うどんの検索結果 1262 件

健康志向。麦庵

讃岐うどんのメッカ・香川には及ばないが、 高知にもたくさんのうどん屋さんがある。 そんな高知を舞台に、うどん屋さんからうどん屋さんへ、 私は日々の農作業の合間を縫って、四国霊場88ヶ所巡りのように食べ歩いている。 思えば、こんなことを、もう7年も8年もしている。 暇さえあれば、うどん。 とにかく、うどん。 元来は、"引き篭もり農民"であるから、 うどん以外の用事で外出することなど滅多にない。 髪はうどんを食べるついでに切りに行くものだと思っているし、 服はうどんを食べるついでに買いに行くものだと思っている ...

あかおか横町ちょこっと市 後編/たいびんび前でオフ会状態

『前編を読む』 山雀さんのうどんを食べて、「たいびんび」を出た私は、なにか面白いものでもないかと辺りを見渡していた。 すると、あるブログに掲載されていた画像で見た、"ドルチェかがみまま"によく似た女性がいた。 「あっ!」と思ったけれども、とりあえず、私は一瞬合った視線をそらして知らん顔をした。 確信が持てなかったからだ。知らない人と見詰め合ったりしたら可笑しいではないか。 もう一度、顔を確認して、改めて自分の中で詳細に判別しようとしていると、私の判別が終わる前に、女性のほうから「もしや竜一ではないか」と声 ...

あかおか横町ちょこっと市 前編/幻の麺線、追いかけて

指定の駐車場に車を停めて、私は何処か懐かしい穏やかな空気が漂う赤岡の商店街を歩いていた。 ここでなんでも、「あかおか横町ちょこっと市」という名のイベントが開催されているらしいのだ。 圧倒的に独りだった。 "イベント"と呼ばれるものに独りで行くのは、友達がいないことがバレるので恥ずかしかったけれど、気心が知れている・・・はずの幻の麺師・山雀さんが出店されているということで、とりあえず、行けばなんとかなるだろうと思っていた。 ボク山雀さんと知り合いなんです、みたいな顔をしておけば、大した違和感はないだろう。 ...

Bar Optimista (バル・オプティミスタ )

『土佐魚彩処 にしや』 → 『活貝・海老料理 満潮(みちしお)』 → 「Bar Optimista(バル・オプティミスタ )」→ 『和楽路屋(わらじや) うどん・そば・ロボット屋台』 「満潮(みちしお)」を出てもなお、雨は同じように全力で、アスファルトの上に叩きつけて跳ね返っていた。 一軒目に立ち寄った「にしや」がある、屋台が数軒建ち並ぶ通りに一旦戻る。そこでは「にしや」を出たときに見たのと同じように、顔を赤らめた人々が、談笑しながらラーメンをすすっていた。 それが、なにか、めくるめく夜の妖艶からの生還者 ...

活貝・海老料理 満潮(みちしお)

『土佐魚彩処 にしや』 → 「活貝・海老料理 満潮(みちしお)」 → 『Bar Optimista (バル・オプティミスタ )』→ 『和楽路屋(わらじや) うどん・そば・ロボット屋台』 雨は一向に弱まる気配がなく、激しく降り続いていた。 けれども、そんな雨を物ともせず、「にしや」の前の、広いブルーシートを宙に張った屋台では、顔を赤らめた、たくさんの飲み客たちが、談笑しながらラーメンをすすっている。 ここはたしか「豚骨ラーメン」が有名な屋台だったか・・・。 それを横目に見ながら、私は、このすぐ近くにあるとい ...

土佐魚彩処 にしや

「土佐魚彩処 にしや」 → 『活貝・海老料理 満潮(みちしお)』 → 『Bar Optimista (バル・オプティミスタ )』→ 『和楽路屋(わらじや) うどん・そば・ロボット屋台』 バケツを引っくり返したどころではない。滝壺を引っくり返したみたいに、怒涛の豪雨がアスファルトの上に叩きつけて跳ね返っていた。 それでも、暫く前から自分の中にあった、"「チャンバラ貝」が食べたい"という衝動が雨に勝って、私は、いたるところに大きな水溜りができた高知市中心部の繁華街を歩いていた。 もちろん傘はさしている。さして ...

