月別アーカイブ:2012年05月

うどん処 大名庵 後編/大名うどん

『前編を読む』 テーブルの配置がどうであったか、ほとんど忘れていた大名庵の店内の壁に沿って設けられたカウンター席に、私は一人でポツンと座ってメニューを眺める。 目当てのシャモ肉が入ったうどんは、「大名シャモ鍋うどん」という名だと、事前にネットで調べて知っていて、合致するメニュー名を探したが、そのようなものは無かった。 念のため、店内の壁を360度すべて見渡して、「大名シャモ鍋うどん」に関する張り紙が無いかも確認したが、やはり無い。 かなりの欲求を持ってして、それを食べに来たわけだから、この局面をどうしたも ...

うどん処 大名庵 前編/豪雨のシャモ

凄まじい豪雨だった。車を運転していても、天から叩きつける水のしぶきで前が見えないほどだった。 それでも私は行きたかった。うどんを食べに行きたかった。 晴れて畑の土が乾いた日には、自分が生きるために、絶対に生姜の定植をしなければならなかった4月の上旬。 私には畑が乾いていない日、もしくは雨の日しかなかったのである。 うどんを食べに行ける日が。 南国市を貫く国道55号線の車道脇には、"池"と言えなくも無いほどの大きな水溜りが出来ていて、それに乗ってしまわないように注意しながら西進した。 「サニーアクシス」とい ...

鍋焼きラーメン千秋(高知駅裏)

鍋焼きラーメン「千秋」高知駅近くで須崎名物ご当地グルメを食べる!

現在、全国区であるかどうかまでは知るところではない。 少なくとも私が幼少の頃には、高知に住んでいても、あまり聞くことが無かったように思うそれは、 今や高知でも五指に入る"ご当地グルメ"となった。 それが高知県須崎市の「鍋焼きラーメン」である。 けれども、私は「麺が好きだ」とは言っても、 元来"ラーメン派"ではなく、完全なる"うどん派"であり、 よく冷えたビールのように、わりとクールな一面を持ち合わせていて、 鍋焼きラーメンについても、 アサヒスーパーなんとかみたいに、ドライな一面を見せていた。 <鍋焼きラ ...

ああ、憧れの甲子園 鷲の章 完結編/六甲おろせず

『前編を読む』 『後編を読む』 初めて甲子園を肉眼で見たときから、甲子園は何かに似ている気がしていたが、それが何であるか、どうしても連想が辿り着かなかった。 けれども今回で三度、生の甲子園を見て、"何か"が何であるかの答えを、ようやく私は導き出した。 わかったのだ。 前回の外野席から見ても、今回のアルプス席から見ても、どこからどう見ても、どのような角度から見ても、甲子園の形状は、"うどんのドンブリ"なのである。 ただひとつ違うのは、入っているのが「麺」ではなく「観客」だということだ。 伝説の"星野フィーバ ...

ああ、憧れの甲子園 鷲の章 後編/球児のうどん

前編はコチラっ・・・!『ああ、憧れの甲子園 鷲の章 前編/聖地への再訪』 有名人も見て、マスコットキャラクターたちも見て、"竜一"として絶対にやらなければならなかったこともやった私は、こうてん氏と共に甲子園球場の入口を目指した。 3度目で大体は把握したのだけれど、球場の入口は購入した座席の位置によって異なるようだ。 自分たちは1塁側アルプススタンドで観戦することになっていたから、"1塁側アルプススタンドにはここから入りなさい"とされている入口に向けて歩いた。 1塁側のアルプススタンドとは、内野席と外野席の ...

ああ、憧れの甲子園 鷲の章 前編/聖地への再訪

高知を経ったのは午前中だった。圧倒的な速度で高速道路をひた走るバス。 行き先は兵庫県。「阪神甲子園球場」 今年もまたプロ野球のシーズンが始まったのだ。「中日ドラゴンズ」の大ファンである私は、当然今年も「阪神タイガース」の応援をしに行く。 昨年は二度「甲子園」を目指し、一度目は球場内に入って生ビールまで飲みながら、雨天中止。 長靴を履けば試合は出来ていたはずだし、気合と根性さえあればやれたはずである。それにも関わらずの中止で、今思い出してもまったく納得がいかない。 二度目は、定期的に行われている「甲子園ツア ...

