うどんの検索結果 1262 件

手打ちうどん まるしん 薬味の妙味

ツルツルツルツル、身体に麺が滑らかに入ってくる。前に食べたときよりも喉越しが良いな、と感じた。 昼前の「まるしん」 混雑する12時台を避けたつもりだったけれど、すでに、たくさんのお客さんが入っていた。 <群雄割拠の客か・・・!> 思わず私はそう呟いたかもしれない。 やはり客層は基本的に「まるしん」名物の大学生群だが、背広を着た男性や、若い女性が二人で来ていたりもした。 馴染み深い「まるしん」のメニューは知り尽くしている。 私は一瞬メニューに目をやって確認してから、水を持ってきてくれた店の女性に注文した。 ...

機械うどん スーパー ぶっかけ冷しうどん

モグモグモグモグ・・・。 私は麺を"すする"ということが出来ない。だから箸で麺をつまんで口に運んでは、また箸で麺をつまんで口に運ぶ。 モグモグモグモグ・・・。 スーパーで見つけた「ぶっかけうどん」を食べている。 そのうどんのパッケージには、「北海道産小麦粉ホクシンを5割使用」と書かれていた。 <ホクシンって聞いたことがあるな・・・!> モグモグモグモグ・・・。 ようやくアルコールが干上がり切ったかという胃に、つめたく冷えた麺が、ツユを纏って落ちる。 モグモグモグモグ・・・。モグモグモグモグ・・・。 シンナ ...

手打ちうどん たも屋 南国店 夢幻のひやひや

<冷えてる・・・冷えてる・・・!> 私は、南国の「たも屋」で「ひやひや」を食べていた。食べている途中で、チマチマ食べるのも面倒くさくなってきた。 面倒くさいから、いっそ、浴びてしまおうと思った。浴びてしまったほうが早いように思えたし、男らしいとさえ思えたのだ。 私は、椅子からスッと立ち上がると、頭上に高々と器を掲げ、そのまま裏返した。 すると、当然のように襲い掛かってくる冷たい出汁や、うどんを頭から浴びて、私はズブ濡れになった。 右肩には白い麺が一本かかっていた。私は、それを左手で掴むと・・・!喰った。 ...

セルフうどん 麦笑(むぎわら) 釜バター・リベンジ

「釜バター・・・!」 「少しお時間がかかりますが・・・!出来たらお席までお持ちしますので・・・!」 「や・・・やっぱり醤油うどんで・・・!」 「ちょっと待っていただけたら釜バター出来ますけど・・・!」 「いや・・・醤油うどんで・・・!」 「数分だけ待っていただけたら釜バター出来ますけど・・・!」 前回、その店を訪ねた際、店主さんと私は、そんなやり取りをした。 店主さんは、どうしてか私に釜バターを食べさせたい雰囲気だった。けれども、私は一旦高ぶり始めた醤油への気持ちを止められなかった。 釜バターの出来上がり ...

セルフうどん さぬきや 後編/饒舌の釜玉

『前編を読む』 そろりと戸を開けた。 セルフ店だということは、 事前の調査でわかっている。 注文カウンターまで進むと、店主らしき男性がいた。 店主"らしき"男性というか、 この人が間違いなく店主さんだと言い切れる。 地元タウン情報誌、「ほっとこうち6月号」の企画で、"うどん特集"があり、 その際に「さぬきや」と共に、眼前の男性が写真つきで掲載されていたからだ。 私の前には作業着姿の男性が二人並んでいた。 「ぶっかけの大で・・・!」 「ぶっかけの大で・・・!」 直前の二人は共に、「ぶっかけの大」 廻ってきた ...

セルフうどん さぬきや 前編/満車の気配

「さぬきや」は唐突に私を襲ってきた。 朝起きて、雨だ。今日は休みだな。 そう思った数時間後には、私は車に乗って、 高知市神田の住宅街を目指していた。 <今すぐに・・・"さぬきや"に行かないと・・・! 行かないといけないんだ・・・!> これまでに何度か「さぬきや」の前までは、 "偵察"という名目で行ったことがあった。 しかし、それは、あくまで"偵察"なので、 店の中には一度も入ったことがなかった。 入りたいとは思わなかった。 中に入るには、なにか少し、なにか少し背中を押してくれるものがなかったのだ。 けれど ...

