌碑めぐり・・・。安芸市で生まれた作曲家・弘田龍太郎氏の歌碑をめぐるというものである。 『大山岬(おおやまみさき)』から眺める太平洋は灰色だった。<いよいよここから"歌碑めぐり"という、一世一代の大勝負が始まるんだな>と私は思った。空は厚い雲に覆われている。 目指す第1歌碑は『道の駅・大山』の脇にあった。 <ここに歌碑があったなんて・・・>私 ...

安芸市!弘田龍太郎!歌碑めぐり! EP1/オヤツの調達

「歌碑めぐりのパンフレットか何かありますか?」『安芸観光情報センター』の受付のお姉さんは、「歌碑めぐり・・・」と呟きながら、たくさん置かれた観光資料の中から歌碑めぐりに関するものを探してくれた。 『歌碑めぐり』とは、いま私が訪れている高知県安芸市で生まれ、童謡「雀の学校」や「鯉のぼり」で有名な作曲家・弘田龍太郎氏にちなんで安芸市各所に建てられた10基の歌碑をめぐろうというものだ。 「歌碑めぐりに関するものは、これと・・・あとこれですかねぇ」と言って観光情報センターのお姉さんは資料を渡してくれる。 <よしよ ...

ホルモン工房 恵屋 後編/悶え噛み

『前編を読む』 目の前に、七輪を設置するためのものだと思われる穴がある。穴をぼんやり見つめていると、店の男性が七輪を持って現れた。 男性は穴に七輪を設置する。七輪の中で炭が赤くゆらゆらと燃えているのが見える。 <いよいよですよぉー!いよいよですよぉー!>半年振りの焼肉を前に、私の心は乙女のようにときめいた。 ときめきすぎて身も心も乙女になろうとしている頃に、主役の肉、脇を固めるご飯やキムチ、それからスープも続々と登場してきた。肉が載った皿の内容は、骨付きカルビ、ホルモン、タン、鶏、ソーセージ、キャベツだ。 ...

ホルモン工房 恵屋 前編/念力で引き寄せる

「ここだ・・・」エンドウが指差す黒塗りの店の前に、私は車を停めた。 「ホルモン工房・恵屋、それがこの店の名だ」車から降りようとする直前に、エンドウはそう言った。 「それじゃ、ワタシはここで・・・」「ここで・・・!?」てっきりエンドウも一緒に焼肉ランチを食べてくれるものだと思っていた私は驚きを隠せなかった。「奢ってくれるって言ったのに・・・!」 エンドウは私に千円札を差し出した。「焼肉ランチのデータ、期待してるぞ」彼はそう言うと、何処からともなくやってきた黒塗りのメルセデスベンツの助手席に乗り込み、去ってい ...

うどん源水 はりまや

薄い雲を透して光が射している。私とエンドウは、高知市本町の電車通り沿いを歩いていた。『イオンモール高知』を出たあと、この近くのコインパーキングまでは車で来た。 私の自慢の"高級な軽自動車"に初めて乗ったエンドウは、「組織ではまず使わないタイプの車だ。馬力に問題がある。しかし乗り心地は悪くないな。悲鳴のようなエンジン音も素敵だ・・・」と評してくれた。 「エンドウさんにもわかるの?この悲鳴のよさが・・・!」「あぁ、もちろんわかるさ」エンドウは薄い唇を真横に伸ばして微笑む。「腐りかけの肉が旨く、壊れかけのRAD ...

中華そば 丸福

買い物から帰ってきて冷蔵庫に食料品を詰めこんでいるときに電話のベルが鳴った。ベルは酷く慎重に鳴っているように私には聞こえた。プラスチックのパックを半分だけひきはがした納豆をテーブルの上に置いて居間に行き、受話器をとった。 「納豆はもうまぜ終わったかしら?」と女が言った。「終わったけど・・・」と私は言った。「ど・・・どちら様でしょうか」 「秘密の組織の者です」と女は即座に答えた。「このあいだは男の人が・・・」と私が『あるぺんはうす』に行く前にかかってきた電話のことを言いかけると、女は明るい口調で言った。 「 ...