手打ちうどん たも屋 南国店 朝たも

職場が山の中だから、「お昼にちょっとうどんでも・・・」と町まで食べに走っていたら仕事にならないから、当然、うどんを食べに行くのは、いつも仕事を休んだ日である。 丸一日休みでなくても、例えば、昼から雨が降って「午後から休もうか」となった日にも行ったりはする。 でも逆に、朝起きて雨が降っているけれども、昼からは止みそうだから、「午後からは働かないとなぁ」という日に、うどんを食べに行くことは、なかなか出来ない。 高知には朝から開いているうどん屋さんが少ないからだ。 多くのうどん屋さんの開店時間は、申し合わせたよ ...

手づくりイタリアンジェラート専門店 ドルチェかがみ ~6周年に再来~

とにかく東へ走ったあと、とにかく西へ走った。 よもやの激闘となった室戸の「十兵衛」そこで出逢った「ジャンボ十兵衛」なる琵琶湖。 やたらと大きなドンブリにナミナミと注がれた"かけ出汁"による、リッター単位の攻撃で、私の体重は確実に2キロは増えていた。 増した2キロが愛車である「ポルシェ」の燃費にどう影響するかが、ガソリン代が無いので大変に気がかりだったけれど、<気合でナントカなるだろう>というわけで、元来た道を帰る。 途中、立ち寄った芸西村の「琴ヶ浜かっぱ市」しかし愛しの「かっぱバーガー」は売り切れ。 仕方 ...

十兵衛うどん!高知・室戸市の老舗でデカ盛うどんを食べる!

高知県最東端のうどん店である室戸の「十兵衛」。 そこを切り盛りするオバアに初めて出逢ったのは、 高知の地元タウン情報誌「ほっとこうち」で行われていた企画、「あけましてお麺路さん」 通称、「うどんスタンプラリー」に関連して、西は中村市(現・四万十市)、東は十兵衛がある室戸市まで、 県下25店舗のうどん屋さんを食べ歩いているときだった。 当時、中村市に存在した「ほうばい」のスタンプがすでに押されているのを見て、 十兵衛のオバアは目を丸くした。 「西から東まで、ようけ回られちゅうねぇ・・・!」 のちに25店すべ ...

【閉店】らーめん工房 りょう花 南国店 後編/肉のちイタリア

前編はコチラっ・・・!『らーめん工房 りょう花 南国店 前編/塩の覚悟』 飲食店に行くと、毎回私のストレスになるのが「注文」自分の蚊の羽音ほどの声量で店員さんを呼ぶのが本当に大変で、心の負担がとてつもなく大きいのだ、クフ王のピラミッド並みに・・・。 この時も注文する品を決めてから、少し苦労するかもしれない、という懸念を拭い去れないままに、テーブル席から厨房のほうを見やった。 厨房とホールを仕切るガラス越し、店員さんと目が合う。 何かを調理しているみたいで、しきりに両手を動かしながら「コクリ」と頷き、「いま ...

【閉店】らーめん工房 りょう花 南国店 前編/塩の覚悟

外食といえば「うどん」で、こうも「うどん」ばかり食べていると、さすがにたまには別のモノも食べてみようか、とも・・・あんまり思わないのだけれど、この時は、なんとなく「チャーハン」が食べたかった。 すでに日も暮れて辺りは暗く、誰が見ても夜だったし、夜も開いているうどん屋は少ないし、それだったら、なんとなくチャーハンが食べたいわけだし、中華料理屋もいいけれど、なんとなくラーメン屋に行ってみようか。ラーメン屋にもチャーハンはあるし。 などという、なんとなくな動機で、南国市の「りょう花」へ急行した、ユラユラと。 『 ...

【閉店】お食事 だいせい EP3/お野菜も牛すじもたっぷりぜよ!

