『前編を読む』 『うどん源水 南国』 チョンマゲおじさんに誘われるようにして、入口に達すと、そこには溶き卵がかけ出汁の中を漂う、美味しそうなうどんの写真が貼られていた。 <あんたまうどん・・・!> 新メニューだろうか。特に食べたいメニューがあるわけではなかったので、私はそのうどんを食べてみることにした。 店内に入って、カウンター越し、お姉さんに注文する。 「あんたまうどん・・・大で・・・!」 メニューに特大は無く、小、中、大の三択だったから、最大量である「大」にした。 このような変り種のうどんを注文する客 ...