私は、初めて食べに来たうどん屋で、初めて食べる食べ方で、初めて食べるうどんを食べていた。 店の名は「文吉」と書かれていた。うどんの名は「ドライカレーうどん」と書かれていた。似た感じの店を挙げられない、独創的な麺だった。 『手打ちうどん 文吉(ぶんきち)』 店の横にあった駐車場に車を停めて中に入った。"うどん屋"というよりも完全に"喫茶店"という雰囲気だった。雨が降っていたせいか少し暗めの店内。 印象的だったのは、そこに張り巡らされた木の壁の茶色。 <バンガローみたいな茶色だっ・・・!> 椅子に腰を下ろして ...