2012!四万十ぶらり旅!~番外編・道の駅めぐり~

2012!春の四万十ぶらり旅!『手打ちうどん たも屋 春野店』 → 『四万十へ、新風追いかけて』 → 『UDON KUA'AINA (うどん・クアアイナ)』→ 『西の西、足摺岬へ』 → 『道の駅 めじかの里・土佐清水』 → 『足摺海洋館』 → 『竜串海岸』 →『グッバイ!土佐清水!』 → 『いろりや 肉醤油うどん & 力豚のカレーうどん』 → 「番外編」 「完結です!」と書きながら「番外編」・・・!行き帰りに立ち寄った道の駅の話を書き留めておく! 四万十市方面を目指す中、出すものを出す必要が出てきた私は、 ...

グッバイ!土佐清水!

2012!春の四万十ぶらり旅!『手打ちうどん たも屋 春野店』 → 『四万十へ、新風追いかけて』 → 『UDON KUA'AINA (うどん・クアアイナ)』→ 『西の西、足摺岬へ』 → 『道の駅 めじかの里・土佐清水』 → 『足摺海洋館』 → 『竜串海岸』 →「グッバイ!土佐清水!」 → 『いろりや 肉醤油うどん & 力豚のカレーうどん』 → 『番外編』 「クアアイナ」でうどんを食べたあと、四万十市内をフラフラと走っていて、たまたま見かけた道路標識に触発されて「足摺岬」を目指したわけなのだけれど、「竜串海 ...

竜串海岸

2012!春の四万十ぶらり旅!『手打ちうどん たも屋 春野店』 → 『四万十へ、新風追いかけて』 → 『UDON KUA'AINA (うどん・クアアイナ)』→ 『西の西、足摺岬へ』 → 『道の駅 めじかの里・土佐清水』 → 『足摺海洋館』 → 「竜串海岸」 →『グッバイ!土佐清水!』 → 『いろりや 肉醤油うどん & 力豚のカレーうどん』 → 『番外編』 怪岩奇岩の名勝「竜串海岸(たつくしかいがん)」へは、「足摺海洋館」から車で1分。 歩いたとしても、簡単に行けるような距離だった。 広い駐車場。停まってい ...

足摺海洋館

2012!春の四万十ぶらり旅!『手打ちうどん たも屋 春野店』 → 『四万十へ、新風追いかけて』 → 『UDON KUA'AINA (うどん・クアアイナ)』→ 『西の西、足摺岬へ』 → 『道の駅 めじかの里・土佐清水』 → 「足摺海洋館」 → 『竜串海岸』 →『グッバイ!土佐清水!』 → 『いろりや 肉醤油うどん & 力豚のカレーうどん』 → 『番外編』 高知県民でありながら、「ご自由にお取りください」という状態になっていた土佐清水市の観光パンフレットを、わざわざ貰ったのには理由があった。 元々、新店「ク ...

道の駅 めじかの里・土佐清水

2012!春の四万十ぶらり旅!『手打ちうどん たも屋 春野店』 → 『四万十へ、新風追いかけて』 → 『UDON KUA'AINA (うどん・クアアイナ)』→ 『西の西、足摺岬へ』 → 「道の駅 めじかの里・土佐清水」 → 『足摺海洋館』 → 『竜串海岸』 →『グッバイ!土佐清水!』 → 『いろりや 肉醤油うどん & 力豚のカレーうどん』 → 『番外編』 「足摺サニーロード」・・・。 道路標識に書かれた道の名称が目に入ったとき、フッと私の中にあった幼少の記憶が蘇ってきた。 <この道を、昔・・・オカンが運転 ...

西の西、足摺岬へ

2012!春の四万十ぶらり旅!『手打ちうどん たも屋 春野店』 → 『四万十へ、新風追いかけて』 → 『UDON KUA'AINA (うどん・クアアイナ)』→ 「西の西、足摺岬へ」 → 『道の駅 めじかの里・土佐清水』 → 『足摺海洋館』 → 『竜串海岸』 →『グッバイ!土佐清水!』 → 『いろりや 肉醤油うどん & 力豚のカレーうどん』 → 『番外編』 クアアイナを出た私は、クアアイナのすぐ北東辺りに位置する四万十川沿いに車をとめて、ウグイスなどの野鳥の鳴き声に耳を澄ませていた。 日常、私も田舎で農業を ...