うどん源水 南国 後編/あんたまうどん

『前編を読む』 『うどん源水 南国』 チョンマゲおじさんに誘われるようにして、入口に達すと、そこには溶き卵がかけ出汁の中を漂う、美味しそうなうどんの写真が貼られていた。 <あんたまうどん・・・!> 新メニューだろうか。特に食べたいメニューがあるわけではなかったので、私はそのうどんを食べてみることにした。 店内に入って、カウンター越し、お姉さんに注文する。 「あんたまうどん・・・大で・・・!」 メニューに特大は無く、小、中、大の三択だったから、最大量である「大」にした。 このような変り種のうどんを注文する客 ...

うどん源水 南国 前編/チョンマゲおじさん

昼下がり。私は高知市内で用事を済ませて家に帰っていた。 すると、着信音が突然鳴り響くのが嫌いで、常時、マナーモードにしている携帯が、助手席で振動する音が聞こえた。 <ちょっと待って・・・切らないで・・・!> 願いながら車を停めた。 大体、いつも、かかってきては切れてしまう運転中の振動音が、このときは長く鳴り続けて停車するまで切れなかった。 電話の主はオバ=アだった。 田舎の人は、全員がそうではないかもしれないが、多くの場合において、電話を、果てもなく長く鳴らす。 大抵、都会より広い田舎の家で、年寄りが「よ ...

土佐うどん 源水(野市) 土佐ジローの山かけぶっかけ & 天盛りうどん

春風そよぐ4月のこと。生姜の定植も最盛期を迎えていた。 「おぉの、疲れたちや・・・!」 そんなことを呟きながら、作業の合間に、私は畑の脇に腰を下ろして休んでいた。 すると、畑の脇を流れる小川の川上から、「ドンブラコードンブラコー」と山芋が流れてくるではないか。 山芋は私のすぐそばまで流れてきて言った。 「竜ちゃん、たまには山かけうどんも食べてやー!」 それだけ言い残して流れて去ってゆく山芋に、私は叫んだ。 「山芋、高いねーん・・・!」 元来、私は山芋が好きだ。 ウチでも、山芋みたいに"とろろ"にして食べる ...

手打うどん 吉川 肉ぶっかけ

春風吹く4月のことだった。私は、高知では少ない個人経営のセルフ店である、香南市野市町の「手打うどん吉川」を目指していた。 熾烈を極めた、吉川と私の三つの肉を巡る戦いも、いよいよ最終局面。 <武蔵野風肉汁うどん・・・ピリ辛鳥ぶっかけ・・・!豚と鳥を制圧したんだ・・・!こうなったら今度は牛・・・!肉ぶっかけで・・・!> 吉川・肉の三冠を達成するしかない・・・! 「吉川・肉の三冠」それは、うどん中毒なら誰しもが憧れるタイトルのひとつであり、当然、私もこれを達成するのが数年来の夢、マイドリームだった。 しかし、吉 ...

手打ちうどん たも屋 南国店 ツナサラダうどん

「夏限定」そんな言葉に誘われるようにして、私は、このところ高知だけの新メニューを続々と投入している「たも屋」の"南国店"へ来ていた。 入口をくぐってすぐにあるカウンター。見慣れた顔のオバチャン店員さんがいる。 「ツナサラダうどん・・・特大で・・・!」 オバチャンに注文すると、釜揚げ系を除く、大抵のメニューを注文した場合と同じように、麺だけを入れた器を渡された。 多くの場合は、そのまま"湯だまり"、あるいは、それを回避して"天ぷらコーナー"へ進むのだけれど、「ツナサラダうどん」は違った。 切った野菜が入った ...

和楽路屋(わらじや) うどん・そば・ロボット屋台

『土佐魚彩処 にしや』 → 『活貝・海老料理 満潮(みちしお)』 → 『Bar Optimista(バル・オプティミスタ )』→ 「和楽路屋(わらじや) うどん・そば・ロボット屋台」 「Bar Optimista(バル・オプティミスタ )」を出た私は、雨から逃げるようにして、すぐ北側にあるアーケードへ走った。 すると「高知大丸」の前に、高知では有名な、通称「ロボット屋台」と呼ばれる「和楽路屋(わらじや)」が店を開いていた。 「和楽路屋」の営業は22時からだと聞いたことがあるが、私が「バル・オプティミスタ」 ...

