うどんの検索結果 1262 件

「麺房・三宅」ー 世界を卵で埋め尽くせ! EP1 ー

「アテイらぁが若い時分にゃ、卵は、うんとたこう(とても高くて)てねぇ…なかなか買えざったぞね」 亡くなった曽祖母が、幼少期の私にそんな話をしてくれたことがある。 昔、鶏卵は高級食材だったのだ。 しかし現在の日本において、卵は気軽に買える食材であり、気軽に食べれる食材だ。 だったら………。 卵をいっぱい食べようではありませんか! 卵から日本を変えていこうではありませんかっ! 日本……!? いや………。 俺は卵で世界を変える…。 割ろう……!いまこそ……! 世界中の卵をっ…!! (この物語は、卵に目覚めた農民 ...

喜寿・静岡伊豆放浪記! 第16話 「雛のつるし飾りまつり」

『第15話を読む』 ━━━2013年1月26日(土)夕刻静岡県賀茂郡東伊豆町稲取━━━ さあ!お雛様見学だっ! 2日目の宿にチェックインするには、まだ時間がある。 そんな折にタイミングよく『雛のつるし飾りまつり』なるものが開催されているという情報を得て、行ってみることにした。 それらしき建物!発見! 「この中かよぉ?」とオビ=ワンは興味があるのかないのか、わからないような表情で言った。 「そやろねぇ」オカンもあまり表情を変えずに言った。 「今回…博物館系、多いなぁ…」私がそう呟くと、オカンは微笑した。 「 ...

なか卯 32号高知葛島店

2014年2月12日。 なか卯、牛丼、販売終了。 このニュースをインターネット上で初めて目にしたとき。 「牛丼屋が…牛丼をやめる…そんなことが…あるがかえっ…!!」 驚きのあまり土佐弁になりながら、ちょっぴりウケてしまった。 うどん屋が、うどんやめました。 ふとん屋が、ふとんやめました。 そんな響きに聞こえた。 余談だが、車を運転しているとき道路脇に設置された看板に「ふとん」と書かれているのを、よく「うどん」に空目してしまう。 そしてある日「土佐文旦」を「土佐饂飩」に空目してしまったときには、もう自分は末 ...

ぎゅうせん 牛丼(並)

『そば処・吉野家』で『肉あんかけつけそば』を食べたときの話だ。 蕎麦だけではお腹が張らないと考えた私は「牛丼セット」を注文しようとした。 しかし吉野家の店員さんは、他の蕎麦は牛丼セットにできるが「肉あんかけつけそば」はできないと言った。 ええっ!なんで!どうして!どういう理屈だよぉぉぉっ…! 肉あんかけつけそばだけ…牛丼セット不能…うそぉーん!うそぉーん! 大人の事情があるのだろうが、悲しい。全俺の心が悲しみに満ちた。 そんなに牛丼が食べたいのなら、蕎麦と別に単品で牛丼を注文すればいい。たしかにそう。でも ...

蕎麦茶屋 なべしま カレー南ばん

私の心みたいに温かいカレー。 アルコールでやられた胃に優しく落ちる。 <イイッ…井伊なおすけ!全開っ…!> スパイスガールズみたいにスパイシーなカレーの香りが鼻に抜ける。 『唯』に行った数ヶ月後。 私はまた酔って『蕎麦茶屋なべしま』にいた。 <前回が鳥南ばんだったから…南ばん繋がりで…今回はカレー南ばんにしよう…> セカンド南ばん、襲来。 やっぱりご飯付き。 黄色い。黄色い。黄色いよ。 カレーうどんもイイッけれど、カレー蕎麦もイイッ! <酒飲んだあとにカレーってわりと合うな…口の中のアルコール分がかき消さ ...

蕎麦茶屋 なべしま 鳥南ばん

BAR『ラストチャンス』で目の焦点が合わなくなるほど飲んで、高知市中心部の飲み屋街を歩いていた。 空は真っ暗だけれど、街は明るい。通りに並ぶ飲み屋のネオンが朱色に輝いていた。熟れ始めのイチゴみたいな色だった。 <蕎麦で締めよう……> 普段、飲んだときはうどんかラーメンで締めるのに、このときだけそう思ったのは『ラストチャンス』で常連さんに『唯』という蕎麦屋を薦めてもらったのがきっかけだった。 <あの蕎麦屋…まだ開いてるよね…!>何度か店先を通ったことがある店だった。 『蕎麦茶屋 なべしま』 店の戸を開けると ...