四万十へ、新風追いかけて

2012!春の四万十ぶらり旅!『手打ちうどん たも屋 春野店』 → 「四万十へ、新風追いかけて」→ 『UDON KUA'AINA (うどん・クアアイナ)』→ 『西の西、足摺岬へ』 → 『道の駅 めじかの里・土佐清水』 → 『足摺海洋館』 → 『竜串海岸』 →『グッバイ!土佐清水!』 → 『いろりや 肉醤油うどん & 力豚のカレーうどん』 → 『番外編』 四万十市を目指す過程で、高速道路は一切使わなかった。 使ったとしても、高知県西部の高速道路は中土佐町までしか延びていないため、短縮できる時間が僅かである、 ...

鍋焼きラーメン千秋(高知駅裏)

鍋焼きラーメン「千秋」高知駅近くで須崎名物ご当地グルメを食べる!

現在、全国区であるかどうかまでは知るところではない。 少なくとも私が幼少の頃には、高知に住んでいても、あまり聞くことが無かったように思うそれは、 今や高知でも五指に入る"ご当地グルメ"となった。 それが高知県須崎市の「鍋焼きラーメン」である。 けれども、私は「麺が好きだ」とは言っても、 元来"ラーメン派"ではなく、完全なる"うどん派"であり、 よく冷えたビールのように、わりとクールな一面を持ち合わせていて、 鍋焼きラーメンについても、 アサヒスーパーなんとかみたいに、ドライな一面を見せていた。 <鍋焼きラ ...

ああ、憧れの甲子園 鷲の章 完結編/六甲おろせず

『前編を読む』 『後編を読む』 初めて甲子園を肉眼で見たときから、甲子園は何かに似ている気がしていたが、それが何であるか、どうしても連想が辿り着かなかった。 けれども今回で三度、生の甲子園を見て、"何か"が何であるかの答えを、ようやく私は導き出した。 わかったのだ。 前回の外野席から見ても、今回のアルプス席から見ても、どこからどう見ても、どのような角度から見ても、甲子園の形状は、"うどんのドンブリ"なのである。 ただひとつ違うのは、入っているのが「麺」ではなく「観客」だということだ。 伝説の"星野フィーバ ...

ああ、憧れの甲子園 鷲の章 前編/聖地への再訪

高知を経ったのは午前中だった。圧倒的な速度で高速道路をひた走るバス。 行き先は兵庫県。「阪神甲子園球場」 今年もまたプロ野球のシーズンが始まったのだ。「中日ドラゴンズ」の大ファンである私は、当然今年も「阪神タイガース」の応援をしに行く。 昨年は二度「甲子園」を目指し、一度目は球場内に入って生ビールまで飲みながら、雨天中止。 長靴を履けば試合は出来ていたはずだし、気合と根性さえあればやれたはずである。それにも関わらずの中止で、今思い出してもまったく納得がいかない。 二度目は、定期的に行われている「甲子園ツア ...

【閉店】らーめん工房 りょう花 南国店 後編/肉のちイタリア

前編はコチラっ・・・!『らーめん工房 りょう花 南国店 前編/塩の覚悟』 飲食店に行くと、毎回私のストレスになるのが「注文」自分の蚊の羽音ほどの声量で店員さんを呼ぶのが本当に大変で、心の負担がとてつもなく大きいのだ、クフ王のピラミッド並みに・・・。 この時も注文する品を決めてから、少し苦労するかもしれない、という懸念を拭い去れないままに、テーブル席から厨房のほうを見やった。 厨房とホールを仕切るガラス越し、店員さんと目が合う。 何かを調理しているみたいで、しきりに両手を動かしながら「コクリ」と頷き、「いま ...

【閉店】らーめん工房 りょう花 南国店 前編/塩の覚悟

外食といえば「うどん」で、こうも「うどん」ばかり食べていると、さすがにたまには別のモノも食べてみようか、とも・・・あんまり思わないのだけれど、この時は、なんとなく「チャーハン」が食べたかった。 すでに日も暮れて辺りは暗く、誰が見ても夜だったし、夜も開いているうどん屋は少ないし、それだったら、なんとなくチャーハンが食べたいわけだし、中華料理屋もいいけれど、なんとなくラーメン屋に行ってみようか。ラーメン屋にもチャーハンはあるし。 などという、なんとなくな動機で、南国市の「りょう花」へ急行した、ユラユラと。 『 ...