手打ちうどん まるしん 冷山肉しょうゆ(特盛)

4月のある日。私は、今や高知でも指折りの人気店となった、香美市の「まるしん」にいた。 平日でも、昼時には容赦なく出来る行列。それを避けるために、11時過ぎに入店。 すでに店内には数名の先客がいたが、難なく座れた。 けれども、うどんを注文して待っているあいだに、次から次へと客が来て、アッと言う間に満席。外で空席を待つ客も出始める状況。さすがである。 注文したうどんは、かなり奮発した一杯だった。 人の心というのは面白いもので、同じ私という人間でも、「シンプルなうどんが食べたい」と思うときもあれば、「たくさん具 ...

手打ちうどん たも屋 南国店 モーニングひやひや

外で酒を飲むと、大抵の場合は飲みすぎてしまうので、おそらく、きっと、いつものように全身を襲う苦しみに悶える朝を迎えるのだろうと覚悟していたが、無理をしないで早めにお茶に切り替えたのが功を奏したのか、起床した身体は石のように重かったけれども、二日酔いなどは無かった。 カーテンの隙間から入る光は青みがかっている。時刻を確認すると、まだ5時を過ぎたばかり。 この時間に起きる必要はなかったのだけれど、いつも起きている時間を、身体が覚えていて起きたみたいだ。 それにしても、ゆうべ飲んだ多量の水分は、一体どこへ行って ...

駐車場うどん ~ダンナちゃん個人レッスンに紛れ込む竜一先生~ 後編/未知なる麺線

『前編を読む』 夏子さんちの「ばあば」が作った「チラシ寿司」に舌鼓を打って、さらに焼酎を煽りながら誰かしらと話していると、その「ばあば」の息子さん、「ダンナちゃん」が打ったうどんが釜揚げされ始めた。 ダンナちゃんが最近うどんを打っていることは、夏子さんのブログで読んで知っていたのだけれど、実際に食べてみたことは一度も無い。 未知なる麺線、香り、食感、味。 彼が打ったうどんの中には、間違いなく知らない世界が広がっているのだ。 初めて行った店のうどんを食べるみたいに、期待、不安、嬉々、躊躇、心に様々な感情を入 ...

駐車場うどん ~ダンナちゃん個人レッスンに紛れ込む竜一先生~ 前編/美味連打

「F1」みたいに力強く加速する、本当の高級車。圧倒的な馬力を体感しながら、私はまた山雀さんと共に、"あの"駐車場を目指していた。 着くと、すでに夏子さん一家が到着していて、山雀さん竜一コンビ、優勝を逃す、2位。 敗因は、明らかに、私が支度に手間取ったことによる、スタートの出遅れ。 <申し訳ない・・・これで選手権の行方がまたわからなくなってしまった・・・> などと思いながら車を降りると、とうやくさんが現れた。いつもと違う、「働く男」の服装で、なんだかカッコイイ。 早速、私は、まだ誰も飲んでいない中で、味がわ ...

いろりや 肉醤油うどん & 力豚のカレーうどん

2012!春の四万十ぶらり旅!『手打ちうどん たも屋 春野店』 → 『四万十へ、新風追いかけて』 → 『UDON KUA'AINA (うどん・クアアイナ)』→ 『西の西、足摺岬へ』 → 『道の駅 めじかの里・土佐清水』 → 『足摺海洋館』 → 『竜串海岸』 →『グッバイ!土佐清水!』 → 「いろりや 肉醤油うどん & 力豚のカレーうどん」 → 『番外編』 うどん屋には珍しい、靴を脱いで上がる形式の「いろりや」入口で、サーファー風の若い男性数人とすれ違った。 <そういえば、去年の夏に訪ねたときも、同じように ...

UDON KUA'AINA (うどん・クアアイナ)

2012!春の四万十ぶらり旅! 『手打ちうどん たも屋 春野店』 → 『四万十へ、新風追いかけて』 → 「UDON KUA'AINA (うどん・クアアイナ)」 → 『西の西、足摺岬へ』 → 『道の駅 めじかの里・土佐清水』 → 『足摺海洋館』 → 『竜串海岸』 → 『グッバイ!土佐清水!』 → 『いろりや 肉醤油うどん & 力豚のカレーうどん』 → 『番外編』 <やっと辿り着いた・・・クアアイナ・・・!> 開店勝負は失敗した。 道に迷ったことが最大の要因だった。 11時の開店には間に合わず、 結局、11時 ...