【高知】そば処「唯」高知市・上町にある、おいしいお蕎麦の人気店

<蕎麦か…吉野家の蕎麦もそうだし…蕎麦自体…俺あんまり食べたことないな…> イオンモール高知のフードコートで、うどんを食べながら、蕎麦のことを考えていた。 <そういえば…このあいだラストチャンスで飲んでるときに常連さんと蕎麦の話になって…オススメの蕎麦屋さん…教えてもらったんだった…> 私は人に薦めていただいた店というのは酔っていてもわりと覚えていて、大抵、後日実際に出向く。 食べることぐらいしか、楽しみがないのでね…! 『そば処 唯』 その屋号、きっと高知蕎麦界の中でも有名。 <お噂は兼ねがね……> 初 ...

丸亀製麺 高知高須店

いきなり発作が起きた。お手手がプルプルする。 うどん禁断症状だ。 しかし時刻は15時を回っていた。高知のうどん屋は、大抵14時あるいは15時ぐらいまでしか営業していない。 いまからうどんを食べようにも、営業している店は少なく、選択肢は限られている。 <気が付けば町外れ…郊外で路頭に迷っていた…!俺はいったい何処に行けばいいんだ…!> いったいどういうわけだろう。具体的にいうと、高知市介良の辺りにいた。 <この辺りで15時をすぎても営業していて…尚且つ…晩ごはんに影響が出ないような…軽いうどんを提供してくれ ...

ひろめ市場「タタキ丼」の迷宮 EP5/お城のいちばん船

『EP4を読む』 ドンブリを手に、ファミーユのカウンター席に戻った。隣に座る、愛媛から来たご夫妻の旦那さんが目を丸くした。 「まっ…!また食べるんですか…?」「え……ええ………」 いったいどういうわけだろう。私はまたしても『タタキ丼』を手に抱えていた。 <ダメだ……!俺はもう俺自身にも止められない…!> うどんに溺れ始めた初期の頃と同じ…! 食べたい…逢いたい…!逢って食べたいという意思に自制が効かない…! この感覚は危険…! 観始めたら気になり…追い続けてしまう…月9ドラマの恋の行方のように…! タタキ ...

ひろめ市場「タタキ丼」の迷宮 EP1/本池澤

(上記画像は以前に撮影したものの使い回しです!) 外は肌寒くても、中は熱気に包まれていた。2014年。年始の『ひろめ市場』 地元民を始め、観光客や帰省客。座る席がないほど賑わっている。 <前に進むのも大変な状況…>人々の合間を縫い、歩く。 <なに食べようか…>探す、昼食。 軒を連ねる各店。和食や中華、洋食の店など様々あるが、その中でもダントツに多く目にする文字列。 『カツオのタタキ』 <いったい何店ぐらいあるんだろう…ひろめ市場でタタキを提供する店…> 以前食べた『明神丸』の『塩たたき丼』の記憶が蘇る。< ...

4周年!草や感謝祭! 完結編/炸裂する幻の麺線

『前編を読む』 『後編を読む』 SCENE 7. 幻の山雀うどん 酒の良い香りを漂わせ!再び外へ・・・!帰る・・・!山雀さんのブース・・・! 目的は一つ・・・! 13時20分から13時30分まで提供される・・・!熊本県産と高知県産小麦を使った・・・20食限定・・・10分間限定の・・・! 限定うどん・・・! 手前が限定・幻の山雀うどん・・・!奥が通常・幻の山雀うどん・・・! 左が出汁を入れた限定・幻の山雀うどん・・・!右が通常・幻の山雀うどん・・・! 手前がトッピングを盛り付けた、限定・幻の山雀うどん!奥が ...

4周年!草や感謝祭! 前編/スパイシートマトマスター

11月3日!文化の日に高知市鷹匠町『草や』さんで行われた毎年恒例・・・秋の「草や感謝祭」・・・! 生姜は3年連続で参加しているこのイベントに・・・!生姜王子(自分で言った!)・・・!初参加! <毎年11月は、毎日生姜の収穫をしていて絶対に行けないんだ・・・!だが今年は収穫時期を遅めにズラしていた・・・!それ加えて3日の天気予報は雨・・・!収穫は中止!本格的な収穫をまだ開始していなかったこともあり、溜まっている仕事もない!まさに千載一遇のチャンスだった・・・!> SCENE 1. ちさもんた。夫妻、ナイトク ...