【閉店】お食事 だいせい EP3/お野菜も牛すじもたっぷりぜよ!

『EP1を読む』 『EP2を読む』 うどんが出来上がるのを、イスの背もたれに踏ん反り返って大人しく待つ。 「だいせい」のスグ隣には高名な「高知駅」がある。もちろん「だいせい」の店内からも、窓越しにそれを望むことが出来る。 「高知駅」は近年改装されて新しくなっているのだけれど、私は高知県人であるにも関わらず一度も足を踏み入れたことが無かったし、ロクにキチンと見たことすらも無かった。 そこでだ。この機会に是非マジマジと眺めてやろうと思ったのだ。 けれども、私が座った席は、よりによって「だいせい」の店内に数少な ...

めん處 雅(みやび) ~再訪~ EP3/お茶と水とおじさん

『EP1を読む』 『EP2を読む』 『EP4を読む』 前回来た際にメニューが書かれた紙をもらっていたから、 注文する品は「雅」に来る前からあらかじめ決めていたけれど、その紙は8ヶ月前のものだ。 席に座った直後に玄人ぶってムニャムニャと注文したはいいが、 「あぁ、すいません、それもうやってないんですよぉ」 なんておじさんに言わさせてしまったら、お互い気まずくなってしまうではないか。 そういう展開だけは避けたいので、 店の隅の席に座った私は、一応メニューを確認した。 <メニューに変更は無い・・・!> 流れは来 ...

めん處 雅(みやび) ~再訪~ EP2/優しいおじさん

『EP1を読む』 『EP3を読む』 『EP4を読む』 高知市瀬戸の閑静な住宅街の中にヒッソリと佇む「雅」 そこに迷わず辿り着くのは至難の業で、 戌年(いぬどし)だから10キロ離れた場所からも出汁の香りを嗅げて、 しかも嗅ぎ分けられる、非常に優れた嗅覚を持つ私ですら、初回はさすがにグーグルマップの力を借りた。 けれども、今回は2度目だ。 <戌年である俺が・・・一度来た場所を忘れるものかね・・・!> 一寸の迷いも無く、完璧なるライン取りでコーナーを曲がりに曲がって、 区間最速のタイムを刻みながら、終点である「 ...

めん處 雅(みやび) ~再訪~ EP1/決着の刻

『EP2を読む』 『EP3を読む』 『EP4を読む』 もう随分と前、十代の頃。 思春期真っ只中だった当時の私には、好きな人がいた。 「竜一君って、好きなものから先に食べるタイプ? それとも好きなものは、あとに取っておいてから食べるタイプ?」 彼女の唐突な質問に、少し考えて、うつむきながら答えた。 「俺・・・テキトー・・・」 「そうながや!」 クスクスと可愛らしく笑いながらそう言う彼女の姿が、 淡い思い出として今も脳裏に焼き付いている。 あれから十数年。 相変わらず私は、先に食べるとか、あとから食べるとか、 ...

晶栄寿司(しょうえいずし)

酒を覚えたての頃は、飲み歩くのが楽しくて仕方が無くて、週一ペースで街に繰り出しては、日付が変わるまで飲んだりしていた。 しかし、近年は酒を飲み歩く楽しさよりも、引き篭もり志向が上回り始めて、飲み歩くことをパッタリとやめてしまった。 飲んでから、はるばる辺境の家まで帰るのは面倒臭いし、そもそも街に繰り出すこと自体が、億劫になってしまっている。 一緒に飲みに行こうよ、という誘いも無いし。 もはや、仕事とうどん以外のことでは家から出たくないし、部屋からも出たくない。<俺のことなんか放っておいてくれ!俺はこの部屋 ...

ラーメン・牛すじ処 どば みそバター塩バターコーンラーメン

気が付くと何年も会っていない知人に、「おーい元気か」と電話をしたりメールを送ったりして、 連絡を取ってみたりすることが誰しもあると思うが、私は、それと同じような感覚で麺屋に行く場合が多々ある。 昼に時間がある時は、昼にしか営業しない店が多いうどんを最優先するため、 必然的にラーメン屋には夜行くことになりがちで・・・この日も、やっぱり夜だった。 『ラーメン・牛すじ処 どば』 オープンして間もない頃に一度だけ来て、 その後は、うどん至上主義の世論ならぬ"竜一論"に押されて、 しばらく逢っていなかった『どば』で ...