ようやく家にたどり着いた。身体は冷え切っていた。 氷点下。雪化粧した大豊町の大杉駅で、震えながら1時間。その後に乗ったJR列車も、暖房はロクに効いていなかった。 部屋に入ると、エアコンを点け、布団の上に倒れ込んだ。眠った。 想像以上に体力を奪われていたのか、たくさんの時間が経過していた。身体は依然として冷たかった。 <温まらない…全然温まらない…> エアコンも布団も…俺を温められない…俺を温めることができるのは… うどんだけ…… 受け取った『肉うどん』その上に、ネギ、おろし生姜を自分でトッピング。 セルフ ...