4周年!草や感謝祭!今回も竜一生姜!便乗!

また今年も秋がやってきた。山には、食べれるか食べれないかわからないキノコが生え、自然薯も生えるこの季節。 あぁっ・・・それにしても・・・!自然薯が欲しいっ・・・!(自然薯の記事はコチラ!) って、なんのこっちゃ! 違うんですよ!違うんですよ!文体もいつもと違いますけど、違うんですよ! 秋といえば・・・!そうです!そうです・・・! 「秋の草や感謝祭!4周年だよ!全員集合!」 明日!11月3日!10時から15時まで! 先日、私も『夜・草や』を初体験してアンナコトやコンナコトになってしまった、高知市鷹匠町の『草 ...

夜の「草や」 後編/ゆるり草や時間

『前編を読む』 屋根を叩く音が、頭上から聴こえる。一旦は小降りになっていた雨が、また降ってきたようだった。 ゆっくりと流れる夜の『草や時間』雨音は『草や』の店内に流れるBGMを、アレンジするみたいに調和している。 <うへへ!引き締まってる・・・!>私はワインをゴクゴク飲んだ。ワインの味は締まっていたが、私の表情はドンドン緩んでいく。 <あんまり飲みすぎないようにしなきゃな!>自分に言い聞かせた。<俺、飲みすぎると頭おかしくなっちゃうから!> だが・・・。 止まらない。止められない。止められるわけがない。 ...

お食事だいせい 閉店

初めて食事をして店を出るとき、「またきとうせー」と送り出された。 「また来てください」という意味の土佐弁だ。 いろいろなうどん屋さんを食べ歩く中でも、初めてのパターンだった。 桜が咲く季節。 私は『お食事だいせい』を訪れた。 東の隅のテーブル席が空いていたので、そこに腰を下ろした。 <いつも気付けば西に座っている・・・東に座るのは初めてだな> と思った。<これで東西制覇だ・・・!> 私は満足感に浸りながらメニューを確認した。 注文は、あらかじめ決めてきている。 <あったこれ!これ!> 水とおしぼりを持って ...

ホルモン工房 恵屋 前編/念力で引き寄せる

「ここだ・・・」エンドウが指差す黒塗りの店の前に、私は車を停めた。 「ホルモン工房・恵屋、それがこの店の名だ」車から降りようとする直前に、エンドウはそう言った。 「それじゃ、ワタシはここで・・・」「ここで・・・!?」てっきりエンドウも一緒に焼肉ランチを食べてくれるものだと思っていた私は驚きを隠せなかった。「奢ってくれるって言ったのに・・・!」 エンドウは私に千円札を差し出した。「焼肉ランチのデータ、期待してるぞ」彼はそう言うと、何処からともなくやってきた黒塗りのメルセデスベンツの助手席に乗り込み、去ってい ...

中華そば 丸福

買い物から帰ってきて冷蔵庫に食料品を詰めこんでいるときに電話のベルが鳴った。ベルは酷く慎重に鳴っているように私には聞こえた。プラスチックのパックを半分だけひきはがした納豆をテーブルの上に置いて居間に行き、受話器をとった。 「納豆はもうまぜ終わったかしら?」と女が言った。「終わったけど・・・」と私は言った。「ど・・・どちら様でしょうか」 「秘密の組織の者です」と女は即座に答えた。「このあいだは男の人が・・・」と私が『あるぺんはうす』に行く前にかかってきた電話のことを言いかけると、女は明るい口調で言った。 「 ...

【高知】「あるぺんはうす」老舗喫茶店ランチ!スパ巻き鳥クロニクル

台所で納豆をまぜているときに、電話がかかってきた。 私はFM放送にあわせて村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』の第1部のページをめくっていた。 納豆をまぜるにはまずうってつけの小説だった。 電話のベルが聞こえたとき、無視しようかとも思った。 納豆はまぜあがる直前だったし、納豆菌は今まさにねばねば具合をその粘着的ピークに持ちあげようとしていたのだ。 しかしやはり私は納豆をまぜるのをやめ、居間に行って受話器をとった。 新しい草刈りアルバイトのことで知人から電話がかかってきたのかもしれないと思ったからだ。 「今ど ...

鰹乃国のめし家「萬や」高知・中土佐町大正町市場近くでランチ!