手打ちうどん たも屋 春野店

2012!春の四万十ぶらり旅!「手打ちうどん たも屋 春野店」 → 『四万十へ、新風追いかけて』 → 『UDON KUA'AINA (うどん・クアアイナ)』→ 『西の西、足摺岬へ』 → 『道の駅 めじかの里・土佐清水』 → 『足摺海洋館』 → 『竜串海岸』 →『グッバイ!土佐清水!』 → 『いろりや 肉醤油うどん & 力豚のカレーうどん』 → 『番外編』 うどん屋からうどん屋へ。長く様々なうどんを食べ歩いていると、ますますわからなくなってくる。 なにが私をうどん屋へと向かわせているのか。 美味しいうどんに ...

うどん処 大名庵 後編/大名うどん

『前編を読む』 テーブルの配置がどうであったか、ほとんど忘れていた大名庵の店内の壁に沿って設けられたカウンター席に、私は一人でポツンと座ってメニューを眺める。 目当てのシャモ肉が入ったうどんは、「大名シャモ鍋うどん」という名だと、事前にネットで調べて知っていて、合致するメニュー名を探したが、そのようなものは無かった。 念のため、店内の壁を360度すべて見渡して、「大名シャモ鍋うどん」に関する張り紙が無いかも確認したが、やはり無い。 かなりの欲求を持ってして、それを食べに来たわけだから、この局面をどうしたも ...

うどん処 大名庵 前編/豪雨のシャモ

凄まじい豪雨だった。車を運転していても、天から叩きつける水のしぶきで前が見えないほどだった。 それでも私は行きたかった。うどんを食べに行きたかった。 晴れて畑の土が乾いた日には、自分が生きるために、絶対に生姜の定植をしなければならなかった4月の上旬。 私には畑が乾いていない日、もしくは雨の日しかなかったのである。 うどんを食べに行ける日が。 南国市を貫く国道55号線の車道脇には、"池"と言えなくも無いほどの大きな水溜りが出来ていて、それに乗ってしまわないように注意しながら西進した。 「サニーアクシス」とい ...

ああ、憧れの甲子園 鷲の章 後編/球児のうどん

前編はコチラっ・・・!『ああ、憧れの甲子園 鷲の章 前編/聖地への再訪』 有名人も見て、マスコットキャラクターたちも見て、"竜一"として絶対にやらなければならなかったこともやった私は、こうてん氏と共に甲子園球場の入口を目指した。 3度目で大体は把握したのだけれど、球場の入口は購入した座席の位置によって異なるようだ。 自分たちは1塁側アルプススタンドで観戦することになっていたから、"1塁側アルプススタンドにはここから入りなさい"とされている入口に向けて歩いた。 1塁側のアルプススタンドとは、内野席と外野席の ...

手打ちうどん たも屋 南国店 朝たも

職場が山の中だから、「お昼にちょっとうどんでも・・・」と町まで食べに走っていたら仕事にならないから、当然、うどんを食べに行くのは、いつも仕事を休んだ日である。 丸一日休みでなくても、例えば、昼から雨が降って「午後から休もうか」となった日にも行ったりはする。 でも逆に、朝起きて雨が降っているけれども、昼からは止みそうだから、「午後からは働かないとなぁ」という日に、うどんを食べに行くことは、なかなか出来ない。 高知には朝から開いているうどん屋さんが少ないからだ。 多くのうどん屋さんの開店時間は、申し合わせたよ ...

十兵衛うどん!高知・室戸市の老舗でデカ盛うどんを食べる!

高知県最東端のうどん店である室戸の「十兵衛」。 そこを切り盛りするオバアに初めて出逢ったのは、 高知の地元タウン情報誌「ほっとこうち」で行われていた企画、「あけましてお麺路さん」 通称、「うどんスタンプラリー」に関連して、西は中村市(現・四万十市)、東は十兵衛がある室戸市まで、 県下25店舗のうどん屋さんを食べ歩いているときだった。 当時、中村市に存在した「ほうばい」のスタンプがすでに押されているのを見て、 十兵衛のオバアは目を丸くした。 「西から東まで、ようけ回られちゅうねぇ・・・!」 のちに25店すべ ...