【高知】「あるぺんはうす」老舗喫茶店ランチ!スパ巻き鳥クロニクル

台所で納豆をまぜているときに、電話がかかってきた。 私はFM放送にあわせて村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』の第1部のページをめくっていた。 納豆をまぜるにはまずうってつけの小説だった。 電話のベルが聞こえたとき、無視しようかとも思った。 納豆はまぜあがる直前だったし、納豆菌は今まさにねばねば具合をその粘着的ピークに持ちあげようとしていたのだ。 しかしやはり私は納豆をまぜるのをやめ、居間に行って受話器をとった。 新しい草刈りアルバイトのことで知人から電話がかかってきたのかもしれないと思ったからだ。 「今ど ...

手打ちうどん まるしん 秘めた熱さ

額から汗が大量に滴る。ジンジャーランドの彼方で陽炎が揺れている。何日も雨が降らない、暑い暑い夏の日だった。 <暑すぎて・・・倒れそう・・・>時刻を確認すると11時が近付いている。<もうそろそろ切り上げてもいい頃だ・・・> いつもなら正午まで働くのだが、真夏のこの時期は、午前の仕事を早めに終えるようにしていた。<生姜の世話をしていて、自分が医者の世話になってちゃ、割に合わない・・・> 家でシャワーを浴び、着替えてから高級な軽自動車に乗り込む。身体がグッタリと重い。関節と筋肉が少し痛む。 <カンフル剤を注入し ...

鰹乃国のめし家「萬や」高知・中土佐町大正町市場近くでランチ!

綺麗な女性が、茶碗にご飯を注いでいる。 脇には、薪がたくさん積まれている。 <あの釜でご飯を炊いているのか・・・> と私はその光景を見ながら思った。<美味しいだろうなぁ・・・> 大正町市場を出て、浜辺でジョジョ立ちを決めたあと、昼食を何処で食べようかと迷った。 <せっかく漁師町へ来たんだ・・・どうせなら魚を食べて帰りたいな・・・> なんとなくカツオが食べたい。 高知県民のDNAが覚醒し始めたのか、私はここ数年カツオがどんどん好きになってきている。 子供の頃は、それほどカツオが好きではなかった。 それなのに ...

大正町市場で新鮮な魚を喰らう!・・・サメが

中土佐町久礼の『大正町市場』に行くと、サメがいた。「うへぇぇ・・・!すごいねコレっ・・・!」私は弱々しい声をあげて驚いた。圧倒的迫力。ブッ倒れそうだ。 お店の人のジョークだろう。サメは一匹の魚を頭から飲み込もうとする体勢で置かれている。 <サメのヒレがフカヒレになるんだよな・・・>と私はサメを見ながら思った。<サメの身の部分は食べれないのかな・・・> 大正町市場を出て、海のほうへ歩く。お盆休みの期間中で人が多い。そしてとても暑い。 浜辺へ着くと、木陰のベンチに腰を下ろして、手にぶら提げてきたビニール袋の中 ...

【閉店】らーめん工房 りょう花南国店 冷やし鶏塩らーめん(大盛)

『冷やし鶏塩らーめん』を知ったのは、『温かいトマト拉麺』を食べているときだった。 <夏季限定メニューか・・・>私は以前に食べた同じ限定メニュー、『生姜らーめん』のことを思い出していた。<生姜らーめん、なかなかよかったんだよな・・・> 久しぶりに再会したトマト拉麺は、前回同様にイタリアンパスタを彷彿させる洋風な味で攻めてくる。私はそれを食べ終えると、頭の後ろのほうから上方へ、素早く右手を挙げた。 一応、ピンクレディーの「UFO」をイメージしているのだが、伝わるか不安だ。 私の渾身の動作に気が付いた女性の店員 ...

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