綺麗な女性が、茶碗にご飯を注いでいる。 脇には、薪がたくさん積まれている。 <あの釜でご飯を炊いているのか・・・> と私はその光景を見ながら思った。<美味しいだろうなぁ・・・> 大正町市場を出て、浜辺でジョジョ立ちを決めたあと、昼食を何処で食べようかと迷った。 <せっかく漁師町へ来たんだ・・・どうせなら魚を食べて帰りたいな・・・> なんとなくカツオが食べたい。 高知県民のDNAが覚醒し始めたのか、私はここ数年カツオがどんどん好きになってきている。 子供の頃は、それほどカツオが好きではなかった。 それなのに ...

【閉店】らーめん工房 りょう花南国店 冷やし鶏塩らーめん(大盛)

『冷やし鶏塩らーめん』を知ったのは、『温かいトマト拉麺』を食べているときだった。 <夏季限定メニューか・・・>私は以前に食べた同じ限定メニュー、『生姜らーめん』のことを思い出していた。<生姜らーめん、なかなかよかったんだよな・・・> 久しぶりに再会したトマト拉麺は、前回同様にイタリアンパスタを彷彿させる洋風な味で攻めてくる。私はそれを食べ終えると、頭の後ろのほうから上方へ、素早く右手を挙げた。 一応、ピンクレディーの「UFO」をイメージしているのだが、伝わるか不安だ。 私の渾身の動作に気が付いた女性の店員 ...

【香美市】山田食堂 本店!コスパ高いランチ&夕食が食べられる店

店先に停めた車の中から、店内の様子を伺う。 横長の窓際に面してカウンター席があるらしく、ガラス越しに複数の顔がコチラを向いている。 <どうしよう・・・> 思案しているあいだにも、作業着姿の・・・いかにも仕事の合間に昼食を取りにきた、という格好の人たちが、続々と扉を開けて店内へ消えていく。 <結構お客さん入ってる雰囲気・・・> 一度も入ったことのない店。中の様子がわからないので何だか不安だ。 <でもこうなったら・・・入るしかないよな・・・> ペットボトルのお茶を一口飲む。 高級な軽自動車から降りる。外に出る ...

ラーメンたんぽぽ(高知市・堺町)

<まいった・・・少し飲みすぎた・・・> 追手筋の、いわゆる"飲み屋街"から南へ歩く。 数時間前に日付けを変えた街。人通りは少なく静か。 生暖かい空気の中で、ネオンサインが明るくも寂しげに光っている。 堺町の電車通りへ出る。 広い道の両脇にタクシーが数台停まっている。 走っている車はわずかだ。 電車通りをテクテク渡る。 <やっぱりまだやってた・・・> 私は暗闇の中で赤く光る看板を見つけて、安心した。 街で飲んだあと、この店の看板が点いているのを何度か目にして、私はいつも気になっていた。 そして、おそらく夜に ...

ウサギ日和 EP9 「道の駅・木の香」

『EP8を読む』 土産物売り場を通り抜けて、奥の飲食スペースへ。 広い窓に向かって設置されたテーブル席に腰を下ろす。 眼下には、白くて大きな岩がゴロゴロ転がった渓流が流れている。 <紙一重・・・危機的な状況を潜り抜けた・・・> グラスの水を一口飲む。入れられた氷が涼しい音を立てる。<あのガソリンスタンドがこの世に存在しなかったら・・・詰んでいた・・・> 水が旨い。 <おかげで俺は・・・!> と思った。<やり直せる・・・!> 『道の駅・木の香』に着いたとき・・・。 僕はヘトヘトだった。 (※ メニューは5月 ...

ウサギ日和 EP5 「ウサギ島でもアレを食べる、そしてウサギたちとの別れ」

【運営チームからのお知らせ】 生姜農家の野望Online運営チームです。どこかを旅した紀行文など長編シリーズになると、大抵途中で書いている本人が飽きてしまい、突然フェードアウトすることで知られる当blogですが・・・何でも中途半端はいけません・・・! そこでこのたび、わずか『EP4』まで書いたところで力尽きた、瀬戸内海に浮かぶ"ウサギ島"こと大久野島へ行った話、『ウサギ日和』の続きを、まさかのやる気を出しまして、完結させる所存でございます。 「どんな話やったっけ?」という方は下記のリンク先にて、是非ご一読 ...