『EP1を読む』 『EP2を読む』 うどんが出来上がるのを、イスの背もたれに踏ん反り返って大人しく待つ。 「だいせい」のスグ隣には高名な「高知駅」がある。もちろん「だいせい」の店内からも、窓越しにそれを望むことが出来る。 「高知駅」は近年改装されて新しくなっているのだけれど、私は高知県人であるにも関わらず一度も足を踏み入れたことが無かったし、ロクにキチンと見たことすらも無かった。 そこでだ。この機会に是非マジマジと眺めてやろうと思ったのだ。 けれども、私が座った席は、よりによって「だいせい」の店内に数少な ...

【閉店】お食事 だいせい EP2/美麗なる生姜とイルカ

『EP1を読む』 『EP3を読む』 オープン当初の「らっしゃいっっっ!!!!!」みたいな緊張感が良い意味で抜けて、「いらっしゃいましぃー」というような穏やかな雰囲気で迎えてくれる「だいせい」 テーブルに付くなり目に付いたのは、「おろし生姜」 手のひらサイズのガラス容器に入れられたそれは、えらくお上品にすりおろされている。 一瞬、「さすがは"だいせい!"生姜の扱いが丁寧だ!」などと無駄に興奮しそうになったけれど、すぐさま、これが罠であることに気が付いて冷静さを取り戻した。 <よくよく考えてみろ・・・おそらく ...

【閉店】お食事 だいせい EP1/うどんを食べに行くぜよ!

『EP2を読む』 『EP3を読む』 <チクショー・・・だいせいめ・・・!また俺のお腹を空かせやがって・・・!> 普段、心の中に捨てている言葉を流せるから、という理由でコッソリやっている「Twitter」 一応やっているにはやっているのだけれども、「Twitter」の何が面白いのか私にはまったくわからないから、2分に一度ぐらいしか確認していない。 なのに、たまたま偶然にも、いつもお腹が空いてくる昼11時過ぎに見てしまうのだ。 「だいせい」の呟きをっ・・・! 「だいせい」とは、高知駅の北側にある、高知トップク ...

幻の山雀うどん 釜なっとう

4月のある日。雨上がりで、ぽっかりと空いた予定。 ついに機会がやってきた!とばかりに、私は嬉々として土佐市へ向かった。 昨年の夏から想いを馳せながらも、ローテーションが上手く噛み合わず、なかなか食べることが出来なかったあの一品を食べるために・・・。 しかし、目的の店、「一蓮」シャッターが下りていて、わずかに覗く店内も薄暗い。 戸に紙が貼られていたから見てみると、休業するという旨が記載されていた。(4月14日時点での話です、現在の状況はわかりません) ここで「釜なっとう」なる、"釜揚げ麺の上に、「納豆」と「 ...

めん處 雅(みやび) ~再訪~ EP4/覚悟のうどんと愛と勝負

『EP1を読む』 『EP2を読む』 『EP3を読む』 おじさんと和やかにドモリながら会話しながらも、私は内心震えていた。 <そろそろだ・・・そろそろ・・・! 腹を括れ・・・今回は前回の"釜たま"よりもたくさんの具を乗せた・・・! つまりこれは挑戦・・・今回は俺のうどん人生を賭けた大勝負になる・・・!> 時間の経過と共に高まる緊張感。 話を中断して、厨房と飲食スペースを仕切る窓へと歩んでゆくおじさん。 <来るっ・・・8ヶ月前に俺を苦しめた"アイツ"が、来るっ・・・!> 瞳孔が凄まじい勢いで開いていくのが自分 ...

めん處 雅(みやび) ~再訪~ EP3/お茶と水とおじさん

『EP1を読む』 『EP2を読む』 『EP4を読む』 前回来た際にメニューが書かれた紙をもらっていたから、 注文する品は「雅」に来る前からあらかじめ決めていたけれど、その紙は8ヶ月前のものだ。 席に座った直後に玄人ぶってムニャムニャと注文したはいいが、 「あぁ、すいません、それもうやってないんですよぉ」 なんておじさんに言わさせてしまったら、お互い気まずくなってしまうではないか。 そういう展開だけは避けたいので、 店の隅の席に座った私は、一応メニューを確認した。 <メニューに変更は無い・・・!> 流れは来 ...

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